新人賞への応募作を書くのに愛用していた機材、ポメラDM100(⇩)
後継機が発売されてもずっと使い続けていた愛機でした。しかし、いつからかSDカードを認識しなくなってしまいました。これでは、せっかくカードスロットがあってもデータが移せません。それならばパソコンに本体を接続してデータを移そうとしましたが、どうもうまくいきません。当分は小説を書く予定のない私はポメラのデータ移行をあきらめ、ここ数年は放置していました。しかし、そろそろ将来のことを考えたい。小説家になれるかどうかは置いておいて、なにがしかの文筆業で身を立てたいと願うならば、やはり専用機材が必要です。幸いにして購入したのは家電量販店だったので、先日、家の近くの店舗に持ち込んで修理を依頼しました。メーカーに問い合わせしてくれるとのことでしたが、店員さんによると、古い機種の場合は部品がなくて修理できないこともあるとのこと。また、修理できたとしても2週間ほど要すると説明されました。それでも愛着のある機材ですし、修理費用のほうが、最新機種を新品で購入するよりは安いはずです。まだ見積が出ていませんが、できれば修理してほしいと思います。
手元にポメラがなければ、長編(結局は中編止まりでしたが)小説を書こうとは思いつかなかったでしょう。その小説だって、はじめから新人賞のために書いたものではなく、ブラインドタッチの練習をするために書き始めたものでした。ブラインドタッチができるようになるためには大量の文章を打つ必要がありますが、既存の作品を写すのは著作権的にまずいだろうと思い、一次創作を始めたのです。漠然としたアイデアをもとにロボットを主人公にしたSFを書きました。1ファイルあたりの入力上限に達するたびにデータをパソコンに移し、Wordに貼りつけて文章を繋ぎ合わせる日々を経て、なんとか1作に仕上げました。印刷して綴じて郵便局に持ち込んだのは、応募期日(消印有効)の前日。ギリギリでしたがなんとか間に合い、無事に発送できた時の達成感は忘れられません。といっても自分で運んだわけではなく窓口の人に手渡して後を託しただけですが、無事に受理されました。ありがたや。入賞こそしませんでしたが一次審査は突破し、上位10%に残れたことは今でも誇りに思っています。講評してもらえたのも良い思い出です。小説家デビューはできなかったけど、応募してよかった。今のところ私の半生において、これ以上真剣に取り組んだことはありません。この時に学んだのは「本気を出せばそれなりの結果は出る」ということ。残念ながら私の応募作には、受賞できるほど画期的な設定や感涙するほどのドラマは描かれていませんでしたが、これは文章力よりもアイデア力の問題だと気づくことができました。筆力は合格点に達していることがわかったので、あとは想像力に磨きをかけるしかありません。最後に立ちはだかる壁は想像力。いかに突飛なアイデアを思いつけるか。思いつきさえすれば起承転結の形に整える力は養えました。ここから先はもう努力の問題ではない気がしますが、とりあえずポメラちゃんが無事に修理されることを祈りましょう。
以上、ポメラDM100を修理できるか心配している件でした。
追記:後日、家電量販店の店員さんから連絡があり、メーカーのキングジムではまだDM100の修理を受け付けているとのこと。見積金額が出たらまた連絡してくれるとのことでした。ありがたや。今は見積の連絡待ちです。