『ゴッドファーザー』って、長さを感じないぐらい面白い映画だったんだ。

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今回は、映画『ゴッドファーザー』の感想をお送りします。 この作品は古くて暴力的なマフィア映画なので、好きな人はとっくに観ているでしょうし、興味がない人はもしかしたら一生観ないのかもしれない。 そんな作品をなぜレンタルしてまで観たのかと言いますと、

・マンガ『映画大好きポンポさん』で紹介されていた

・近所のツタヤが来月中に閉店する

以上の2点が理由です。気軽にレンタルで映画が観られる環境が終わってしまいそうなので、この機に超有名作品を観ておくことにしました。ただし、私が観たのはパートⅠのみなのであらしからず。だってこの映画、パートⅠの時点で175分もあるんですもの。私はマーロン・ブランドさんの演技とマイケルが父のあとを継いでボスになる過程が観たかっただけなので、パートⅡ・Ⅲを観ることはあきらめました。 いつもなら、あらすじ⇒感想を書くのですが、この映画は長いのであらすじは割愛し、おすすめのポイントと感想を書くことにします。

 

おすすめポイント

こんな人におすすめ

ハードボイルドものがお好きな方

マイケルが車に乗せられ、想定外のニュージャージーの標識を見て「どこへ?」というシーンと、トイレで隠された銃を探し、二人を撃つまでの緊張感はいかにもって感じでかっこいい。あと、相談役で弁護士のトムの「私はただ一人のために働いている」ってセリフも。

 

こんな人にはおすすめしない

女優さんを観たい方

観終わって気づいたことは、この映画には女性があまり登場しないこと。この監督は女性が嫌いなのだろうか。それとも、編集以前に脚本の段階で女性があまり登場していなかったのか。とりあえず有名女優を出してファンに観させようというハリウッド的商法がお嫌いなら不満はないでしょうが、とにかく女優さんが観たい方にはおすすめしません。

人殺しはフィクションでもダメな方

作中でけっこう人が死ぬので、フィクションでも人殺しはNGだという人は受けつけないかもしれない。撃ち殺される人の人数こそ多くありませんが、穴だらけの死体を見たくない方にはおすすめしません。

華やかなシーンを観たい方

この映画の華やかなシーンって、頭のほうの、ドンの娘コニーの結婚披露宴のシーンぐらいなんじゃないのか。このシーンからあとはずっと画面が薄暗いような気がします。全編にわたってシリアスな映画だから仕方ないんですけども。

 

感想。長さを感じないぐらい面白い。

女性に対する直接的な暴力描写こそありませんが、マイケルの母(ドンの妻)さえほとんど登場しないし、妻を殴るDV夫は出てくるし。いくら男尊女卑のマフィア文化を描いているとはいえ、ちょっと極端なのでは。おまけに、後半で主人公になるマイケルは高飛び先のシチリアで現地のドンの娘アポロニアと結婚して、そのアポロニアが死んで自分は帰国したからって昔の彼女のケイとヨリを戻して再婚するし。ひどい。作中で一番まともな男だと思っていたのに、がっかりだよ!

猫好きとしての不満もあります。ドン・コルレオーネが膝の上に猫を乗せ、自分の手にじゃれつかせているシーンがあるのは微笑ましくていいんですが、この猫が他のシーンには出てこないのです! おい、ボスの猫はどうした! 誰かちゃんと世話してるんだろうな!? 

ボス+猫の組み合わせはもしかしたらこの映画が初で、あとはここから派生したのかもしれませんね。この組み合わせの原点(?)がわかったのはよかったです。アニポケのサカキ+ペルシアンの組み合わせが生まれたのはこの映画のおかげなのかもしれないですね。そう考えると、サカキさんのファンは一度はこの映画を観ておくべきなのか。 よく考えてみると、ボスの膝の上にいるのは猫が適任だったんでしょうね。たとえばこれが大型犬だったら膝に乗らないですし。小型犬ならいいような気がしますが、これがトイプードルだった日には画面に締りがない。ハムスターだと小さすぎて目立たないし落ちつきがありません。フェレットは公開当時はメジャーじゃなかったのかも。かといってカピバラだとワシントン条約にひっかかりそうだし。こう考えるとやはり猫は、大きさといい性格といい万能! 思えば猫はすごく映画向きの動物です。

今までは不満に思ったこと(と、猫)について書いてきましたが、ここからはステキだと思ったことを書きます。 この映画の冒頭はドン・コルレオーネに依頼する葬儀屋ボナセーラのセリフ。この内容からして暴力的で陰鬱で、この映画の内容を臭わせているようです。ここから始まって、2代目のマイケルが「ドン・コルレオーネ」と呼ばれるラストシーンになるのですから本編が3時間弱あるのも無理はありません。地味なシーンはこれから起こることの説明なので観ないとストーリーがわからなくなるし、派手なシーンは見せ場なので観ておきたい。登場人物による作戦の打ち合わせ(説明のシーン)⇒作戦の実行(アクションシーン)のくりかえしのおかげでこの映画は観客を飽きさせません。先に上映時間を確認し、時計を見ながら観賞していましたが、退屈ではありませんでした。眠くなるシーンがない。本作は本当にすごい映画だと思います。おかげでトイレに行くタイミングで悩みました。ウチのプレーヤーは安物のうえに古いので、できるだけ一時停止したくないのです。

観賞後、古き良き「映画」を観たって感じがしました。CGまみれのアクションものやファンタジーものばかり観ていてはダメだなと思います。CGを使わなくても映画は作れる! というか、むしろ、CGがないものこそが映画なのかもしれません。作りものだったら、設備と技術次第で何でも作れてしまうわけですし。CGを見慣れていると、CGが使われていない映画が新鮮に見えました。

主演のマーロン・ブランドさんは当時40代だったそうですが、60代のドン・コルレオーネを演じるにあたり、頬に詰め物をして頬をたるませ、かすれ声が出るようにしたという話が有名だそうですね。このかすれ声が独特で、ボスキャラといえば重々しくも明瞭に話すという先入観を覆してくれました。生身の俳優さんが演じるからこその演出だと思います。こうして作りあげられたドン・コルレオーネに影響を受けたボスキャラは多いのでしょうが、私が思いつくのは『ズートピア』のミスター・ビッグです。吹き替えをした方が、かすれ気味の演技をしていたので「聞き取りにくいんだけど、なんでこんな演技をしてるんだろう」と思っていました。この点は長いこと不思議だったのですが、本作を観て謎が解けました。きっと、マーロン・ブランドさんが演じたドン・コルレオーネをリスペクトしていたんですね。

さて。そろそろこの記事をシメたいところなのですが、とりとめなのない記事になってしまいました。私が長い映画を見慣れていないからだと思いますが。フィクションなら人が死んでも平気だという方は一度、観てみてください。有名なだけあって、長さを感じないぐらい面白いです。

以上。映画『ゴッドファーザー』パートⅠの感想でした。