ロマンというほどでもない

日常以上、ロマン未満のモノを紹介するブログ。たまに私見も書きます。

映画『名探偵ピカチュウ』を観た! 映像はキレイでお話はカンタン!

目次

 

 

※この画像はアマゾンへのリンク。A4サイズのポスター(スチル印刷)だそうです。

 

5月3日は映画『名探偵ピカチュウ』の公開日! なのでさっそく映画館へ行ってきました。イオンで特典を目当てに買ったムビチケを使い座席を確保。U-ONLINEもムビチケも初めて利用しました。劇場ではレディースデーを狙い窓口で当日券を買う派の私にここまでさせるとは。おそるべしポケモン

いつもあらすじを長めに書いてしまう私ですが、今回はネタバレは避けていますので安心してご覧ください。公開直後にネタバレとか冷酷非情ですもんね。ということで以下、あらすじと感想をお送りします。

 

映画『名探偵ピカチュウ』あらすじ

田舎町で祖母と暮らす青年ティムはある日、警察から電話を受けた。なんでも、父のハリーが事故で死んだらしい。ティムは11歳の時に祖母の家に置いていかれて以来、父とは疎遠になっていた。急な知らせに驚きながらもティムは、人とポケモンが共存する街ライムシティの警察署に向かう。

大都会に戸惑いながら警察署に着いたティムに応対したのは、父の同僚だったヨシダ警部補。警部補に父が急死したことで慰めの言葉をかけられたティムは、父のアパートの鍵を預かり、一人で父の部屋に向かった。そこでティムが出会ったのは、帽子を被った妙なピカチュウ。このピカチュウはなんと、父の相棒だと言う。

ひょんなことからピカチュウの言葉がわかるようになったティムは、相棒の自分が生きているんだからハリーもまだ生きていると言い張るピカチュウに説得され、ピカチュウと組んで父を探すことにした。はたしてふたりは、ハリーをみつけつることができるのか。

 

感想。感動したのは「ドダイトスの庭」とメタモンです。

とりえあず、第一印象はポケモンの実写化、意外といいじゃん!」でした。冒頭の田舎のシーンでは自然の中で暮らす野生のポケモンが見られます。ポッポピジョットがただの鳩みたいにナチュラルに飛んでいるのを見られただけで感動でした。そして都会のライムシティ! 駅から出ると、人とポケモンまみれ! 交通整備をしているカイリキーだの、消防隊を手伝うゼニガメだの、看板にとまるワシボンだの、警察官に連れられたガーディだの。一番印象的だったのは、カビゴンがフサフサだったこと! もうちょっと短毛のイメージでしたが、予想外にフサフサでした。これはこれでカワイイので許す! ポケモンは顔に対して目が大きいものが多く、実写にするとかなり不気味になるのですが、動いていて表情があると愛嬌があるので不気味さはだいぶ減じています。特に、ピカチュウは黒目がちで目と顔の比率が絶妙ですよね。不気味を通り越してかなりカワイイ。それでも毛がないポケモンはとても不気味ですが、これはこれで。

主人公がポケモントレーナーではないという設定は「みんなの物語」でもあったので新鮮ではないですが、ライムシティにはモンスターボールがなく、ポケモンバトルが禁止の街というのは新鮮でした。これはもちろんゲーム版の世界観なんですが、それでも「こんな街が実在すればいいのに」と思います。この街の創立理念はすばらしい。こんな街がイッシュ地方のどこかにあればプラズマ団が結成されることはなかったかもしれません。この街の人たちは今までのような、持ち歩く戦闘用家畜または愛玩動物(人間に捕まって利用されている)か、自然に暮らす野獣(人間とは無関係)かの2択だったポケモンと人間の関係に疑問や違和感を持って反発し、ライムシティの創立理念に賛同した人々なのでしょう。私がこの世界の住人だったらライムシティに住みたいです。

ライムシティでは、ポケモンモンスターボールに囚われて物のように持ち運ばれるのではなく、犬のように人間と一緒に外出しています。なかなか素敵な関係です。でも、今思ったんですけどモンスターボールに入らない、ポケットサイズにならないって、ポケットモンスターじゃなくてただのモンスターなのでは。それでいいのか。コンセプトが失われていないか!? この点は大いに疑問ですが、それだけ個々のポケモンがキャラ立ちしてきたということでしょうか。もはやゲームのシステムから独立してしまえるぐらいに。

この街ではポケモンバトルは禁止ですが、怪しげなクラブで違法なポケモンバトルが行われています。ポケモンバトルも本作の魅力の1つ。私はピカチュウvsリザードンよりも、カメックスvsゲンガーの試合が好きです。ゲーム本編ではつい攻撃技ばかり覚えさせてしまい単調な攻撃+レベル差でゴリ押してしまう私ですが、映画を見ると補助技というか相手を翻弄する戦法の大切さが学べます。現実にポケモンバトルがあったらこんな感じなんだろうなあ。もちろん、終盤のピカチュウvsミュウツーも見どころです! 技の出し方を忘れていたピカチュウが、ボルテッカーを放つのは熱い!

熱さとは違った感動があるのは「ドダイトスの庭」とメタモンの変身。具体的な内容は本編を観てもらうとして、これだけは言わせてくれ。これぞ映像美! ライムシティの創設者ハワードのメタモンが変身するシーンと、埋もれたドダイトスが動き出すシーンは必見です!

ストーリーは勧善懲悪でわかりやすかったです。敵味方の関係は少しヒネってありますが、お子さんが置いてきぼりを食らうことはないでしょう。お子様むけの作品でもあるからにはハッピーエンドが約束されているのですから、大人は安心して細部を観ていられます。これは間違いなく本作の長所ですね。ピカチュウが推理するというより主人公が流されていく感じだけど、それでいい。誰もポケモンにそんなヒネったストーリーは求めていないはず。「ミュウツーの逆襲」がシリアスすぎただけかと。

以上。映像はキレイでお話はカンタンなすばらしき実写版ポケモン映画「名探偵ピカチュウ」の感想をお送りしました。とりあえずポケモンのファンは一度、観て損はないかと。

 

追記:映画館で買ったパンフレットを見ていたら、パレードのバルーンが写っていました。そういえばパレードのシーンがあったなあ。このバルーンは公式イラストを元にしてデザインされているようです。このシーンを見て思いました。映画を観ている私たちからすれば作中の「実写版ポケモン」たちはイラストを元に質感や大きさを調整したものですが、ポケモンが実在する世界で暮らすライムシティの人たちからすればこのバルーンのほうが「デフォルメされたキャラクター」なんだと。もしかしたら、私たちがウサギのミッフィーや犬のスヌーピーを見ているみたいに、あちらの世界にもピカチュウを元にデフォルメされたキャラクターのピッカーとかがいるのかもしれません。想像が膨らみます。きっとこの世界にもグッズのショップがあって、ヌイグルミとかが売られているんでしょうね。こちらではゲームキャラのショップですが、あちらではデフォルメキャラのショップになっているんだろうとか考えるだけでも楽しいです。

 

追記2:皆さま、グッズは無事に入手できましたか? 私は公開日の翌日に劇場へ行ったらアクリルキーホルダーが売り切れていて、缶バッジだけ買って帰りました。映画グッズは劇場公開中にショップで買っておかないとゲットしにくいですよね。今作のグッズはキャラクターグッズも兼ねているので爆速で売れているのでしょう。それはそれでうれしいけど入手難易度が上がるのは困りものですね。

 

蛇足:家から映画館に向かっていたら顔にナナホシテントウムシが飛んできました。おそらく、新元号になって早々、殺生したくなさに家の中にいたテントウムシを見逃してやったことのお礼を言いに来たんだと思います。あるいは冬中に殺しまくったテントウムシの復讐に来たのか。どっちにしろビックリしました。伊達メガネで顔面がガードされていてよかった。道中ではメガネをはずしてショッピングセンター入り口のアルコールで除菌してから、かけなおしました。もうテントウムシが出る季節なんですね。

 

※本記事は、2019年5月15日に訂正しました。