ロマンというほどでもない

日常以上、ロマン未満のモノを紹介するブログ。たまに私見も書きます。

ネットは怖いと思ってたのはブログを始めるまでの話。

はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」

 

 特にこれといった実害を受けたわけでもないのに漠然とインターネットは怖いと思っていたのは、ブログをはじめるまでの話だ。 

 私が生まれて初めて親しんだSNSTwitterだった。今よりも無知だった当時の私はマイクロブログなんて分類どころかSNSという言葉さえ知らなかったが、書店にガイドブックが並んだ頃に手を出した。ガイドブックを片手におそるおそるはじめたTwitterでOKwebというサービスを知り、アンケート的な質問をしてみたり、他の人の質問に答えたりして楽しく交流していた。しかし、フォロワーが50人*1を超えたあたりで「ツイートするたびに50人に見られるのってなんか怖い」と思いはじめ、終いには面識のない人間と交流していること自体が怖くなり、Twitterをやめた。

 Twitterの次にはじめたのがLINEである。友人に勧められてはじめたLINEは基本的にリアルの知り合いと連絡を取り合うものだ。これはインターネットというより連絡ツールという感じで安心して利用できた。今では友人との主な連絡手段だし、ニュースを知るツールでもある。LINEはTwitterよりもはるかに匿名性が低く、個人にしろ企業にしろ実在していることが大前提で架空の存在はいない(はず)なのが安心感の元だった。

 Twitterに不安を感じLINEに安心する人間は匿名で交流するのにむいていない。つまり、インターネットを楽しむのにむいていない。だから消費者に戻った。発信も交流もしなくていい。学生時代のように検索だけして、調べものをするツールだと割り切ろう。そう思ってインターネットから距離を取った。しかしある日、私の怒りが爆発する。

 きっかけは些細なことだった。せっかく某イヤホン専門ショップまで行ったのに空振りに終わったのだ。目当てのものが買えなかったのか手持ちのヘッドホンが修理できなかったのか詳細は忘れたが、とにかくその日なんの成果もなく帰ることになった私はカッとなって帰り道にあったカフェで抹茶ケーキを食べた。家に帰ってなお自分への怒りが収まらなかった私は勢い余ってブログを開設し、不毛な怒りを建設的な情報発信に昇華させるべく、ケーキとカフェを紹介する記事を書いた。これが記念すべき初投稿、2017年5月のことである。

 私は3分間スピーチと言われて5分ほど話してしまう程度に自己主張が強い人間なので長文前提の媒体は性に合った。はてなブログでは言いたいことが言い放題なのに、コメント欄を閉鎖しておけば反論もバッシングもされない。いいねと思われた時にスターがもらえるだけ。議論に興味はないが自分の感性にいいねと言ってほしい、ヘタレな自分にはとても合っている。(自分に見える範囲で)炎上しない*2なら、インターネットは怖くない。インターネットは怖いと思っていたのは、ブログをはじめるまでの話だ。

*1:私の場合はリアル友達のアカウント+フォロー返ししてくれた企業アカウントの総数なので人気の指標にはならない。

*2:当ブログはコメント欄を半永久的に閉鎖していて連絡先は非公開だし、おまけにTwitterFacebookのアカウントを持っていないし掲示板の類は見ないので、万が一当ブログでの発言が炎上しても筆者には伝わりません。あしからずご了承ください。