みなさん、最近マンガは読まれているでしょうか。あ、めっちゃくちゃ読んでますか。そうですよね。今は「めちゃコミ」とか、マンガ専用のアプリがいっぱいあって読み放題だったりしますもんね。しかし私はマンガ系アプリを使っていません。作品数が無限で、どんなジャンルも読み放題となると逆にどれを読めばいいかわからなくて途方に暮れそうなので手を出したことがないのです。かといって「少年ジャンプ」のような紙媒体のマンガ雑誌を購読しているわけでもありません。私のマンガ読みはもっぱらこの中間で、出版社が運営しているサイトでウェブ漫画を読んでいます。マンガ専門サイトは無料でありながら定期更新してくれるので、マンガ雑誌のように連載マンガが読めます。連載作品のサムネイルがずらっと表示されるので、タイトルとサムネイルが気に入ったら新連載を読んでみたりもしています。そんな風に読み始めた一作がこれ(⇩)
ヤングエースUPで連載中の「はっぴー・どーる・でいず」です。わざわざひらがな表記になっていることもあり、タイトルだけだとメルヘンホラーみたいな印象ですが、実際には絵柄も内容も愛らしい。年齢は離れているけれど「ドール好き」という共通点を持つ女子が4人集まって「ドール部」を設立し、一緒に活動していく…という内容。なんでまたこれを読んでみようと思ったのかというと、まずドールに興味があったから。ドールというのはお人形の一種なのですが、子供用の着せ替え人形のことではありません。服だけではなく目や髪などもカスタマイズできる、高価なカスタムドールのことです。このジャンルには興味があるものの、実際にお迎え(購入)する勇気はなかなか持てません。ならばせめて関連書を買おうかと思いましたが、いわゆる球体関節人形の書籍に載っているようなリアル調のドールは不気味で苦手なので、写真の多い本は買いたくありません。自分にはフィギュアのほうがむいてるのかも。ドールはたまに専門サイトを眺めるぐらいでいいか…と思っていたところ「はっぴー・どーる・でいず」を発見して読み始めました。このマンガは人間の女子もドールたちも顔の画風が同じなのでサイズ感以外では見分けにくいという短所はありますが、年齢のちがう女子がいっぺんに眺めれらるという長所もあるのでプラスマイナスゼロですね。
1巻では、見る専だった主人公が本格的にドールの世界に飛び込む様子と、ドール部設立の経緯が描かれています。ドール部のメンバーはざっとこんな感じです(⇩)
小南結衣(こなみゆい):黒髪で眼鏡の主人公。ドール部では最年長の22歳。新卒OLだがすでに仕事が辛い。ドール部の活動と「うちの子」エリーが心の支え。
小鳥遊彩巴(たかなしいろは):19歳の大学生ギャル。バイト先のカラオケ屋で結衣に出会う。大学の友達にはドール趣味を隠していたが、かわいいものが好き。
松村にいな(まつむらにいな):高校二年生。お小遣いには限界があるので所有しているのはブラインドドールが1体のみ。しかし初ドールなので大切にしている。
花園杏蜜(はなぞのあんみつ):自分の名前が嫌いらしく「杏蜜」ではなく「アン」と名乗る。ドール部では最年少の小学生。常にひねくれた話し方をする。
最年少の小学生アンちゃんは世話係がつくほどのお嬢さまなので、ドールの所有数はメンバー中で最多です。ドール歴もそこそこありそう。ドール部の4人ではアンちゃんが一番ドールの知識があるようです。お嬢さまであれば下手な新卒OLよりもお小遣いが多いのはわかりますが、知識量も最多という設定は面白い。大人が小学生からものを教わるのは趣味の領域ならではですね。ほっこりします。結衣がドール部メンバーに対面する順は⇧の紹介順の通り。女子大生の彩巴⇨高校生のにいな⇨小学生のアンという順番です。つまり年齢順になっているんですね。これは同時にドール歴の順にもなっているのでしょう。にいなちゃんのブラインドドール(ランダム封入されている安価なドール)は「にゃんちゃん」と名付けられています。にいなとにゃんちゃんの出会いは中1の頃なのでドール歴は5年ほど。ということは、アンちゃんのドール歴はそれ以上という設定でしょうか。しかし幼児に高価なカスタムドールを買い与える親御さんはいないでしょう。アンちゃんは小学6年生=12歳とみなした場合、ドール歴は最長でも7年ぐらいが無理のない設定でしょうか。
にいなは高校生になってからバイトして、高価なドールでも買えるよう懸命に貯金している様子。なのでまだ2体めはお迎えしていないようです。結衣と彩巴は1巻で初ドールをお迎えしたので「うちの子」は1体しかいません。この3人が作中で2体めをお迎えするのか、それとも完結するまで1体だけを愛し続けるのか、どちらに転ぶのか楽しみです。
注:ここからネタバレ注意!
最後にちょっとだけネタバレすると少しだけ百合要素もあるので、今後の展開しだいでは百合マンガ好きにもおすすめできるようになるかもしれません。彩巴は結衣に好意を抱いているようですが、告白する気はないとのこと。しかしこれはマンガなので「告白する気はない」は読者からするとただの前振りです。第8話以降は「彩巴はいつ結衣に告白するか」も読みどころのひとつになりました。どんなシチュでの告白になるのか楽しみです。
以上、漫画『はっぴー・どーる・でいず』読み始めた件でした。記念すべき第1巻が発売されたのでぜひお買い求めください! Amazonリンクはこちら(⇩)