みなさん、7月から始まった各社の夏フェアはチェックされましたでしょうか。なんの夏フェアかって? そりゃあアナタ、文庫本のフェアに決まっているでしょう! この時期になると新潮・角川・集英社が夏の文庫フェア*1を開催するんですよ! 本好きの方ならとっくにご存じでしょうけども。私がこのフェアの存在を知ったのは20年ほど前、高校生になった頃。店頭で配布される小冊子を読みながら「これが出版社の夏祭か」なんて思ってたんですが、いつの間にか新潮文庫が夏フェア限定カバーを出すようになりまして。毎回、選ばれし数冊がその年だけの特別なカバーを身にまとって誇らしげに平台に並んでいたものでした。今年も例外ではありません。新潮文庫の限定カバーに選ばれし者たちが、嬉しそうに平台に並んでいます。おまけに今年は、集英社と角川からも限定カバーが出ているのです! まさか三社とも限定カバーを出してくれるとは! 感無量です。これぞ出版社の夏祭り! いやあ嬉しい。今年は当たり年だなと思いながらルンルン気分で買ってきたのがこの2冊(⇩)
角川文庫のmt(マスキングテープ)コラボカバーと、新潮文庫2024限定カバー*2です! 星新一作品で統一しました。角川文庫が漫画家やイラストレーターではなくマスキングテープとコラボしているのが意外ですね。しかしこの無機質な感じが星新一作品にはお似合いです。そう、実は今年のコラボカバーには星新一『きまぐれロボット』が選ばれているのですよ! 星新一作品の不動の人気にあやかったのだと思いますが、新潮文庫とは別作品を選んでいるあたり、担当者さんはやり手ですね。対する新潮文庫は『宇宙のあいさつ』が選ばれています。一昨年とも去年ともちがう作品集ですね(⇩)
どうやら、新潮文庫の夏フェアでは毎年、異なる作品集を推す方針になったようです。これはファンとして嬉しいですね。こうしてくれれば毎年買いたくなりますし「今年はどの作品集が選ばれるかな?」とワクワクしながら夏を待つことができます。近頃の夏はめちゃくちゃ暑いんだから、せめてこれくらいのお楽しみがないとやってられません。しかしこのお楽しみにはひとつだけ問題があります。我が家の本棚に毎年1冊ずつ、着実に文庫本が増えていくことです。一昨年に1冊、去年に1冊、今年に2冊。気がつけば、すでに4冊も増えています。なんということでしょう。このフェアが100年続いたら、我が家の本棚に文庫本が100冊増えてしまう。さすがにあと100冊増えると場所をとるので、置き場所を考えないといけません。限定カバー100冊となればちょっとしたコレクションですから、置き場所に困るようになったらまとめて売却するという手もありますが。え? それ以前におまえあと100年も生きないだろうって? 私の心配は杞憂だっていうんですか!? 失敬な! こうなったら意地であと100年生きて、新潮文庫の限定カバー(星新一作品集)100冊そろえたらぁ! 来年また限定カバーの文庫買ったら記事にするからな! それを100回くりかえせば100冊100年なんてあっという間だ! だからみんなついてきてよ! みんな、記念記事読むまで生きて!
以上、夏といえば限定カバーの件をお送りいたしました。
※あと100年生きるというのは冗談です。オタク、好きなことに関しては大げさな表現しがち。また来年も記念記事が書けたらいいな。