みなさん、お盆休みはどう過ごされたでしょうか。私はゲームライフを満喫しました。『ファミレスを享受せよ』は箱の開け方がわからず詰まってしまいプレイを中断しておりますが、最近はじめた『AI ソムニウムファイル』は
ルートを分岐させつつ進めています。前回も言いましたがテキスト量が多く、とても定価2200円のゲームとは思えません。脇役にまでフルネームが付けられているわ人物以外のものにもコメントがついているわ。ミステリー小説だったらスルーされているであろう部分にまでこだわりが感じられます。ゲームならではの情報量に感動。だからこそ、続編に手を出すかは慎重に考えなければいけません。2作目に手を出したら最新作にも手を出してしまうかもしれません。そうなったらとても長いつきあいになりますが、人が死ぬ内容のゲームにそこまでつきあえるかは考えどころ。なにせ1作目の『AI ソムニウムファイル』はセール中に「安くなってるから」という理由で買っていますので。ものすごくミステリー好きなわけではありません。『ゴーストトリック』は今でも好きですが、あちらは画風がコミック風なのでそこまで殺伐とした内容ではありませんでしたし、死者は救助対象なのでまだ救いがあったのですが。『AI ソムニウムファイル』はシリアスな作風なのでこうはいかない。しかしこれは乗りかかった舟。せっかくルート分岐させたことだし、詰まるかクリアするまではプレイしてみようと思います。
お待たせしました。それではプレイ日記を始めます。例によってリアルの日付は書きませんのであしからず。
『AI ソムニウムファイル』プレイ日記
プレイ1日目:本編をプレイする前にオプションに入る。私は聴覚が過敏気味なのでBGMとボイスは控えめにした。ボタンを操作した時の効果音は明確に鳴ってほしいのであえてそのまま(効果音が聴こえないと不安になる)。設定を終えたら最初のチャプターをプレイ。いきなり夜の遊園地で、左目がない女性の死体が発見されたところから始まる。どうやらこのゲームは殺人事件を解決するゲームらしい。人物の夢に「シンク」する「ソムニウムパート」は面白い。マスコットキャラのアイボゥが人間の女性を模した姿になっている。美人だが言動はお茶目だ。最初のチャプターは意外と短く、1時間ほどでクリアできた。主人公 伊達のボスも美人だ。しょっちゅう会うことになるメインキャラは美人かつグラマラスな女性であってほしいと願うプレイヤーが多いのだろうか。私の場合グラマーは好みではないが、メインキャラには美形であってほしいという気持ちはわかる。
プレイ2日目:次のチャプター「saikAI」をプレイ。どうやらこのゲーム、チャプターのタイトルにはどこかに「AI」が入っているらしい。ということは「〇〇カイ」という音のタイトルが多いのだろうか。日本語だとそうなりそう。今回は被害者の元夫 沖浦が経営するアイドル事務所を訪ねて新キャラに会った。アイドル活動をしている少女イリスと、イリス(通称あせとんちゃん)のファンである青年 応太。小説家志望で中二病なペンネームを持つ応太はともかく、イリスは少々複雑な家庭で育った様子。母親は未婚で、なんとまだ37歳だという。イリスを産んだのは19歳の時だというのだから恐れ入る。女手ひとつで子供を育てるとはすごい。これも持ち家のなせる業か。イリスの家から戻ったら、事件現場でみつかった少女みずきの意識にシンク(潜る)。ここから先のソムニウムパートには6分間の時間制限がつくという。一応はクリアできたものの、みずきの心を癒すには至らず、みずきの失声症は治らなかった。次のチャプターは「keitAI」だがバッド分岐のような気がするので、次回はソムニウムパートからやり直してみよう。慣れないうちは難しい。
プレイ3日目:ソムニウムパートをやり直してルートを分岐させることに成功した。このチャプターは「meikAI」という。こちらのルートは別のスロットにセーブしたので、セーブデータが二つになった。このチャプターでは新たな死体がみつかり、みずきが孤児になってしまうという悲劇が起こる。またしても死体の左目がなかったことから、どうやら同一犯である。この連続殺人事件は「第二サイクロプス事件」と名付けられたらしい。死体をディスプレイしていることからして、怨恨というより愉快犯のような気がする。被害者のふたりはまだ生きている時に左目を奪われたらしい。意識があったとしたら激痛が走っただろう。ゲームのキャラクターではあるがご冥福をお祈りしたい。思えばミステリーの登場人物は推理するか死体になるか発見者になるために創り出されるので気の毒だ。それにしてもコンカフェ×殺人事件など誰が想像しただろう。この状況を考案した人は天才だ。
プレイ4日目:チャプター「keitAI」⇨「gyoukAI」へ。こちらのルートではみずきの失声症が続くかわりに沖浦(みずきの父)は生存しているはずなのだが、なぜか病院から逃げ出してしまったという。みつけた時には死体になっていそうな気がする。例のコンカフェ「サンフィッシュポケット」に行ってみるも沖浦は不在で、そのかわりに応太がいる。どうやら常連らしい。すでにこの店で20万円ほど使っているとのこと。ここで会話して情報を得たら伊達の自宅へ。一見すると廃工場のような赤レンガの建物のなかは意外と快適そう。なぜか、みずきとイリスの母がいた。どうやらイリスの母はみずきの担任教師でもあるらしい。ここでの会話を終えたらスナックへ。情報通のママから話をきくためだが、ママのボイスがマツコさんっぽい。伊達によるとママは体が男性で心は乙女らしい。どちらのルートでもこのスナックに行くので、ここでの会話を終えてからもうひとつのルートを進めたい。
プレイ5日目:ママから得た情報に従って暴力団「熊倉組」の事務所へ。組長さんは2代目らしい。手下からは慕われている様子だが、意外にもアイドル「あせとんちゃん」のファンである。あせとんちゃんに会わせてやると約束して調査を依頼した。事務所からの移動中に電話をかけ、政治家の世島に接触。しかし大した話はきけず。後に不審な動きをしていたことから、世島にシンクすることになる。ソムニウム世界は港の倉庫街だった。メンタルロックが4つもあるので慎重に進めている。
プレイ6日目:世島のシンク(ソムニウムパート)を何度かやり直した。残り時間が100秒以下になって焦ったがなんとかクリアし、次のチャプター「kyuusAI」へ。倉庫にあったイリスの死体が消えた。イリスの家に行くとイリスが生きている。これを確かめると次のチャプター「syuurAI」へ。他のセーブデータをロードし、もうひとつのルート攻略を進める。どうやらルートによって芸能事務所にある抽象画のタイトルがちがうらしい。事務所の次はスナックへ行き、ママから得た情報で暴力団「熊倉組」の事務所へ。奥の扉を確かめようとしたら組員たちに撃たれた伊達だが無事。ガトリンクガンが登場したのには笑った。組長さんが流れ弾に当たっていなくて安心。組長の机が頑丈でよかった。扉の奥には世島がいたので話をきくことに。こちらのルートでは組長さん(名前は猛馬)と協力関係にはならない様子。あせとんちゃんファンの素振りは見られないのが残念。個人的に組長さんの外見はかなり好み(拳タコを手袋で隠しているのが特に)なので、できれば死なないでほしい。
プレイ7日目:チャプター「syokubAI」を進める。熊倉組からスタジオを経て、本庁地下でイリスを取り調べることになる。イリスには沖浦を殺害することが物理的に可能だと判断した伊達はイリスにシンクすることに。しかしメンタルロックを3つ解除したところで詰まってしまったので中断し、もうひとつのルートをロード。「syuurAI」の続きをする。こちらでは囚人89号を取り調べることになるが、なんと銃を奪われて逃げられてしまう。人質にされたピュータが無事でよかった。この後はイリスとの約束を守り「デート」で熊倉組へ行く。組長との約束を守る伊達はえらい。組長の浮かれっぷりが見られるので貴重なチャプターである。どうやら指輪は大切なものらしく、あせとんちゃんにねだられてもゆずってくれなかった。男物の指輪ということは、もしかしたら亡き兄(先代組長)の遺品だろうか。それにしては宝石まみれで派手なデザインだが。
プレイ8日目:イリスとともに聞き込みを続け、沖浦を探す。真津下食堂でイリスとジャンケンして勝った。イリスの手はグーだったが、これは固定なのだろうか。食堂には応太もいて、ふたりからたくさんのオカルト話をきくことになる。パラレルワールド仮説に対して派生した話がこんなにあるとは知らなかった。後は冷凍倉庫に移動してイリスにシンクの構造を説明した。寒いのでさらに移動し、スナックのある横丁へ。
プレイ9日目:イリスのソムニウムパートをはじめからやり直してクリア。チャプター「rihAI」⇨「youdAI」へと進んだ。どうやらイリスのソムニウムパートではまたさらにルートが分岐するらしいが、セーブスロットが足りないのでこのまま進める。伊達は応太にフライパンで殴られて気絶し、そのすきに応太とイリスに逃げられた。ふたりを追って倉庫街へ向かう途中でネット配信を見る。イリスは台に固定されており左目を奪われていた。応太がイリスを真っ二つにしようとしていた機械を止め、犯人であるシロクマ(着ぐるみ)に立ち向かうところで配信が途絶える。現場に到着した伊達はシロクマを追うものの見失ってしまう。
プレイ10日目:チャプター「syuurAI」の続き。黄金横丁で覆面の集団に待ち伏せされて襲われたがアイボゥの機転で難を逃れる。敵は外国のギャングらしいがエロ供給が少ない国から来たらしく、干されていた下着と自販機のエロ本で気をそらすことに成功した。なんともアホな敵だ。よほど禁欲的な国から来たのだろう。このあとは伊達の自宅に行き、イリスから話をきく。どうやら敵は裏組織「ナイカトロッズ(通称NAIX)」というらしい。宇宙から送られてきたAI「ウジャトシステム」に従う集団とのこと。現実的に考えると誇大妄想まみれの陰謀論にすぎない。しかしこれはゲームの世界なのでメタフィクション的に考えれば「いかにもフィクションみたいな話」こそが作中世界の真実なのではないだろうか。現実ではありえないことを事実として描けることこそフィクションの醍醐味なのだから…などと考える余裕があるのはプレイヤーのみ。伊達には真偽が判断できないため、再びイリスにシンクすることになる。今度のソムニウム世界はマイ〇ラ風の横丁。このソムニウムでもルートが分岐するようだが、あえてイリスを信じて制限時間をタイムオーバーするルートを選んでクリア。チャプター「irAI」⇨「dakkAI」へ進んだ。伊達はイリスの護衛になることを約束したが、どうなる?
プレイ11日目:イリスを連れて聞き込みにまわる。応太は陰謀論にも詳しい。おそらくはあせとんちゃんの影響だろう。世島の屋敷に行くとなぜかイリスの母と世島が話していた。一般人が急に訪ねても門前払いを食らうはずなので、ふたりには面識があるのだと思われる。イリスの父親は不明だが、もしかしたら世島がイリスの実父なのかもしれない。このあとスナックマーブルに向かい、前回の待ち伏せについてママにきいてみる。伊達たちがここへ来ることを誰かに教えたか、という質問に対してママは「天乃間風太」という人物に教えた、と言う。天乃間風太は伊達たちにとってなじみのある名前だ。なぜなら、ABISの技術スタッフ「ピュータ」の本名だから。身内に情報を漏らされて怒った伊達は本庁の地下(ABISの拠点)へ向かい、ロッカーに隠れていたピュータを引きずり出す。イリスの目の前でピュータに銃をむけ、伊達はピュータから情報を聞き出す。しかしピュータもタダでは引き下がらない。脅されたからではなく、事実を知っていてほしかったから話したのだというピュータは、アイボゥを遠隔操作して伊達を気絶させ、イリスを連れて倉庫街へ逃亡したのだった。ピュータは沖浦に協力して89号を逃がしたとのことだったが、意外だったのは、ピュータと沖浦の関係だ。ピュータにとって沖浦は「敬愛する」対象だったらしく、沖浦に交際記念の腕時計を贈ったのはピュータらしい。つまり、この世界線のふたりは相思相愛のカップルだったことになる。失礼ながらピュータはコスチュームからして薄い本(同人誌)では腐女子ウケしそうなルックスだと思っていたが、まさか公式がBLカプをぶち込んでくるとは予想外だった。おかげでカップリング論争が事前にひとつ潰されたと思うと残念だが、ある意味では平和をもたらしたとも言える。倉庫街に着いたのはいいものの、ここからどうすればいいのかわからないので、このルートは中断。
プレイ12日目:チャプター「youdAI」の続きをプレイ。こちらの世界線でのピュータと沖浦の関係はどうなっているのだろうか。同じように大切に想っていたのなら、こちらの世界線のピュータは最愛の男性を失ったことになる。どんな気持ちで「この事件は第2サイクロプス事件と名付けられました」なんて言っていたのだろうか。独りで悲しみに耐えていたのだとしたら…と想像すると哀しい。真津下食堂に行くと応太の父について新事実が明かされる。応太の父はすでに亡くなっている。行くたびにいないので、もしかしたらとは思っていたが、やはり故人だった。このあとで応太にシンク。シロクマと戦う応太の記憶を追体験する。このソムニウムパートをクリアするとチャプターが進み「jikAI」⇨「zugAI」に至る。このあと応太の母にシンクしようとしたらシンク装置が不調で使えないという。急なことで思わずピュータを疑ってしまうが、とりあえず世島の屋敷へむかう。なんと世島は哀れにもバラバラ死体にされており、壺のなかに詰められていた。おまけに左目に奪われている。いくらプレイヤーからの好感度が低いとはいえここまでするのは惨い。伊達はピュータに鑑識をよこすよう指示を出し、直ったシンク装置を使って応太の母にシンクするのだった。メンタルロックが5つもあるので攻略は次回に持ち越し。
プレイ13日目:チャプター「zugAI」の続きをプレイ。応太の母まゆみのソムニウムパートをクリアし、次のチャプター「syokuzAI」へ。病院で入院している応太と話すと、なんとエンドロールが流れ、エンドロールが終わると「応太編END」の文字が表示される。どうやらキャラ別のエンドがあるらしい。少しだけ続きのシーンがあるものの、ABIS拠点でボスとアイボゥから少し情報が伝えられる程度。しかし、その情報がなかなかショッキングな内容。花柄の包丁をまゆみから奪ったのはイリスであること、沖浦の腹から消化しかけの眼球がみつかったことが伝えられる。第一被害者の目玉を第二被害者に食わせたのだとしたら、犯人(連続殺人鬼?)はかなり悪趣味。応太編ではシロクマの中身(犯人)がわからず謎が残ったままなので、少しさかのぼって応太のソムニウムパートをロード。前回とはちがう選択肢を選んでクリアし、再びルートを分岐させることに成功。最後のセーブスロットは使いたくなかったので「応太編END」のセーブデータに上書きした。チャプター「syougAI」⇨「seisAI」に進んだ。
プレイ14日目:チャプター「seisAI」の続き。伊達の回想により、みずきの両親はふたりとも人の親にはむいていない性格であることが判明。みずきがかわいそう。みずきをボスに預けて捜査に出た伊達は倉庫街で世島をみつける。世島はどうやら左足を負傷している様子。ということは、シロクマの中身は世島だったのか。バラバラ死体になった世界線を知っているプレイヤーの私からすると世島が生きていることがわかってむしろ安心したぐらいだが伊達にとって世島は容疑者である。追いかけるも逃げられたのでみずきを迎えに行くと、もう家に帰したとのこと。それでは世島邸へむかおうと移動していると、途中でみずきが捕まっている動画が送られてくる。あわてて帰宅した伊達はみずきを探し、スピーカーの中からみずきをみつける。みずきは強い(物理)なので世島邸へ連れて行くことに。護衛たちを一掃したみずきだが世島に捕まり、伊達はみずきをかばって左目を撃たれる。しかし伊達の左目は義眼のアイボゥなので即死は免れ、伊達は世島を射殺する。どうやら、沖浦が殺害されるルートで世島を生存させることはできないらしい。世島が伊達を撃ったあとに「実の父に撃ち殺されるとは…」と言っていたので、伊達は世島の婚外子であるらしい。驚きの事実だが、こちらのルートでは深くふれられない。世島を射殺してみずきを守った伊達は入院しており意識がない。プレイヤーキャラである伊達が動けないのならばここでエンディングかと思いきやなんと、ここからはみずきがプレイヤーキャラになり、伊達にシンクすることになる。まさかのソムニウムパート。しかも、このソムニウム世界には伊達の姿が見当たらず、記憶をたどることで本人を探し出さなければならない。メンタルロックが5つもあるのでソムニウムパートは次回へ持ち越し。
プレイ15日目:伊達のソムニウムパートをクリア。ミスリードのせいで何度かやりなおしたが、最終的に本人をみつけることができ、説得に成功した。みずきにしてみれば生前から冷たかった母や父よりも親身になってくれる伊達のほうが信頼できるらしい。あくまでも伊達にすがり、伊達を説得するのに注力するとクリアできる。残り時間は36秒でギリギリだったが。こちらの世界線では沖浦が死亡しておりピュータが伊達たちを裏切る理由がないのでピュータが味方でいてくれて嬉しい。「あと4分だよ。みずきちゃん、平気かい?」という、みずきへの良心的な声かけにはジーンとした。この世界線のピュータは子供を気遣うまともな大人だ。普段みずきのまわりにいる大人がダメな連中ばかりなのでピュータのまともさが際立っている。伊達が目を覚ますとチャプター「sanpAI」に進み、みずきと伊達が神社に参拝する。プレイヤーキャラはみずきから伊達に戻る。みずきと話し、お参りが終わるとエンドロール。「みずき編END」と表示されて、最後のシーンへ。このルートでは世島が二代目サイクロプスと認定されたらしいが、世島のバラバラ死体を見ているプレイヤーとしてはいまひとつ納得いかない。このルートもやはり謎を残したままだったので、さかのぼってさらなるルート分岐を試みる。イリスのソムニウムパートをやり直し、ルート分岐に成功。チャプター「gumAI」に進んだので、さらにセーブデータを上書きした。イリスとスナックマーブルに向かい、応太と会う。イリスに呼ばれたという伊達はママから留守番を頼まれたらしい。「誰か来たみたいだよ」と言って伊達に後ろをむかせた応太は、今度は伊達をスタンガンで気絶させ、イリスを連れて逃亡。チャプター「jyukkAI」に進む。またしても冷凍倉庫からの配信が始まるが、なぜか応太はイリスの装置を止めず、イリスは真っ二つになる。伊達が倉庫に着くとイリスの死体は見当たらないが、なぜかシロクマが真っ二つになっており、その中身は応太だった。後でボスにきいたところによると、どうやらイリスも死亡しており、ストーカーの応太が無理心中をはかったというのが本部の見解らしい。もちろん納得いかないので、伊達は捜査に出るのだった。捜査パートでは行く場所が多いので次回に持ち越す。
プレイ16日目:チャプター「jyukkAI」の続き。捜査で冷凍倉庫を調べていた伊達のところにピュータが訪ねてくる。少し怪しみながらもピュータの話をきく。第一サイクロプス事件の犯人である「初代サイクロプス」は実は2人組で、ひとりは故人でひとりは囚人だという。どちらも娑婆にはいないことからピュータは「初代サイクロプスが第二サイクロプス事件を起こすのは不可能」と言っていたらしい。第一サイクロプス事件が国家機密に指定された理由はわからないものの、現在囚人になっているほうは今でも生きており、89号と呼ばれている。おまけに尋問することができるという。伊達はピュータに尋問の手配を頼んでからスナックマーブルに移動。ママから、熊倉組が持つ不動産会社と政治家の世島が汚染事故のあった地域「樺崎地区」の土地を転がして儲けた経緯をきく。ピュータから連絡を受けたらママの話を聞き終えたらABISに移動。アイボゥに89号の移送を手配させる。なぜかボスは同席しておらず、ピュータと伊達だけで89号を尋問することに。これはもうひとつのルートでもあった状況だ。あちらのルートでは机を蹴り上げて逃亡した89号だが、今回はどうなるか…と身構えていると、89号は淡々と身の上話を始める。かつて「ファルコ」と呼ばれていた89号は刑事で、なおかつ熊倉組の先代組長の手下であったという。命じられた相手を殺す日々に疲れていたファルコは足を洗うことを決意するもの、愛する女性とその娘を殺せと命じられた。当然ながら従わなかった…というところまで話す。その先はなぜか口をつぐんでしまったので、伊達は89号にシンクすることになる。89号のソムニウムパートをクリアするとチャプター「kikAI」へ進む。89号のソムニウムにボスが登場したことに注目した伊達はボスを探しに行くものの、執務室にいない。ボスのパソコンをハッキングすると動画が保存されており、それを再生するとなんと、左目を奪われイスに縛られた世島が映し出される。しかも、そのまま世島はボスに射殺されてしまう。まさか、世島をバラして壺に詰めたのもボスだったのか。動揺する伊達。チャプターが進んだと思ったら、チャプターごとロックされた。どうやら他のルートをクリアしないとアンロックされないらしい。しかたないので、次回はイリスのソムニウムパートをやり直してさらなるルート分岐を試みよう。
プレイ17日目:イリスのソムニウムパートをやり直してルート分岐に成功。ミラーボールではなくスイッチをつくり、スナックにいたゾンビから素材を得て作業台を使い、バグ技を使ってツルハシのレベルを爆上げし、祠の壁を破壊して、他の黄金横丁に入る。横丁を通り抜けるとイリス本人を発見するが、鏡の扉は叩き割り、イリスの核も叩き壊す。かくしてこちらの伊達はイリスを信じないルートを選んだ。チャプター「kenzAI」へ進む。イリスをかくまうべく、伊達はイリスを真津下食堂へ連れて行くものの、イリスは逃亡。イリスの家で母の瞳から話をきく。どうやらイリスには末期の脳腫瘍があり余命は数カ月しかないという。「NAIX」とかいう妄想にとらわれたのは脳腫瘍の影響らしい。イリスは家にいなかったので沖浦に会いに行ったようだが、イリスは冷凍倉庫で凍った死体となって発見される。今回は右目を失っているようだ。チャプターが進んだがまたしてもロックされてしまったので、次回は、元のルートに戻ってみよう。
プレイ18日目:ついに攻略サイトを見て倉庫街のシーンを進めることができた。ありがたや。黒いバンが暗い背景に溶けこんでいて見えなかったのが詰まった原因。無事にストーリーが進み猛馬と合流できた。猛馬は射撃の心得があり軍用車両に乗ってきてくれたのは心強いが意外と低身長で、伊達と並んでいるシーンでは身長差が目立つ。思わずスクリーンショットを撮った。後から来たワンボックスカーには応太とみずきが乗っていた。アイボゥが連絡したらしい。猛馬はこの二人を見て「なんの役に立つんだ」と、もっともなことを言う。みずきと初対面だと無理もない。とても協力できなさそうなメンバーが集まってしまったが、あせとんちゃんファンコールで団結してくれた。あせとんちゃんは偉大である。しかし武装した敵が多いことは変わりないので、またしてもエロアイテムで敵の注意を引きつけて集める。敵がかたまったところで爆発させたりコンテナを落としたりしてバリケードを除去したが、最終的にはまじめに戦闘。みずきの活躍に驚く猛馬。みずきの強さは小学生とは思えないが伊達まで車から降りてしまい、猛馬にフォローされる。イリスを救出し、3台の車でバラバラに逃走。伊達はイリスと神社で話し「おじさま」の正体を知る。おじさまの正体は89号と思われる。夜中にイリスの家に訪ねてきたのは沖浦だという。重傷の沖浦はイリスを化学工場へ連れて行ったらしいが、イリスは怖がって逃げたらしい。その倉庫にむかうイリスと伊達。奥の部屋でシンク装置の試作版をみつけると、イリスが倒れる。伊達はあわててイリスをシンク装置に寝かせ、イリスにシンクする。ソムニウムパートをクリアするとチャプター「kekkAI」に進む。しかしイリスは息絶え、エンドロールが流れる。このルートは紫色(伊達のイメージカラー)の線で表示されているので、てっきり解決編かと思いきや、なんと「イリス編END」の文字が。つまり、ピンク色のルートが解決編なのか? あちらのルートはロックされたままなので、しかたなく大幅にさかのぼり、みずきのソムニウムパートをやり直すことにした。
プレイ19日目:みずきのソムニウムパートをやり直してチャプター「meikAI」「syokubAI」へ。こちらのルートは2回目なので色々とスムーズにできるはず。細部に注目しよう。こちらの世界線のピュータは沖浦との関係を匂わせず他人を装っており「沖浦」と呼び捨てにしている。辛くないのだろうか。スナックマーブルのママによると沖浦が恋人から腕時計をもらったのは離婚した後なので不倫はしていないとのこと。みずきは父親の恋人についてまったく知らなかった様子で驚いている。交際を隠していたのであれば、再婚できる相手ではない=同性(男性)である=ピュータである可能性が高い。ママから話を聞いたあとはみずきをマーブルに置き去りにして熊倉組事務所へ。奥に隠れている人物を扉ごと撃ち殺すそうとする伊達を止めるアイボゥ。「例の成分が足りないのか」とつぶやく。どうやらアイボゥは伊達の正体を知っているらしい。初代サイクロプスの一人であるサイコパスは、かつての伊達なのではないか。世島の息子が留学中というのも怪しい。世島の息子=かつての伊達で、世島は殺人鬼の息子を見捨ててABISに売り渡したのではないか。ここでは世島と猛馬から一通りの話を聞くだけで退散。もうひとつの世界線とちがいこちらの猛馬は反応が淡白なのでさみしい。
プレイ20日目:黄緑色のルート(全滅編?)に進むべく物語を進める。アイボゥは伊達にこっそり投薬している様子。イリスにシンクし、マネキンを使うルートでソムニウムパートをクリア。狙い通りのルートに分岐する。車中で冷凍倉庫からの配信を見ることに。応太は一度だけ裁断機を止めるが、二度目は止めなかったことが確認できた。冷凍倉庫の事件が終わると89号にシンクすることに。ソムニウムパートは2回目なのに手間取った。熊倉組先代組長とボスの関係が気になるところだが、またしてもチャプターがロックされた。イリス編クリアだけでは解放されないらしい。しかたないのでイリスのソムニウムパートをやり直し、応太編とみずき編のクリアを目指す。
プレイ33日目:チャプター「sousAI」から「hakAI」へ進む。世島の息子で第一・第二サイクロプスでもある犯人、犀人と伊達がシンク装置で身体を交換し、お互いに本来の身体へ戻る。今までプレイヤーが「伊達」と認識していた顔は犀人の顔だった。ついでに言うと囚人89号の中身は狼範だった。彼はずっとファルコのふりをして瞳に会い続けていたらしい。狼範の身体はすでに死亡しており帰る体はないものの、人格だけでも無事なら獄中から弟の猛馬に手紙を出してあげてほしかった。幼少期の思い出話をすれば猛馬だけでも彼の言うことを信じてくれただろうに。兄を看取れず別れを告げられなかった猛馬からすれば、たとえ二度と面会しないにせよ、面と向かって不満と別れを告げられる場があったほうがよかっただろう。熊倉組のことを完全に丸投げしていたことから、狼範はよほど猛馬を信頼しているらしい。なんの心配もしていなかったからこそ、おとなしく刑務所で余生を過ごすと決めたのだろう…というのはプレイヤーの勝手な推測で、実際には物語の都合だろうが。脚本の犠牲になるキャラクター、哀れなり。このチャプターでは過去編が多い。かつて本名の「柳生」で活動していた刑事のファルコは、瞳とイリスを守るためにシンク装置で狼範と体を交換し、熊倉組に「あの親子に手を出すな」と命じた。そのあと犀人に会いに行く。犀人から第一サイクロプス事件についてきいたあと、犀人を警察へ連行しようとするが失敗。人格が狼範でないことがばれて捕まり、痛めつけられた後、試作品のシンク装置で身体を交換することに。かくして刑事の柳生は犀人の身体に押し込められ、記憶と左目を失うことになる。一方、狼範の身体に入った犀人も記憶を失い、5年ほど入院することに。この入院中に面会が許されたのならば猛馬も面会に行ったのだろうが、猛馬も兄の中身がまさか別人だとは思いもしなかっただろう。一向に弟を認識しない兄のことをどんな気持ちで見守っていたのだろうか。狼範の人格がどこにいるのかわかっていれば、身体を取り戻せるよう手配したかもしれない。それを考えると、89号として獄中にいた狼範の消極的な態度は不自然なので、やはり物語の都合だろう。
プレイ34日目:犀人から過去の話を聞き終えると、なんと猛馬が廃工場に殴り込んでくる。はじめ猛馬はファルコの顔をした伊達に銃をむけるが「おれはちがう!」と言われ、伊達の顔をした犀人に発砲する。さすがは組長、状況の把握が早い。銃撃戦になるが残念ながら犀人に撃たれ、猛馬はリタイアする。どうやらアイボゥに呼ばれてきたらしい。猟銃を借りた伊達は犀人を追ってとなりの工場へ。そこへさらにみずきと応太が殴り込んでくるも、犀人はさらに逃げる。瞳を人質に取られて足止めされる伊達たちだが、犀人の左眼窩にいるアイボゥが自爆することにより、犀人は頭を爆破されて即死する。かくて左岸家の親子は救われた。猛馬も生存しているようで一安心。自分の身体を取り戻した伊達は柳生ではなく「伊達鍵」として生きることを決意するのだった。かくして最終チャプター「kassAI」へ進む。
プレイ35日目:なんとか全ルートをクリア。真相編(解決編)は全滅編をクリアしないとアンロックされないので遠回りになる。イリスに同行してあいさつまわりに行くのだが行先が多い。8ヶ所ぐらいまわり、エンドロールまでが長いのでシリアスなシーンを終えてそのままプレイを続けられるかは集中力の問題になる。行先にレムニスとサンポケがあるのはなぜかというと、レムニスにみずきが、サンポケに応太がいるから。では真津下食堂には誰がいるのかというと、なぜかナースと応太の母まゆみがいる。驚いたことにまゆみはイリスへの偏見を捨てており、かなり好感度が上がっているらしい。さらに驚いたことには、熊倉組の屋蓑とナースが結婚する予定であること。わずか24歳でヤクザの闇医者と結婚しようとするナースちゃんの決意がすごいが、配偶者が反社の場合、病院での勤務は続けられるのだろうか。ついでに言うと失恋して半年しか経っていないのに婚約者を得た屋蓑もすごいが。連続殺人事件の殺伐とした空気にもたらされる一筋の朗報(ヒロインのイリスが助かるのは当然なので朗報のうちには含まれない)。熊倉組の事務所へ行くと回復した猛馬の姿が見られる。イリスが助かるよう、真面目に神棚に祈っていたとのこと。相変わらずあせとんちゃんの大ファンである。猛馬はこの三ヵ月の間に組員たちにあせとんちゃんを布教したとのこと。あせとんちゃんへのラブには多分に性欲も含まれているらしく今回はぱふぱふしたいとのこと。命がけで戦ってくれたことだしこれぐらいの報酬を求めるのはまあ妥当ではあるものの、素人かつ未成年(作中)のイリスの胸をさわらせるわけにもいかないので太った組員さんにかわってもらった。「目を閉じていろ」という条件はナイス。これ、ほっぺただったら本当にぷにぷにさせてもらえたかもしれない。兄の狼範の話をふると「心底からうらむことはできない」「しかし許せない」「もう忘れたい」と言う。跡目を継いだあたりで「兄の影に隠れて生きるのはやめる」と決意し、葬式をあげた時点で決別したのだろう。こちらのルートでは世島が生きているので事件の背景がきける。シリアスな話になるので最初か最後に行ったほうがいい。世島が言うには息子の犀人のことは「愛していなかった」とのこと。息子が12歳頃から殺人をくりかえし、それをもみ消し続け、金を使わされ続けていた世島の事情を考えると無理もない。しかし犀人は少なからず父を愛していた様子なので、ある意味片想いだったと思うと哀しい一家ではある。ABIS本部に行くとボスとピュータに会えるのだがボスに催眠ガスを吸わされてヒヤリとする。ピュータは情報漏洩などの罪で逮捕され、今では留置所に入っているとのこと。おまけにあの「沖浦」の中身は犀人だったので二重に気の毒だ。あとは左岸家に行って瞳と話した。最後に湾岸倉庫街に行くと、なんと自爆したアイボゥが復活した。ピュータがハードウェアを用意したようだが、中身のデータを復元したのは何者か。それは人工知能ウジャトであるという。ウジャトはアイボゥを我が子とみなして復元してくれたらしい。高度すぎて逆に自我が薄いのかと思いきや、意外と子孫を見守っているようだ。アイボゥと再会するとイリスとアイボゥがダンスを披露してくれるが、だんだんと参加者が増えていき、最終的には伊達も踊ることになるのだった。アニメでありそうな全員ダンスエンド。かなりシュールで笑える。あせとんちゃんの人脈おそるべし。それはいいのだが伊達はまさか瞳と結婚する気だろうか。元暗殺者のファルコのくせに。海外逃亡する気でいる世島はともかく、猛馬と伊達はそのうち警察に消されそうなので未来が心配だが、しょせんはフィクションなのだから野暮なツッコミを入れるのはやめておこう。生き延びたイリスの人生に幸多からんことを。
以上、Switch版『AI ソムニウムファイル』プレイ日記でした。勝手ながらこれにて更新終了。