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みなさま、突然ですが「クロスオーバー」という語はご存じでしょうか。主にマンガ・アニメ・ゲームで使われる語でして、大ざっぱにいうと「それぞれの作品の設定を保ったまま他の作品に出演する」ことなんですが。アニメだと『ルパン三世VS名探偵コナン』が有名ですね。マンガだとアメコミの「ジャスティスリーグ」が有名ですがあれはちょっとちがうのかな? まあ、イメージとしてはあんな感じかと。初めてクロスオーバーという概念を知った時は驚きましたね。これを創作できる人ってどんな思考回路してるんだろうって。ひとつの世界を矛盾・破綻なく成立させるだけでもすごいのにそれを並び立てさせるってどういうことなんだって。公式がつくるものはもちろん、二次創作でも充分すごいじゃないかと思ってましたが。最近になって閃いたんですよ。
「ポケモントレーナー化なら自分にもできるのでは?」
って。ポケモン×○○ならば自分にもクロスオーバーみたいなものが書けるんじゃないかと。そう思ってここ数カ月で書き貯めたんですよ「○○をトレーナー化してみた」シリーズを! というわけでオタクじゃない人には申し訳ないんですが、ちょっと私の二次創作につきあっていただきたい。ただしこの記事、全体で6000字ぐらいあります。全部読むのは面倒でしょうから、ご興味のあるものだけお読みください。個人的に一番読んでほしいのは「ポケモン×AI ソムニウムファイル」ですね。性別とサイズまで考えた力作なのでぜひお読みください。それではどうぞ。
ポケモン×ディズニーヴィランズ
アースラ:ハギギシリ、ハンテール、サクラビス、サメハダー、ブルンゲル×2
なぜか凶暴な種ばかり集まった。いつか主人の肉と魂を手に入れることが目的とのウワサ。黒く柔らかな体を見て、ポケモンたちは主人を「水・ゴースト」タイプと認識している。つまりブルンゲルの変種だと思っている。まさか主人がオクタンの仲間だとは思いもよらない。
ジャファー:ハブネーク、アーボック、サダイジャ、ファイアロー、デスカーン、ネンドール
なぜか蛇系に好かれる。ファイアローはイアーゴが嫌い。遺跡からついてきた2匹は、主人にまとわりつく蛇どもを追い払う。ジャファーはいつもタバコと砂の香りがするので手持ちたちから「草・地面」タイプと思われている。どれも捕まえた時は小さかったのに、主人に無断で進化して大きくなった。かさばるのは困るが好かれるのは良いことだ、とジャファーは思っている。
クルエラ:ペルシアン、プクリン、マフィティフ、ミミロップ、チラチーノ、オオタチ
将来的に良い毛皮が取れそうな種を選んで買った。どの個体も意外と主人になついている。クルエラはいつもタバコと毛皮の香りをまとっているので「草・ノーマル」タイプだと思われているが、なぜかオリーヴァの変種だとは思われていない。小柄なオオタチは主人の襟巻になるのが好きで、よく主人の首に巻き付いている。どの個体も「自分のほうがよいクッションになれる」と思っているので、よくソファーのクッションをどかし、主人にもたれかかってもらおうとする。
フック船長:メグロコ➡ワルビアル、キャモメ➡ペリッパー、コレクレー➡サーフゴー
ジャファーから贈られたメグロコをしぶしぶ育てたら2回も進化して驚いた。前足が自在に使えるようになってからは船員の仕事を手伝っている。赤と黒の体色は主人に似ているので、ワルビアル自身は自分の体色がお気に入り。甲板に迷いこんだキャモメを保護したら育ってペリッパーになった。嵐の気配に敏感なので便利。宝物庫に紛れ込んだコレクレーをみつけて捕まえたら、いつの間にか進化した。サーフゴーは鋼タイプだが海水を怖れないのでサーフィンを楽しんでいる。フック船長はいつもタバコと潮風の香りがするので手持ちたちから「草・水」タイプだと思われている。
エビルクイーン:タルップル、アップリュー、カミツオロチ
りんごに似たポケモンがいると知って集め、進化形をコンプリートした。連れ歩いているのは3匹だけだが、女王の権力で果樹園をつくらせ、たくさんの控えカジッチュを用意している。クイーンはいつも香水の香りがするので手持ちたちから「草」タイプと認識されている。
マレフィセント:テッシード・ドンカラス・オーロット・ダーテング・ヨルノズク・アマージョ
マレフィセント本人が強いので護衛は不要だが、その強さゆえに森のポケモンから慕われている。ポケモンたちからは「茨の化身」と認識されており「草」タイプと思われている。しかしなぜかドンカラスなど夜行性の鳥ポケモンにも懐かれている。アマージョは女王気質の種だがこの個体はおとなしい性格で、自ら主人の裾持ちを務める。
ガストン:ヘルガー×1、たそがれルガルガン×2、グラエナ×3
ガストンはいつも火薬と血の匂いがするので「炎・悪」タイプと思われており「人型のヘルガー」と認識されている。だからこそ、狼たちは主人に従う。手持ちたちは「ガストンがリーダーの7匹の群れ」に所属していると思っている。森に入って狩りをする主人を手伝う。獲物の追い込みと、撃ち落とされた獲物の回収が仕事。森の野生ポケモンよりもレベルが高いので、6匹そろえば森の深淵に行くことができる。
ポケモン×映像研には手を出すな!
金森さやか:シェルダー➡パルシェン
真珠を売ると小遣い稼ぎになるので飼っている。未成年のうちは1匹だけと言われて選んだ。殻が固いので防御に使えるのも気に入っている。ペットボトルロケットを防いだことがある。高校在学中に進化してパルシェンになり、主人と似た顔つきになった。
浅草みどり:ルカリオ
幼少期にリオルをもらって育てたので、高校入学時にはすでにルカリオだった。体つきが人間に似ているのでアニメーションのモデルになる。怖がりな主人のため常にあたりを警戒しており、事故を防いでいる。金森氏が近くにいる時は物理的な盾になり、いない時は心理的な盾になっている。
水崎ツバメ:イエッサン×2、トリミアン
どちらも親から与えられた。3匹とも護衛をかねている。トリミアンの手入れは主人の息抜き。イエッサンたちは主人を早く寝かしつけようとするが、主人の「アニメへの情熱」に押され「さいみんじゅつ」の効きが悪いことに悩んでいる。どうすればもっと長く寝てくれるだろうか。
百目鬼:イシツブテ
とにかく余計な音をたてず、電磁波を出さず、三脚のかわりになる種を選んだ。録音補助の観点から、精密機器に悪影響を与える電気タイプは論外。岩・鋼はあまり鳴かず、長時間静止していても苦にならない種が多いので助かる。両手があるので頭上で収音マイクをかまえて主人の録音を手伝う。
桜田:ペラップ
幼少期に、路上でうずくまっていたところをみつけて保護した。声真似の下手さにキレて本気で声帯模写を教えた結果、完全に人語を話すようになった。真似るだけでなく発話するようになっており、今では「おしゃべりペラップ」として有名。
ポケモン×Hookha Haze
トオル自身はトレーナーになる気はなかったが、医師からフワンテの世話を頼まれたので手持ちにした。どうやらこのフワンテは病児の魂を狙って病棟に侵入したらしいが、元エリートトレーナーの医師にみつかって捕獲されたとのこと。トオルの手持ちになっても病児の魂を狙ってよくボールから脱走していたが、トオルに懐いてからは脱走しなくなった。今ではHookha Hazeの良きマスコット。
愛上あむ:ピッピ・プリン・マリルリ・ニンフィア・ガラルギャロップ
かわいさ至上主義なのでフェアリータイプ縛り。強くすることには興味がないので、石を使う種は進化させていない。パーティ中では最強のニンフィアや、タクシーのかわりに運んでくれるギャロップよりも、長い耳をもつマリルリがお気に入り。マリルリの耳が好きすぎて、メイドコスにウサギ耳をつけ足した。
体色がカラフルな種が好きなので集めたが、いつの間にかエスパー統一パーティになっていた。仕事が忙しいので手持ちを進化させる暇がない。ヤドンはガラル出身の同僚からもらった。このパーティは察しのよい個体ばかりなので、こころが落ち込んでいる様子を見せると、みんなで寄り添って慰めている。ただしヤドンは遅れて来る。
ぬいぐるみのような外見のポケモンを集めた。くるみは両親から「ポケモンは強く育てなさい」と言われて育ったので、進化できる種はすべて進化させる方針。フワンテの手とフワライドの口元にはぬいぐるみらしさを感じているので、次はフワンテがほしい。両親からは「ゴースト統一パーティにしたら?」と言われているが、キテルグマを手放すつもりはまったくない。
ポケモン×AI ソムニウムファイル
伊達鍵:ジュナイパー(オス、Mサイズ)
犀人と身体を交換して柳生が記憶を失った時、ジュナイパーは一時的に主人を見失ってしまったが、魂の気配を追ってなんとか主人を発見。主人は名も顔も変わってしまっていたが、魂そのものを判別できるゴーストタイプにはまったく問題ない。ジュナイパーにとって主人は主人にちがいない。主人と再会できた時、ジュナイパーは心底から「進化してよかった」「ゴーストタイプになってよかった」と思った。
ボス:ペルシアン(メス、Mサイズ)
出世してABISのボスになったのを機にニャースをゲットして育てた。なぜならば「ボス」と呼ばれる人間はネコ型ポケモンを連れていなければならないから。意外と温厚な個体なので進化したあとはバトルを好まなくなった。それでも主人にはよく懐いているのでネコ型にしては忠誠心が強く、主人が現場に赴く際には必ず同行。取調室にもついていき、暴れる容疑者から主人を守ったことがある。
ピュータ:ポリゴンZ(オス、2XSサイズ)
幼少期から電子機器が好きだったので自然にポリゴンと仲良くなった。出会った当初はポリゴンの飼い主を探していたが、自然発生した野生の個体であることがわかり喜んでゲット。小学生時代からずっと一緒にいる個体。Zにまで進化した現在はバグの発生を報告したり、ウィルスを除去したりして主人の業務を手伝っている。プログラマー界ではポリゴン3が流行中なので近日中に「ただしいパッチ」を使ってポリゴン3に進化させる予定。なお、進化アイテム「ただしいパッチ」はピュータのお手製。
みずき:バルキー(メス、Sサイズ)
伊達の保護下で生活しはじめてからゲットした個体。本来なら山奥にいるはずの種だが、なぜか街中で迷子になっていた。今ではみずきとともに鍛錬にいそしんでいる。みずきとしては攻撃力の高いエビワラーに進化してほしいが、バルキー自身はカポエラーになりたい。今はまだ主人に守られることのほうが多いが、いつか主人を守れるようになりたいと願っている。
応太:ドヒドイデ(メス、XSサイズ)
応太が7歳頃、家族で海水浴に行ったら弱って浜辺にうちあげられていた個体。毒タイプなので人に嫌われており誰も助けようとする様子がなかったので、しかたなく真津下家が保護した。食堂に毒タイプがいるのはまずいので、廃業するまで真津下家はこのヒドイデの存在を隠していた。ヒドイデから育てられたので応太に懐いている。表面上は明るいが実は他人に心を閉ざしている主人の心情を察し、よくボールから脱走して、応太の盾になっている。
イリス:ニンフィア(メス、XLサイズ)
10歳の誕生日に母からイーブイを贈られたので大切に育てたら仲良し度が爆上がりして、すぐにニンフィアになった。イリスからは「フィアちゃん」と呼ばれている。よく主人のダンス動画に出演しているのでネット上ではあせとんちゃんに匹敵する人気と知名度を誇る個体。バトルの経験回数は少ないのになぜかステータスは高く、イリスを守ることに命をかけている。イリスに近寄る不審者はハイパーボイスで吹き飛ばす。イリスを怖がらせる者、不快感を与える者には容赦しない。
ファルコ(柳生隼):ジュナイパー(オス、Mサイズ)
孤児院時代に保護したモクローから丁寧に育てた個体。警察官になってからはずっと良き相棒。主人が気ままな暗殺者になってからは主人が殺した人間の魂をせっせとあの世に送っている働き者。ファルコが被害者の怨霊に祟られなかったのはジュナイパーのおかげだが、ファルコはジュナイパーの働きに気づいていない。柳生の心象風景ではまだまだ未熟なフクスローだと思われている。
狼範:ケッキング(オス、2XLサイズ)
駆け出しの暴力団員だった頃、宇治埼一家に入った記念に贈られたナマケロから育てた個体。ヤルキモノに進化したあとは「かわらずのいし」を持たせてレベル上げだけすればいいと言われたが、狼範はこれを無視してケッキングに進化させた。30年ほど生きているので高齢の個体だがバトルではまだまだ現役。場に出て20分経たないと攻撃できないが、そのかわりギガインパクトの威力は絶大で、一発放つとあたりが壊滅する。このケッキングが攻撃するまでの時間を稼ぐのが熊倉組員たちの仕事だった。
猛馬:オクタン(メス、3XLサイズ)
幼少期から狙いを定めて物を投げるのが得意だったので、10歳の誕生日に兄から気の合いそうなテッポウオを贈られた。10代のうちはこのテッポウオから育てたオクタンとともに過ごす。この個体が寿命で死んでからは、10年ごとに新しいテッポウオを迎えてオクタンにしている。今の個体は4代目。天井にはりついたオクタンが放つはかいこうせんは驚異的な威力であたりを壊滅させる。4代目オクタンはオヤブン個体で巨体なので時には小柄な主人の盾になるのも仕事のうち。巨体なのになぜか隠れるのが上手い。
ママ:ムチュール(メス、Lサイズ)
まだ進化していないが早くも念動力でカウンター業務を手伝っており、カクテルの名前や作り方をたくさん覚えている優秀な個体。とても愛想がいいので客受けは非常に良い。ひとつ心配なことは進化すると体が大きくなってしまうこと。現在のカウンターではママひとりでいっぱいなので、ルージュラになったらカウンター内で働くことはできないかもしれないが、拾ってくれたママに恩返しをしたいので進化したい。
世島:ジジーロン(メス、Lサイズ)
実は世島が5歳の頃からずっとそばにいる優しい個体。世島は「ロン」と呼んでいた。他者を信用しない世島が心を開く貴重な相手。幼い世島が迷子になった時、たまたま町に来ていたジジーロンがみつけて保護した。このジジーロンはそれ以来ずっと世島のそばにいるが、世島が自ら家庭をもってなお家族を愛さないことを心配している。ジジーロンにとって世島は我が子、犀人は孫息子である。世島の絶命時には咆哮して嘆き悲しみ、山へ帰ってしまった。
犀人:フワライド(メス、3XSサイズ)
犀人の幼少期からそばにいる個体。犀人は「イド」と呼んでいた。犀人の魂を狙って屋敷に侵入したところ、世島のジジーロンにみつかって捕獲された。花火よりも人魂のほうが好き。フランテから育てられたので犀人にはそこそこ懐いている。主人が殺人を犯した際には新鮮な人魂が手に入ったので喜んだ。主人の趣味が人殺しなのは喜ばしいことだが、主人はここ12年ほど人を殺していないので退屈している。犀人は元からゴーストタイプに狙われやすい体質だったが、成人後は求愛されるようになった。どうやらポケモンから見た犀人はゴーストタイプに見えるらしい。
私のつたない二次創作は以上です。おそまつさまでした。