ロマンというほどでもない

日常以上、ロマン未満のモノを紹介するブログ。たまに私見も書きます。

真の「ベストコスメ」は誰も買えない。

年末になると美容雑誌がその年の「ベストコスメ」略して「ベスコス」の発表ラッシュを迎えて各誌がベスコスベスコス言い出すんですけど、厳密に言えば人類が滅びるまで「ベストコスメ」は現れないと思うんですよ。「ベスト(best)」という単語は「最上」という意味ですが、コスメ業界は日々進化しているから毎年、新機能を搭載したコスメが発売されてますよね。だから「ベストコスメ」と言ったってしょせんは今現在での「最良」でしかない。人類史上最上なわけではないので、あくまでも暫定的な、その年の「ベスト」なわけです。で、思うんですよ。暫定的なベストは「ベター(beter)」と言うべきじゃないか? 去年の製品と比べたらベターなものが発売されているだけで「ベスト」と言えるわけじゃないだろう、と。人類史上最上のコスメ、真のベストコスメは、まだ発売されてない。されてるわけがない。人類が死に絶える直前に発売された物こそが真の「ベストコスメ」なのだから。それだけが「人類史上最上」を、文字通り「ベストコスメ」を名乗るに値するんですよ。それなのに美容雑誌はたかが一年が過ぎたぐらいでベスコスベスコス騒いでるんだから気が早いですよね。ベストコスメは人類が滅んでから発表すればいいのに。星新一の「ひとつの装置」が無人の荒野に葬送曲を流したように、人類が絶滅した後で誰も聞いてない虚空に向かってベストコスメ発表しろ。それが真の人類ベストコスメだろ!

 

以上、人類が滅びるまで「ベストコスメ」は現れないので誰も買えないと思う件をお送りいたしました。我ながらこれは真理なのでは?

 

追記:気がつけばまた読者様が増えていました。読者登録ありがとうございます! 雑記ブログですがたまにピックアップされてるので少しは文才があるのだと思います。末永く楽しんでもらえれば幸いです。

 

(⇩)「ひとつの装置」を読んでみたくなった方はこちらからどうぞ。

新潮文庫版だとどれに収録されているのか調べにくいので、表題になっている青い鳥文庫が確実に読めてオススメです。