ロマンというほどでもない

日常以上、ロマン未満のモノを紹介するブログ。たまに私見も書きます。

歌唱力のありすぎる歌手が唄うと歌詞がわからなくなる問題。ザ・ピーナッツの「恋のバカンス」

今週のお題「夏うた」

 

恋のバカンス

恋のバカンス

  • provided courtesy of iTunes

 

古い曲も紹介したかったので2記事目を投稿しました。今回は、本物の双子であることが有名な女性ユニット、ザ・ピーナッツさんの「恋のバカンス」です。この曲が発表されたのは1963年ですがiTunesで配信されています。すごい。ザ・ピーナッツさんはお二人ともすでに亡くなられていますが歌は遺されている。お二人は若いうちに引退されているので、配信されている歌声は若いまま。契約によっては遺族にもお金が入ってくるかもしれませんし、お二人の若い声は保存されているし、配信っていいこと尽くめですね! 

さて。アラサーの私がなんでこの曲を知っているのかをお話ししましょう。きっかけは、何かの歌番組で古い曲が紹介されていたのを観たこと。そこでたまたま聴いたのがザ・ピーナッツさんの唄でした(残念ながら曲名は忘れた)。学生時代の私はコーラス部だったので、ザ・ピーナッツさんの歌唱力の高さに感動。アルバムの通し聴きを決意し、翌日には近所にあったTSUTAYAに走り、ベストアルバムをみつけて借りました。その収録曲の中にあったのが今回ご紹介する夏うた「恋のバカンス」です。

この曲の歌詞はよく読むと、夏のバカンスで出かけたビーチで出会った相手と肉体関係を持ったように読める部分があります。大人が読むと薄らと性的な匂いがする。でも、そんなことはまるで問題になりません。なぜならザ・ピーナッツさんは歌唱力がありすぎるからです。お二人のデュエットがすごすぎて最初に聴いた時には歌詞の内容がマジでわかりませんでした。聴いている間はまったく情景が思い浮かばず、歌詞カードを読んでやっと歌の内容がわかりました。ザ・ピーナッツさんの唄を聴いて発見したのは、このお二人の歌声は性的な匂いのする歌との相性が悪いことと、歌手に歌唱力がありすぎると歌詞がただの音の羅列になってしまうことです。唄というより綺麗な音を聴いている気分に近い。例えば管楽器の音を聴いているみたいな。失礼かもしれませんがそんな気分になります。ザ・ピーナッツさんの場合はオリジナル曲だろうが童謡だろうが、どんな曲を唄ってもらっても同じように感動できる気がします。肺活量が少なそうな歌い方が嫌いな人は一度、ザ・ピーナッツさんの曲を聴いてみてください。悪く言えば色気を感じさせない歌い方だと思いますが、そのかわり歌唱力と肺活量は存分に感じさせてくれます。素人がカラオケで歌っても音源の再現は不可能ですが、これぞ歌謡曲です。