みなさん、流行りは追う派ですが? 無視する派ですか? それとも横目で見守る派ですか? 私は横目派です。一応はポケモン勢なので『ポケモンレジェンズZ-A』は予約しましたし『ONE PIECE』の単行本は買っていますが。それ以外で追っている流行り物は特にありません。それというのも、どんなコンテンツもちゃんと理解しながら消費しようとするとそれなりに時間と労力がかかるからです。話数が多いアニメはもちろんのこと、ゲームでも長編だとクリアに1ヵ月ぐらいかかるのはざらですし、漫画でも巻数が多いと読む気になりません。映画もシリーズものだと観る気にならないので単発作品が好きです。要するに流行り物に対して消極的なのです。だからゲーム専門サイトで初めて『都市伝説解体センター』が紹介された時も「値段が1500円以上だから」なんて理由でスルーしてしまいました。だってニンテンドープリペイドカードの種類は1000円・1500円・2000円・3000円・5000円・9000円なんですもの。おまけにご近所のコンビニで売ってるのは1500円・3000円・5000円だけなんですもの。1980円のゲームを1本買うために3000円のプリペイドカード買いたくない…なんてケチくさい理由でスルーしたんですが、引き続きゲーム専門サイトを見ていると『都市伝説解体センター』は盛り上がっている様子。これは流行りに乗っていたほうが楽しかったかも。しかしゲーム1本ちゃんとクリアするのって大変なんだよな…と、引き続き買い渋り。そうこうしているうちにメディアミックスのニュースが目に入りました。どうやら関連書とコミカライズ版が出版されるらしい。
キャラクターとストーリーが知りたいだけならばもうコミカライズ版でいいのではないかと思って注文したしだいです。
ここまでが言い訳。ということでここからは読んでみた感想をお送りいたします。
コミカライズ版『都市伝説解体センター』読んでみた感想
第一印象は「安い・分厚い・読むところ少ない」でした。漫画の内容以前の感想で申し訳ないですが事実です。目次を見ると4話しか収録されていないのに単行本の厚みは1.5cmほどあり、初見で「分厚っ」と思いました。これだけ分厚いということはさぞやページ数が多いのだろうと思って期待していたのですが、意外と1ページあたりのコマ数が少なくて文字数も少ない。本文が220ページほどある割には読むところが少なくて、あっさり読み終えることができました。オリジナル漫画を読むつもりで挑むと肩透かしを食らった気分ですが、すでに原作ゲームをクリアしている人が読んでいるという前提ならばこれくらいの文字数でいいのかも。おまけに連載媒体が少女漫画誌ならば画風にも文字数にも納得です。コミカライズ版といってもお子さまむけなんですね。危うく気づかずに文句を言うところでした。単行本の奥付には「初出」の表示があるので、漫画に文句を言いたくなったらまず連載誌を確認することにします。作風が連載誌に合っているのに文句を言うのは的外れですからね。気をつけよう。ていうか今の「りぼん」て恋愛漫画じゃない作品も掲載されているんですね。少女漫画誌も進化してるんだな…それでは内容について。コマ数も文字数も少なく少女漫画らしい画風ですが、人物の描き分けはしっかりしているのでキャラクターが識別しやすいのは助かりますね。私が子供の頃に読んでいた漫画だとキャラクターの顔の描き分けがあまりされていなくて髪型と服装でしか区別できなかった記憶があります。そのせいで少女漫画に苦手意識があったのですが、本作は難なく読めました。ありがたや。おかげで「都市伝説を解体する」という言葉の意味がわかりました。要するに都市伝説の正体を明らかにするということなんですね。本物の怪異なんてめったにいなくて、たいていはヒトコワ系のオチになるという。実際、現実でも真面目に調査したらこんなオチになりそうですね。しかし本作はそれだけでは終わらない。1巻には4話しか収録されていませんが早くも「都市伝説解体センター」内部が不穏。第二話のラスト1コマでセンターが破壊された形跡がありますし。ジャスミンちゃんは怪しいし。なかなか、ストーリー漫画としても読ませてくれました。ていうかこれ、1話あたり50ページ以上あるんだけど、丸ごと一話ずつ掲載したのだろうか。だとしたら短期集中連載かもしれないな。とりあえず、漫画版は最後まで読んでみようと思います。次の巻も楽しみ。
以上、原作未プレイだけど『都市伝説解体センター』コミカライズ版読んでみた件でした。Amazonへのリンクはこちら(⇩)