このお題ってたぶんそんなにシリアスな話は想定されていないと思うんですよ。このお題を設定した人が想定しているのは「家を買うか否か」とか「海外移住するか否か」ぐらいだと思うんですけども。少なくとも「生きるか死ぬか悩んでいます」なんて超シリアスな話は想定されていないでしょう。私が今回投稿する話はこの中間ぐらいに位置していると思いますが、本人はそこまでシリアスに考えていないのでお気軽にお読みください。
ここからが本題。突然ですが、私は今月ついにWAIS-Ⅲっていうテストを心療内科で受けてみました。
これはどんなテストかっていうと成人向け(高校生以上)の知能テストの一種でして、発達障害の傾向があるかどうかが判定できるテストなんだそうです。
私は30歳を超えていい加減で自分の正体(発達障害か否か、もし発達障害ならどのグループに該当するのか)が知りたくなったのと、あわよくば公的な就職支援が受けられるのではないかと思いきって受けてみました。以前から発達障害当事者の方のブログや本を読み、なんとなく思い当たる節はあったのです。運動音痴で忘れ物が多くて人付き合いが苦手で友達が少なくて空気や他人の感情や言葉の裏が読めなくて長期的な目標が立てられなくて想定外の事にとっさに対応し辛くて人の顔と名前を一致させて覚えるのが苦手で五感が過敏気味で大きな音や眩しい光が嫌だとか。
小学生高学年の時はいじめられ、中学〜高校では孤立気味だったので、薄っすらと「これはまわりが幼稚なんじゃんなくて自分に原因があるんじゃね?」と思い始めて早15年ほど経とうとしています。自分の個性だと思っていたものが、数パーセントの確率で発生する先天的障害と診断されることには抵抗があったのですが、精神的にも経済的にもそんなことは言っていられなくなりました。成人期ADHDも広く認知され簡易診断へのリンクになっているバナー広告が出る時代です。当事者がブログなどで積極的に発信している今、診断を受けることに抵抗するのはナンセンスなんじゃないかと思いました。
今回の診断で「グレーゾーン」と言われたら、このブログとは別にグレーゾーンの人のブログでも始めたらいいかもしれません。読者の方には本当に突然で驚かれたと思いますが、実を言うとこのブログ「ロマンというほどでもない」はかなり猫かぶりでして、私の感性という名の物欲・食欲センサーに引っかかったものをですます調の小綺麗な文体で紹介しているだけのいい子ぶりっこブログです。道理で読者が一向に増えず最高月間PVが6000止まりのわけだ。何事にも自己開示って大切ですね。現実でもネット上でも自己開示すればするほど信頼されたり愛されたり注目されたりするもんだ。この診断結果は新たな自己開示ネタの1つになるでしょう。え? じゃあこのブログでした自己開示は何かって? そりゃあアナタ、私はライトなオタクだってことですよ。8月に劇場版最新作が公開されるから、一時は思い出されて話題になるだろうけど、来年以降は確実に忘れ去られているであろう前作のゲストキャラクター(敵役のボス)にいまだにハマっている程度のね。
以上。思いきって発達障害診断を受けてみた件をお送りしました。本人としては診断結果が楽しみで仕方ありません。これでやっと自分の正体がわかる(かもしれない)ぞ!
追伸:次回こそは「ロマンというほどでもない」らしくお気楽なモノ紹介記事をアップする予定ですので、読者の方はご安心ください。
追記:診断結果が出ました! グレーゾーンかな。
先生から手帳の発行うんぬんの話は出なかったので私は一応常人らしいのですが、得意・不得意の落差が激しいようです。言語理解の数値は高いので、相手の言葉の意味はよく理解できるようですが、知覚統合の数値は低く、相手の指示を具体的な動作に落とし込むのが苦手なようです。動作関係は軒並み平均以下の数値なので、急かされることが少なく、ゆっくりでいいから正確にしてくれと言われるような仕事が向いているとのこと。また、配列という場面を並び替えて物語を作るテストの出来が悪く、空気を読む力が弱いとのことでした。自分と相手とでは重要だと思っていることがちがう可能性があるので、指示の意味はよく確認したほうがよいとのこと。
結論としては、漠然と苦手だと思っていたことに医学的なお墨付きをもらっただけで新たな発見はありませんでした。しかしテスト自体は面白いので、気になる方は一度、受けてみることをオススメします。健常者の方でも能力にはバラつきがあるはずなので、自分の得意・不得意が可視化されるだけでも意味はあるでしょう。
※本記事は2019年6月27日に追記を加筆しました。
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