先日、Switch版「リトルノア 楽園の後継者」を1週クリアした感想を記事にした(⇩)
ここでは「感想」といっても主にストーリーの感想を書いた。その感想のほとんどは悪役グレイが迎えた結末に関して述べたものであり、ゲームとしてのシステムや、物語の背景にある世界観についてはまったくふれられていない。はっきり言って、⇧の記事を読んだだけではどんなゲームなのかさっぱりわからないのだ。ストーリーの感想とゲームとしての総評で1記事にするつもりだったのに、悪役派の性が暴走して、気がつけばグレイのことばかり書いていた。このままではすでにプレイ済みの方にしか伝わらないし、総評をお待ちだった方には申し訳ないので、しかたなしに記事タイトルに「グレイ、それは八つ当たりだ」と書いて、主にストーリーについて述べた記事であることがわかるようにした。
しかしここで終わってしまうと、ゲームとしてのレビューはしないままで終わってしまう。せっかくクリアしたゲームに関してノーコメントで終わるのもさみしいので、この場でレビューさせていただく。
総評。アクション苦手でもファンタジー好きな人むけ。
まず、このゲームはどんな人におすすめなのか箇条書きにする。
・難易度が選べるゲームが好きな人
・ファンタジー系の世界観が好きな人
・大長編をプレイする気力体力時間がない人
・あまり時間を割かなくてもクリアできるゲームを探している人
・かわいらしい世界観に癒されたい人
ざっとこんな感じだ。少しネタバラシするとストーリークリア報酬には新アニマ「ジッパー」があり、ストーリーをクリアするとノアの相棒である猫キャラ「ジッパー」に変身してプレイすることができる。なので本当は
・猫キャラを操作できるゲームを探している人
にもおすすめしたいのだが、あくまでもクリア報酬だ。ジッパーに変身することだけを目的に遊び始めてもクリアできないだろう。いくら難易度イージーでもボス戦は甘くない。特に、アクションが苦手な人には。なので、安易に「猫キャラ好きの人にオススメ♡」と言うわけにはいかない。
ジッパーに変身できることの他にシステム面で良かった点は難易度が選べることと、ボタン設定ができるところ。ゲーム用語では「キーコンフィグ」というらしい。私はあまりいじらなかったが、通常攻撃はA、ジャンプはXに変更しておいた。ジョイコンの場合はXボタンが一番上にあるので、ジャンプ=上に跳ぶ=上にあるボタン、というふうに考えたほうが覚えやすかった。みなさんもお好みでカスタムしてほしい。
その他の要素は言わずもがなだろう。主人公のノアは魔法使いではなく、錬金術師でもなく「錬精術師」らしいが、大ざっぱにくくればファンタジー系の世界観だ。2Dアクションではあるもののキャラクターは立体的だし、背景美術は奥行きが感じられて美しい。Switch本体の小さな画面でプレイしていても「広大な遺跡を探検している」感じがして良かった。本編のみなら定価1500円で、人によっては8時間ほどでクリアしてしまうこじんまりとした作品なのに美術には気合が感じられる。これは前作がある作品ならではかもしれない。スマホむけにつくった美術設定があったからこそのクオリティだろう。はじめから1500円の小品をつくるつもりだったなら、ここまで気合の入った美術は見られなかったかもしれない。お助けキャラであるアストラルのキャラデザはどれも愛らしく、グロ・ホラー系のキャラはいない。プレイヤーキャラである主人公ノアの衣装は露出度が少なくて安心なのでお子さまにもオススメ。大人は不満かもしれないが、女性キャラのエロ要素が不快な人には良い。昨今のファンタジー系女性キャラは露出度が高すぎるので、私にはこれぐらいでちょうどよかった。常日頃「絵のついた媒体だからといって『若い女性である』ことを表すために胸元と太ももを露出した表現を多用するのはいかがなものか」と思っているので、ファンタジー系にも関わらず健全なデザインのキャラクターをつくってくださった担当者さまには、心から感謝している。
さて。この記事も長くなってきたのでまとめに入ろう。まとめると、
「アクション苦手だし長編をプレイするほどリソースはないけどファンタジー系で癒されたい」という人むけだ。私は、ゲームの紹介ムービーを見ただけで「世界観は素敵だけどリアルタイムバトルみたいだからやめとこ」と思って買わなかったゲームがいくつもある。長いことポケモンしかプレイしておらず、ターン制コマンドバトル以外のバトルシステムにはなじみがない。おまけに昔からアクションは苦手。なので、流行りのリアルタイムバトル系は手が出せなかった。しかしファンタジーな世界観は好きだ。さらに言うと猫好き。そんな私にはピッタリのゲームだった。悪役のデザインも含めて。長髪男性が好きな人にもおすすめしたい。あなたの「悪役ロングヘア男性リスト」にぜひグレイを加えてほしい。
それでは。日付が変わるまであとわずかなので、このへんで(まとまってない)。