Switchで『クラウド・ガーデン』をプレイし始めてから、生まれて初めてゲーム脳になりました。といっても脳疾患のほうではなくて、現実の事物をゲームに当てはめて見てしまう思考回路のほうです。例えばビルの屋上を見て「あそこに行ったら隠しアイテムありそうだな」とつい考えてしまうとか、そういう、カジュアルなほうの「ゲーム脳」ですのでご心配なく。ただ、今までは特定のタイトルに例えて見ていなかっただけなのです。なんというか景色の見え方が変わってしまいました。
ところでみなさん、そもそも『クラウド・ガーデン』というゲームはご存じでしょうか。元はSTEAMで配信されていたそうですが、今ではニンテンドーのeShopでも配信されているインディーズゲームです。内容を大ざっぱに説明しますと(⇩)
廃墟に廃品を置きながら植物を育てて覆い尽くすゲーム『クラウド・ガーデン』
以上【Switch】『クラウド・ガーデン』進めてます。キレイじゃないけどツタが最強? - ロマンというほどでもないより
…という感じのゲームです。ゲーム中に登場するのは、あくまでも架空の植物なのですが。モチーフになっている現実の植物が何なのか、大まかにはわかります。藤だの竹だの柳だのシダだのラベンダーだのヤシだのサボテンだの。あげくの果てにはキノコやカビといった菌類まで登場し、現実の生態系ではありえなさそうな状況で共存するようになります。原産地や気候風土を無視して様々な植物が一堂に会しているクリア画面には一見の価値があるので(⇩)
植物や園芸好きの人にはオススメ。もちろん廃墟好きにもオススメの一作…なのは良いのですが。この『クラウド・ガーデン』をプレイしてからこっち、植え込みに生い茂っている野草や、アスファルトやコンクリートの隙間に映えている雑草が気になります。そして、つい考えてしまうのです。「これは誰かがここに植えたんだな」「それにしても育ってないな」「中断して別のシーン(ステージ)に行ってしまったのかな」「だとしたら職務怠慢だ」「ゲージが100%になる前に持ち場を離れるとは何事だ!」「私が続きをしなければ」「早く建物を覆い尽くさなければ」「配置する廃品はどこだ!?」…そして私は立ち止まってあたりを見渡すのですが、当然ながら配置するべき廃品は見当たりません。「なぜ廃品がない!?」「このままでは花が咲かない!」「花もなしにどうやって新たな植物を植えろと!?」「クソ前任者め…もうこのシーンはリスタートするしかない」「では、リスタートボタンを押し…あれ?」
ここまで考えてようやく我に返ります。なぜなら現実の空間にリスタートボタンは存在しないからです。この記事を書いていて思ったのですが、我ながらかなり重症な気がしてきました。このゲームは私の感性と親和性がありすぎるようです。でも、そこが良い。あなたも「庭師」の一員になって世界を植物に還しませんか?(これぞクラウド・ガーデン脳!)
以上『クラウド・ガーデン』をプレイしたらカジュアルなゲーム脳になった件でした。