私の母はテレビでファッション系の通販番組を見るたびに「アンサンブルはダサい」と言っている。この場合の「アンサンブル」とはセットになった洋服のことである。ミセスむけのブティックでたまにみかける、カーディガンとカットソーのセットだ。同じ生地で同じ色の服を重ね着することが想定されているらしく、モデルさんはこの2着を同時に着せられていることが多い。皮肉なことに私は母が「アンサンブルはダサい」と言ったことでこのセットをアンサンブルと呼ぶのだと覚えた。自分に知識がない分野では他人の悪口さえ勉強になるのでありがたいが、母がアンサンブルを嫌う理由はよくわからない。私だったら別々に着るし、あえて重ね着する理由がわからないという点は同感だが。意図がわからないからといって、言うほどダサいだろうか。これは一度、実際にアンサンブルを買って試してみるべきでは? と思いながら、はや数年が経つ。どちらかというとフォーマルな印象があるアンサンブルを買う機会はそうそうなかった。これはもう、次に冠婚葬祭の予定が入るまでアンサンブルを買うことはないな。そう思ってアンサンブルを試すのはあきらめた。しかし、ふと気づくとワードローブの中でいつの間にかアンサンブルが完成していた(⇩)と言っても両方ともユニクロだが。
このセットを実際に着てみたらそこまでダサくなかった。ダサく見えるのは色味や材質の問題らしい。類は友を呼び、色は色を呼ぶ。ひとつの色にハマって1着買うとワードローブに同系色のアイテムを呼び込むようだ。このままだと私のワードローブにどんどん青みがかったビビッドピンクが増えていきそうな気がする。ヤバい。楽しみすぎる。未来の私はどんな服を着て暮らしているんだろう。ラフな服装が似合う、肩の力が抜けたおばあさんになってたらいいな。私服は一生カジュアルがいいし、実は100歳になってもユニクロを着ていたい。どうかユニクロさまがあと70年存続してくれますように。
以上、洋服のアンサンブルは本当にダサいのか試してみた件をお送りしました。
追伸:カーディガンの商品名は「UVカットクルーネックカーディガン(長袖)12PINK」で、Tシャツの商品名は「UNIQLO U クルーネックT(半袖)12PINK」です。どっちも今季の商品だったかな。同じ年にまとめ買いすると発色が似ているので合わせやすいです。UNIQLO U クルーネックT(半袖)は値段の割に仕立てが良いし、カラーによっては発色もいいので、派手色Tシャツに初挑戦したい方にオススメ。このTシャツが一着1000円とかコスパが良すぎる(⇩)