ロマンというほどでもない

日常以上、ロマン未満のモノを紹介するブログ。たまに私見も書きます。

【開催中】『ショーン・タンの世界』展に行ってきました。すごすぎて印刷と区別がつかない【京都】

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左:ショーン・タン展のチケット

右:パイフェイスのチーズティ タピオカミルクティ

どっちも同日に摂取したもの。流行とは無縁で目の保養になるショーン・タンの世界と、チーズドリンク+タピオカミルクティーという無節操な流行追いの塊は本来なら相反する存在なのですが、どちらも味わいたい時があるのが人間というものです。

 

私の駆け込み消費は、京都にあるギャラリー「えき」で10月14日まで絶賛開催中の『ショーン・タンの世界』展でした。9月〜10月にかけて開催するなんて罪な展覧会ですね。しかし行った甲斐はありました。すばらしいというかやばい。何がやばいってショーン・タン氏の画力がやばい。すごすぎて印刷と原画の区別がつかない。特に鉛筆画。あまりにも正確というか破綻がないというか。原画を目の前にしているはずなのに、まるで写真をデジタル処理して鉛筆画風に変換したかのように見える。なので、しゃがみこんで下から鑑賞しました。こうすると照明の当たり具合が変わるので、絵の表面の質感が確かめられます。結果、鉛筆画では特に濃い(黒い)部分はテカテカと光っていて、本当に手描きで鉛筆を塗り重ねていることがわかりました。マジかよ。というか、他に誰もしゃがみこんで鑑賞してなかったんだけど、誰も疑問に思わなかったわけ? さてはあんたら自分で絵を描かないんだな。あえて変な角度で鑑賞することこそ原画を観る醍醐味なのに。印刷だとどんな角度で見ても表面は滑らかだけど、原画だと濃いところがテカっていたり、油絵の具だと塗り重ねられて凸凹していたりして、これぞ手描き! って感じなのに。それを観るためにわざわざ原画展に行くんだろうが。「何が描かれているか」を見るだけなら画集でいいんだよ。「どう描かれているか」を観に行くのが展覧会ってものなの! 何も現場で模写してる奴だけが絵描きじゃないんですよ。絵を変な角度で観てる奴も絵描きですよ。まあ私は中学時代以来、絵を描いてないんですけどね。でもさ、多少の心得があればこのすごさがわかりすぎて信じられないはずじゃない。なんでみんなそんなに平常心を保っているの!? 写真加工アプリって知ってます? ああいうのってさ、写真をイラスト風に変換できたりするじゃん。あれに酷似しているとは思わなかったわけ? いや、失礼な感想なのはわかってるんだけどね?  デジタルなものに慣れていればいるほど信じられないんですよ。それぐらいすごかったの。この人、同じ画風で実在する風景を描いたらマジで加工疑惑がかけられてしまうのでは。ファンタジックな風景のおかげでかろうじて手描きなんだと信じられるんですけども。やばい。やばいよ。何がやばいって気がついたら1000文字(自分にかしているノルマ)を達成しているのに、まだ「こんな作品が展示されていました」っていう話をしていないのがやばい。とりあえず『ロスト・シング』の映像化作品が観られるし、日本で有名な『アライバル』と『エリック』の原画はあるから観に行っておけ! 以上。 

 

展覧会概要

展覧会名:『ショーン・タンの世界 どこでもないどこかへ』

会場:美術館『えき』KYOTO

会期:10月14日まで(会期中無休)

入館料:一般900円(税込)

アクセス:JR京都駅から伊勢丹の7階へ。

 

その他の詳細は以下、美術館『えき』のサイトからご確認ください。

kyoto.wjr-isetan.co.jp

 

おまけ:会場にはご本人が子供の頃から使っている絵の具箱だの、アトリエの再現展示だのがあったのですが、これを観ていたある女性が「ここにこれがあったらさ、今、この人はどうしてるんだろうね」とかおっしゃって。言われてみればそうですよね。ここに本当にご本人が使っている道具があるんだとしたら、今はどうやって絵を描いているんだろう? 確かこの展覧会は巡回しているから、かなりの期間、絵が描けないことになる気がしますね。本当にどうしてらっしゃるのか。

  

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※本記事は、2019年10月3日にリンクを加えました。