親に言われて印象的だった言葉が3つあるのでランキング形式で発表します。
3位、母「『いい子』って『都合のいい子』の略なんだよ」
中学生ぐらいの時に言われた気がします。母から、大人が言う「いい子だね~」は「あなたは大人の言うことをきく従順でおとなしい都合のいい子だね~」という意味なのだと教わりました。だから言われても喜ばなくていいそうです。よく考えたら「いい子だね」というのは「あなたは私にとって都合の良い存在である」と述べているだけで、褒めているようで褒めていないので嬉しくないですね。この事実を教わって良かったと思います。たぶん「〇〇さんっていい人だよね~」というのも同じような意味なのでしょう。母は聡明な人なので、私が本当に幼いうちにはこの残酷な事実を伝えず、私が「いい子だね」と言われる年齢を過ぎてから教えてくれたので傷つくことはありませんでした。母の優しさに感謝。
2位、母「『大丈夫?』ときくヤツは『大丈夫だよ』と答えてほしいだけ」
母いわく、困っていそうな人に「大丈夫?」ときく人は相手を助けるつもりがなく、ただ単に「うん、大丈夫だよ」と答えてほしいだけなのだそうです。言われてみてば、自分がまさにそうでした。母が台所で何か落として割ったりすると、後始末を手伝う気もないのに「大丈夫?」ときいていました。本当に心配しているのであれば「指切ってへん?」とか「片づけ手伝おうか?」とか、他にきくことはいくらでもあるはずなのです。なのにあえて「大丈夫?」ときいている。私は母に「あなたのトラブルに気づいています」「心配してるんですよ」とメッセージを送っただけ。本当は後始末を手伝いたくない。要するに、フォローする気もないけど無視してるとか気づいてないような薄情者と思われるのも心外なので心配してるフリしてるだけ。これに気づいてからは家族に「大丈夫?」とはきかなくなりました。
1位、父「『どうしよう』って言うヤツは嫌いや」
正確には「『どうしよう~』って言うヤツ、お父さんは嫌いやな」です。母が風邪をひいていたので父と私で朝ごはんをつくることになった時、当時小学生だった私は段取りがわからず、台所でつい「どうしよう」と言ってしまいました。そうしたら父はきっぱりと「どうしよう」と言うヤツは嫌いだと言ったのです。その瞬間の私に父の真意はわかりませんでしたが、とにかく口をつぐみ、頭の中だけで静かに焦ることにしました。今なら父の真意が推測できます。「どうしよう」を連発するヤツは焦ってるだけで思考を放棄しているので嫌いなのでしょう。あるいは、何かを考えているフリをして実は何も考えていない人が嫌いなのかもしれません。なんにせよ幼い娘に断言できてしまうのですから、父は幼少期から一度も「どうしよう」と言ったことがないのでしょう。それどころか頭の中で「どうしよう」と思ったことすらないのかもしれません。この日以来私は「どうしよう」と言わなくなりました。言わなくなると決断力が強くなった気がするのでおすすめです。
以上、親に言われて印象的だった言葉ベスト3でした。