ロマンというほどでもない

日常以上、ロマン未満のモノを紹介するブログ。たまに私見も書きます。

コインロッカーで追加料金が発生しすぎていた。

今週のお題「自由研究」

 

研究というほど真剣な観察記録ではないのだが、個人的に気になっているのでこの機に記事にしてお題に参加してみた。なお、この記事は一度公開していることをお断りしておく。追記して少しだけ研究らしくなったので再公開した。

 

我が家の最寄り駅は一応、急行停車駅である。しかし利用者は控えめで駅前はそれほど栄えていない。祭りの時にしか観光客が来ない地味な駅である。

そんな駅の改札前にいつの間にやらコインロッカーが設置されていた。コインロッカーの運営会社から「採算がとれる駅」と認知されるぐらい利用者が増えたのだろうか。そうだとすると少し嬉しい。私はコインロッカーの運営会社の社員でもなければ駅員でもないのに謎の誇らしさを感じ、駅を利用するたびにコインロッカーをチラ見していた。

コインロッカーをチラ見して何に注目していたのかというと、鍵の有無である。せっかく設置されたコインロッカーだがローカルな駅にふさわしく旧式なので、令和の世でありながら物理キーを使っているのだ。ターミナル駅にあるような電子マネーが使えるハイテクなロッカーに比べるといかにも原始的である。しかし、この原始的な構造には明らかな利点があった。鍵の有無を確認すれば使用中のロッカーが一目でわかることだ。

私は先日、いつも通り改札前のコインロッカーをチラ見した。そして、ついに使用中のロッカーをみつけた。私が断続的にこのコインロッカーを観察するようになって初めてのことである。私は無意味に感動し、コインロッカーに近づいた。鍵の刺さっていないロッカーを(駅員に怪しまれない程度に)しげしげと眺めたかったからだ。

私はコインロッカーに近づいて鍵のないロッカーを眺め、驚愕した。てっきり初期使用料の金額が表示されていると思っていたが、その予想は裏切られた。

使用中ロッカーについている小さな画面に表示されていた料金はなんと1500円。一日につき300円のロッカーだとすると、この金額に到達するためには単純計算で5日かかる。かわいそうにこの荷物はここに5日も放置されているのか。私は忘れられた荷物とそれを抱えるロッカーを哀れみながら、もうひとつの使用中ロッカーを見た。そこには信じられない金額が表示されていた。

もうひとつの使用中ロッカーに表示されていた金額は1500円をはるかに超え、9800円だった。我が人生でもっとも高額な利用料である。私はこれ以上高額なコインロッカー利用料を見たことがない。

おかしい。このロッカーの荷物保管期限は21日間と書かれているのに。現在の利用料9800円-初期使用料300円=追加料金9500円で、9500を300で割ると31.6*1だ。つまり、この荷物は約32日間も放置されていることになる。運営会社が本体に貼ったラベルの表示に誤りがあるのか社内規定が変わったのか知らないが、この場合に一番問題になりそうなことは画面のケタ数表示の上限だろう。もしもこの画面のケタ数表示が4ケタまでだった場合、あと1日で利用料金がカンストしてしまうのではないだろうか。300円ロッカーの場合、33日間を超えて荷物を預かっていてもそれ以上は利用料が取れないのではないか。さっさと回収しないと次の客を逃すだけで何のメリットもないだろう。

他人事ながらあのロッカーが心配だ。荷物もロッカーも運営会社も、みんなかわいそうである。次に通りかかったらまた、あのロッカーを確認しよう*2

 

追記:後日、通りすがりに確認してみると1500円だったロッカーはなぜか0円になっており、9800円のロッカーはそのままだった。どうやらこのコインロッカーはこれ以上、利用料の金額が上がらないらしい。このロッカーのカンスト値は9800のようだ。

 

追記2:さらに後日、通りすがりに確認してみると0円だったロッカーはなぜか1200円になっており、9800円のロッカーには鍵が戻っており初期利用料が表示され、通常の状態に戻っていた。ついに業者が中身を回収したのだと思われる。今現在1200円のロッカーにはまだ鍵が戻っていないのだが、壊れているのだろうか。

 

※この記事は2021年9月10日に追記しました。

*1:ここでは小数点第2位以下を切り捨てた。

*2:あくまでも確認するだけです。本当に利用料がカンストしていても、私は何もしません。