ロマンというほどでもない

日常以上、ロマン未満のモノを紹介するブログ。たまに私見も書きます。

OKAMAさんの『ドレース』が、華麗に熱い! 主人公はボクっ娘だぞ! 【完結漫画】

目次

 

人によっては大事なことなのに書いていなかったので

タイトルと本文に加筆しました。

 

今回、ご紹介するのは、OKAMAさんのマンガ『ドレース』

英語表記は「Do race?」です。

 

主人公はボクっ娘

以下、リンクを兼ねた1巻の画像。

 

表紙を飾っているのは主人公のボクっ娘、キュウちゃん。

ボクっ娘がお好きな方は、このキュウちゃんも

脳内ボクっ娘ライブラリーに加えてあげてください。

キュウちゃんは小乳・短髪で、外見と一人称がマッチしていてカワイイ。

 

ボクっ娘」の表記を特定するべく私がアクセスしたのは以下のページ。

 

ボクっ娘とは (ボクッコとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

 

ボクっ娘 (ぼくっこ)とは【ピクシブ百科事典】

 

マンガ・アニメ・小説などに出てくる単語は

たいがいニコニコ大百科ピクシブ百科事典で間に合う気がする。

 

 

紹介しようと思ったわけ 

この漫画は全3巻で短い

ご新規さん、いらっしゃい! ということで

この記事を書いています。

 

ちなみにこのマンガ、分類するならSFでしょうが

小難しいSF用語など知らなくてもノリで楽しめます。

だってこのマンガの主題は、タイトル通り「レース」だから!

 

私たちの世界のレースには、プロ選手が出走する公式戦がありますよね。

作中のドレースにも公式戦があり、これに出場するのは

プロのライセンスを持つレーサーたち。この点は同じです。

 

しかし、私たちの世界とは大きく異なっている点もあります。

 

「ドレース」ってどんなレース?

私たちの世界と大きくちがっている点は

「ドレース」というレースは、戦争を避けるための手段

だということ。ドレースの勝敗は、国益に直結しています。

 

たとえば、2巻で描かれたドレース「ヴァレリー大会」には

ステロイドベルトの採掘権がかかっています。このように

宇宙規模で国家間の利害を調整するために開催されるのがドレース。

 

とても重要なレースです。その規模は作中最大!

ドレースは宇宙のレース

ワープシステムを搭載した宇宙服(ドレス)を着て・・・

はるか何億光年さきのゴールを目指す

最速 最長 最先端にして最も美しいクレイジーなレース!!!

 以上、 1巻 P4 より

 

各国の国益がかかったドレース。出場するチームは毎回、作戦を練ってきます。

ドレースの作戦は様々で、連携・強化・妨害・合体・攻撃 などがあるそうです。

そう。公式戦では相手のドレスを攻撃・破壊するのもOKなのです。

そのためか、ゴールする条件はヘルメットの着用であり

ドレスはレース中に失っても問題ないことが2巻で明らかになります。

 

ドレスが破壊されうる公式戦は、かなりの危険を伴います。

ヘルメットで頭部のみは緊急ワープで脱出し

体はテクノロジーで再生できて保険もおりるそうですが

命の危険があることは確か。2巻では、合体したうえに攻撃してくるチームも。

レーサーである彼女たちは母国の国益を背負い

命を危険にさらしてまで飛んでいるのです。

 

主な登場人物

鳩家 弓(はといえ・きゅう):通称キュウ。主人公の少女。ゾーンに入ると髪が青くなる特異体質。夢はミュラとレースすること。出身惑星はクルポトだが、地球の孤児院で育った。後に才能を見出され、帝国代表チームに所属することに。チェリーカップ(新人杯)で優勝し、今では話題のスーパールーキーになった。

ミュラ:UB連盟代表チーム「ホワイトホース」に所属するレーサー。ドレース全冠の女王で10年無敗を誇る超天才だが、今期で引退することが決まっている。キュウの才能を見出し、ドレス*1を与えた。

アヴリル・レッドレオ:二つ名は「生首のアヴリル」。レッドレオ王国の第5皇女*2で、継承順位は5位*3。帝国代表チーム「レッドスター」のトップエース。事故で身体を失ったが、あえて再生させず、義体をつけてレースしている。直線コースでの加速が得意。必殺技は「ファイアーソード」。

ミュラクロ:天才レーサーのミュラを元にしたクローンシリーズで96番目の個体。黒龍共和国で作られた、レース用クローンの選手。帝国に買われた身なので外部と接触できない。幸いにしてプロレーサーになれたので、ホームを建てて行き場のない姉たち*4を生活させている。口下手で無愛想。

ロコ・モカ:日本メタル公社の社長令嬢。代表選抜テストではギリギリの成績だったが、同期の全員を追い抜いて帝国代表チームに入った努力家。チームの勝利のためならば、自分が捨て駒になることもいとわない。よくママ*5が死んじゃったとウソをつくが、ママは健在。チェリーカップでは3位に入賞しており、レースの才能はあるのだが、周りがハイスペックすぎて見劣りしているのが現状。

銀座 瞳(ぎんざ・ひとみ):通称ギンザ。褐色で巨乳の美女。頼れるベテランレーサーで、帝国代表チームのリーダー。ミュラに負けて冠を奪われた、元ドレース女王*6

アオハト:主人公のキュウには「おじちゃん」と呼ばれている地球人の男性。キュウがレースに出るたびに応援に来ており、キュウの心の支えになっている。訳あって親から継いだ会社を手放し、今では多額の借金を抱えながら配送業を営む。キュウに出資してキュウのジュニア時代を支えていたが、さすがに公式戦用のドレスを買い与えるほどの資金はなかった。

ハサミン・サチコ:赤黒帝国代表チーム「レッドスター」のメカニック。眼鏡で巨乳の地球人女性で、実家は北海道。実はイケメン男性とお付き合いしている。結婚式では布ではなくマシンのドレスを着る予定。レーサー志望だったが、選手を支える裏方スタッフになったことへの不満はない。

 

あらすじ。ストーリーは少女の成長物語。王道だ!

難民で孤児院育ちの少女キュウの夢はドレースのレーサーになること!

キュウは、帝国代表チームに入隊するためのテストで

大差をつけて一位をとるほどの適性を持つ。

 

しかし、入隊はしなかった。適性はあっても、キュウの身分は

不法滞在の難民。お金はないし、スポンサーがつくこともない。

ドレースに勝つには、高額なドレスが必要だ。

キュウは夢をあきらめ宅配サービス会社で働いていた。

 

でも、やっぱりあきらめきれない。

ドレースの中継も見ないで浜辺でたそがれていると

突然、ドレース全冠の女王「ミュラ」が現れた!

 

貧しさゆえに夢をあきらめていたキュウに、ミュラが言った。

「このリリーを着てレースなさい」

なんと、自分が巨額を投じて開発したドレスを預けてくれた。

ただし、このドレスは「レースに負けると爆発する」という。

 

キュウはこのドレスをミュラに返すためにも

今度は「ミュラとレースをする」という夢を追うことに。

 

後に、帝国代表チーム「レッドスター」に所属することになったキュウ。

ミュラは今期で引退してしまうという。

キュウは今年中に、ミュラと同じコースに立てるのか?

いや、それ以前に。ドレスを爆発させず

ドレースに勝ち続けることはできるのか?

 

読んだ感想。華麗に熱い!

レーサー専用の宇宙服であり、着るレーシングマシンでもある

「ドレス」を着た若き女性レーサーたちが宇宙を駆ける!

これがドレースです。

 

「ドレス」の服モードはとてもレーシングマシンには見えず

私たちの世界のドレスのように華やか! 

宇宙空間でのレースシーンはもちろん

ドレスの変形シーンも、アニメーションで観たい!

深夜アニメでつくってくれないかなあ。原作があるから低リスクだと思いますし。

あと、難しそうだけどフィギュアにしてほしい!

立体でも見たい! 2次元だけじゃ、もったいない!

 

レーサーが女性ばかりである理由は、3巻を読んでなんとなくわかりました。

これは私の想像ですが、体重が軽いほうが有利だからでしょう。

競馬の騎手や競艇の選手と似たようなものかと。

 

どうしてこう考えるのかというと、3巻でアオハトさん*7

自分もレーサー志望だったことを明かすから。アオハトさんは

成長して大柄になり、ドレースをやめてしまったんだそうです。

つまり、ドレースでは大柄だと不利なんでしょう。

 

ストーリーは、展開が早くて熱い!

1巻では各キャラが特技を惜しみなく披露してくれたし

2巻ではついに公式レース。アンカーをゴールさせる手筈だったのに

クラッシュ事故が起きて、キュウがアンカーを務めることに。

 

3巻では地球の独立をかけ、ついにミュラとのレース!

キュウたちは母国の国益そっちのけで、ミュラに勝つため団結します。

国益を少女たちに任せるからこうなるんですよ。まあ、マンガ的には

このほうがおもしろいんで、読者にとってはいいんですけども。

 

ドレース公式戦では、各チームが1ステージずつ提供。

自らが提供したステージは圧倒的に有利!

レースの駆け引きが複雑です。

 

2巻の巻末には設定資料も。少しずつ世界観が明らかに。

本編で説明しすぎないところに好感が持てます。

 

3巻で新たにわかったことは、ミュラがかぶっているのは女王の冠

ミュラの私物ではないこと。昔はギンザさんがかぶっていました。

キュウはドレースで勝って、これを奪えるのか?

 

SF+レースのステキな一作。

3巻ではキュウちゃんのセリフでタイトルが回収され

タイムパラドックスが起きてるシーンも。

どこらへんのシーンなのかは読んでのお楽しみです!

 

ハサミンの結婚式と、チェリーカップの詳細も見たかった。

キュウちゃんが自分の意志でゾーンに入れるようになったとことか

スキップワープを習得したところとか。レースマンガだからなのか

話のテンポが早い。

 

完結してしまって、さみしいです。この世界の話をもっと読みたいけど

この寸止め感がいいんでしょうね。

 

以上、OKAMAさんのマンガ『ドレース』をご紹介しました。

 

 

※本記事は、2020年9月23日に登場人物を加筆し、脚注を修正しました。

*1:2巻の巻末資料によると「ウエラブル オート ワープ」。レース用マシンと宇宙服を兼ねており、ワームリンクエンジンとワープカップを搭載している。簡単に言うと着るレーシングマシン。飛行形態に変形すれば飛ぶことができるが、飛行形態中は2時間で一般家庭10年分のエネルギーを消費するというスーパー金食いマシン。レースにおいて1秒でも早くゴールすることを目指すのはチームとして勝つためだけではなく、経費の節約にもなるからだろう。

*2:継承順位が5位なので「5人いる皇女の5番目」という意味ではないらしい。この場合「王家の第5子である皇女」を意味していると思われる。レッドレオ王家は性別を問わず継承権を与えるうえに、純粋に出生順で継承順位を決めるらしい。男女差別がないリベラルな家風の王家なのかもしれない。

*3:これはあくまでも私の想像だが、国益に関わる競技に、王家から1人も選手を出さないのは問題なのだろう。しかしドレースは、選手が死ぬかもしれない危険な競技である。そこで、万が一死んでも王家の痛手にならない程度に継承順位が低い者を出場させているのではないだろうか。

*4:ミュラクロより前に作られた、同シリーズのクローンたち。同シリーズの中でも個体差があるようで、全ての個体がプロレーサーになっているわけではないらしい。ミュラクロの他には、9番目の個体「モルフォーミュラ」がプロレーサーになっていた。しかし、ミュラから「才能ある妹」と評されたモルフォーミュラ選手は、今ではレースしていない。なぜなら、過去のレース中にワープしたまま、現在でも行方不明だからである。この現象は、作中ではワープロストと呼ばれている。

*5:ロコが公式レースに出場すると応援に来るらしく、2巻ではサイリウムを持って登場した。観客席からロコのミスを指摘する。実は1巻8ページ4コマ目にもロコのママらしきレーサーが登場しており、作中の2072年現在ではプロレーサーだったことがうかがえる。娘のロコがレーサーを目指したのはママの影響だったのかもしれない。娘のロコの年齢を考えると、ギンザより年上だと思われる。

*6:宇宙一のレーサーを決めるためのレース、クイーンカップで優勝した者に贈られる称号。クイーンカップで優勝したレーサーは、この称号とともに冠をいただく。ミュラがかぶっている冠は、過去のクイーンカップでギンザに勝って得たものである。クイーンカップに出場する選手はすべて国家とは無関係に、個人として出場する。過去には亡命中にクイーンカップに出場した選手もいるという。

*7:アオハトさんは自分があきらめた夢を少女に託してしまう悪い大人だが、結果的にキュウの才能を伸ばしたので許してあげよう。優しいおじさんが未来でキュウに手を出さないことを祈る。今までの支援は金のかかった青田買いじゃありませんように。キュウは確かにカワイイけど、ちがうよね? 信じてるよ、おじちゃん。