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今回、ご紹介するのは、服飾誌の「装苑」。以下、リンクを兼ねた画像です。
流行を追う「ファッション誌」というよりは、
服飾関係を目指す人や、すでにその分野で働いている人が読むような、
業界人向けの「服飾誌」なのでしょう。
巻末にポートフォリオの作り方が載っています。
今号の特集は、紙と文房具。
そんな「クリエイター向け服飾誌」の現最新号の特集は、
なんと「(前略)紙と文房具。」!
これには驚きましたね。てっきり服飾関連の情報を発信する雑誌だと。
この「装苑」でわざわざ文房具特集だって?
珍しい。よし、久しぶりに買ってやろうじゃないか!
というわけで、現最新号のリンク画像です。
実際に読んでみると、いやあ、さすがは「装苑」!
p24~p29に、ファッションと紙を融合させた企画
「5人のクリエイターが作る限りなくもろくて美しいモード」が
掲載されています。
写っている紙製のドレスもすごいですが、背景の段ボール空間もすごい!
壁も天井も床も段ボール材で埋め尽くされています。
この空間は手作業で作られており、撮影の準備が大変だったとか。
で、この特集のこれ以外の企画は、というと。
これが、意外とフツウの文房具特集。
紙好きの人に、どんな紙製品が好きかインタビュー
(ブックデザイナーの祖父江慎さんへのインタビューは鉄板)、
様々な紙製品が買える(東京の)お店が載っていたり。
マスキングテープ「mt」のカモ井加工紙が今年の2月に
オープンさせた、予約制の路面店「mt lab.」を訪問したり、
「ツバメノート」の製造工程と名前の由来を取材したり。
あれ? 私が買ったのって、文房具の雑誌だったっけ?
思わず表紙を確認してしまうぐらい、フツウの文房具特集。
読んでみた感想。残念半分・安心半分。
残念な点:「装苑らしい」ファッションに絡めた記事がもっと読みたかった。
どんな記事になっているのか楽しみだったのに。また、
紙製品にフォーカスされていて、他の文房具メーカーへの取材がない。
安心な点:「装苑」のことを知らない紙モノ好きが、今号を買っても平気。
ファッションと紙を融合させた企画が新鮮で楽しめそう。
見開きが三つ続く企画、
「好きなテイストで集めたいステーショナリーカタログ」も
鉄板だけど、今、流通しているものを知るにはいい。
まとめ。尖った内容の雑誌ですね。
そもそも「装苑」は、遭遇率は高い割に、内容は尖っている気が。
近所の本屋さんにも、セブンイレブンにも置かれていますが、
尖鋭的な雑誌だと思います。
業界人か、よっぽどの服飾マニアじゃないと、定期購読はしてないのでは。
クラスに一人はいる、変わり者。そんな印象の雑誌です。
なぜこれがセブンイレブンにも置かれているのか不思議。
ちなみに、冒頭に載せた画像は、手元にあるバックナンバーと同じです。
この「(前略)アクセサリーはやめられない!」特集号は
わざわざ通販しました。アクセサリーを見るのが好きなんですよね。
この号は古紙回収に出さずにとってあります。
この号の内容は、いかにも「装苑」らしい気がするので
紹介記事はあえて書きませんが、
アクセサリー好きなら買って損はない号ですよ!
以上、クリエイター向け服飾誌「装苑」の紹介でした。
追記:「(前略)アクセサリーはやめられない!」特集号は、
オリジナルキャラをつくりたい人にもオススメ。
三次元の人がつけているとコスプレになりそうな、
いかにも二次元の人がつけていそうなアクセサリーが多いです。
個々のデザインをそのまま使ってはまずいでしょうが、
参考にするにはいいと思います。
※本記事は、7月11日・8月17日に加筆・修正しました。