「ONEPIECE FILM RED」のリバイバル上映も楽しみではあるが、もっと楽しみなのは劇場版「魔法少女 まどか☆マギカ」の続編公開である(⇩)
LINEニュースを経由してこの一報を知った時、とても嬉しかった。オリコンニュースによると前作から(リアルタイムで)11年の時が経っているという。てっきりシャフト様は、まどか☆マギカ(以下、まどマギと表記)という作品に見切りをつけたと思っていた。まどマギ関連のニュースはもう、ソシャゲの「マギアレコード」でしか見られないだろう。私はまどマギというアニメの存在は忘れないまでも、新作を観ることは完全にあきらめていた。前作「新編 叛逆の物語」は意味深に終わっているものの、あのままシリーズが終わっても許せるシーンだった。連載漫画が時に打ち切りをくらうように、まどマギも制作スタジオに見限られ、ここで打ち切りになったのだろう。続きを創るほどの集客力がなかったのなら仕方ない。深夜アニメの総集編を劇場公開し、さらにその続編「新編 叛逆の物語」を制作・公開してくれたことに感謝しようと思った。「新編 叛逆の物語」の公開当時、上映される劇場数は限られていた。レイトショーどころか18時過ぎの上映ですらろくに観たことがなかった私が夜な夜な電車に乗って映画館へ行き、わざわざ劇場版アニメを観ることになろうとは、考えたこともなかった。一応は全話を観たとはいえリアルタイム視聴はしていない、にわかファンにも感動をくれてありがとうシャフト様。「新編 叛逆の物語」が公開されるまでに、まどマギを知っていてよかった。入場者特典のポストカードをもらったことは今でも良き思い出だ。年末の上映だったから、ポストカードの絵柄は魔法少女たちの晴れ着姿*1だった。普段は学校の制服か魔法少女のコスチュームぐらいしか着ていない魔法少女たちが、振袖を着て微笑みを浮かべている。彼女たちの戦いの過酷さを思うと、ポスカードを眺めているだけで涙ぐんでしまった。私にとっては思い出深い一作だ。見知らぬ観客に囲まれて鑑賞しても、ただ同じ回の上映を観ているだけで「同好の士なんだ」と思えた。男女問わず、ここにいるみんなはまどマギが好きなんだ。そう思うと親近感がわき、帰りの電車ではしみじみとした。映画館でまどマギを観られて本当によかった。
「新編 叛逆の物語」の舞台になる街の風景の中には、少女が好みそうな物が混ざっている。物語が進むにつれ、本来あるべき場所どころかスケール感すら無視するようになる雑貨たちは、ファンシーを通り越して不気味だ。ファンシーな外見をした不気味なオブジェクトが満載の空間は、もはや悪夢だった。あの魅力的な悪夢がまた観られるのなら、ぜひまた劇場に行きたい。
美しき悪夢「魔法少女 まどか☆マギカ」再び。シャフト様とスタッフ様に、心から感謝している。あまりにも楽しみなので、劇場で観るまでは死ねない。
以上、まどマギの続編が楽しみの件をお送りいたしました。
*1:たしか、絵柄はランダムだった。私がもらったのはピンク色の振袖を着たマミさん。