ロマンというほどでもない

日常以上、ロマン未満のモノを紹介するブログ。たまに私見も書きます。

『シルク・ドゥ・ソレイユ 彼方からの物語』の、オチがすばらしい。

目次

 

今回、ご紹介するのは、サーカス団シルク・ドゥ・ソレイユが出演する映画、

シルク・ドゥ・ソレイユ 彼方からの物語』。

個人的には、オチがすばらしいと思っています。

以下、ブルーレイのパッケージ画像、アマゾンへのリンクです。

 

 

 

あらすじ

町にサーカスがやってきた。その名は「マーベラス」。

少女ミアはピエロにチラシを渡されて、テントへ向かった。

 

しかし、サーカス団マーベラスは、演者も演技も三流だ。

客席のミアが退屈しだした時、ついにチラシの彼が登場した。

彼は空中ブランコの名手、「エアリアリスト」。

 

彼が演技をはじめた時、ミアと彼の目があった。

彼が注意をそらし、手がすべった。ブランコをつかみ損なった彼は、

数メートル下の砂場へ落ちていく。

 

ミアがあわてて駆け寄り、彼が砂場に叩きつけられる寸前、

砂場が巨大な蟻地獄へ変わり、彼とミアは砂にのみこまれてしまった。

 

ミアが目を覚ますと、ひとりきりだった。

彼はどこへ行ってしまったのだろう? ここはどこ?

地面にはモヤがかかっている。見渡しても、あるのは巨大な

サーカス・テントだけ。

 

仕方なくテントへ入ったミアは、住民たちに助けられ、

彼を捜しはじめた。

 

 一方で、彼は住民に捕らわれていた。このままでは殺されてしまいそうだ。

ミアと彼は無事に再会できるのか?

 

観た感想と、ツッコミを少々

 さて、この映画のストーリーなんですが、あらすじは上記の通り、

主人公はミアという少女です。しかし、案内役はピエロではない。

ピエロは序盤で手助けしてくれるだけ。

 案内役は、無人で動く三輪車です。

 

この三輪車は他の作品にも出演していた気がするので、

シルク・ドゥ・ソレイユの持ちキャラなのでしょう。

この三輪車の案内でミアは、テントからテントへと

歩いていきます。

 

しかし、この三輪車も、しょせんはこの世界の住民。

まっすぐに彼のところへ案内してくれるわけではなく、

ミアをただ住民たちに会わせたいだけのようです。

 

この世界の住民同士にも争いはあるらしく、

他所者は捕まえしだいに殺してしまおうとする、

中華風衣装でタカ派の集団もいます。

 

もちろんこれに反発する集団もいて、彼を救出してくれます。

ミアはこの時、別の場所にいるのでこの救出劇には参加していません。

 

つまり、この物語のなかで彼は、ミアの知らないところで捕まって助けられ、

ミアはただ、さまよっているうちに彼と再会するのです。

 

あれ? これだと、がんばったのは住民だよね?

ふたりはただ、まわりに流されてるだけじゃない?

これって、物語としてはどうなんだ。

 

ハッピーエンドならいいんじゃない?

そう思ったアナタ。はい、正解です。

しかしですね、この物語は、並のハッピーエンドじゃないんです。

このオチはすばらしい。

 

無事に再会した二人は、作中では元の世界に帰らないのです。

え、もしかしてこのまま、この世界の住民に!?

 

まあ、彼は元からサーカス団員。この世界とは相性がよさそうです。

また、ミアは女の子たちに「変な服ね」と言われるような服を着ている、

少しズレた感性の少女らしいので、やはり、この世界と相性がよさそう。

 

つまり、二人の選択は、ベストの選択。

お似合いのカップルですし、お二人とも、この世界でお幸せにね!

 

おまけ

シルク・ドゥ・ソレイユのメンバーが演技するわけですから、

各シーンの演技はすばらしく、ストーリーに関係なく楽しめます。

DVDの場合、好きな演目だけ再生できていいですね。

 

シルク・ドゥ・ソレイユのDVDは、家に一作あって損はないでしょう。

ツタヤでレンタルもしているので、お好きな作品を決めてから

購入することをオススメします。

 

以上、サーカス映画『シルク・ドゥ・ソレイユ 彼方からの物語』の

紹介でした。