ロマンというほどでもない

日常以上、ロマン未満のモノを紹介するブログ。たまに私見も書きます。

【通勤電車】優先座席に荷物を置かないと死ぬ呪いは実在してるのかもしれない。

先日、朝の出勤ラッシュの時間帯に電車の中ですごいことしてる人を発見した。優先座に座り、隣の席に荷物を置いているおばちゃんだ。そのおばちゃんは貴重品鞄だけを膝に抱え、残りの荷物は堂々と隣の席に置いていた。そのおばちゃんが座っている優先座席はボックス席で、向かいも隣も優先座席なのに。周りの人たちは朝っぱらからつり革につかまって立ち、人でぎゅうぎゅうになりながら乗っているというのに。それでもそのおばちゃんは荷物を隣に置いたままだ。そのおばちゃんには周りのことが見えていない。当然だろう。なにせ居眠りしているのだから。優先座席で居眠りしているおばちゃんを見ながら私は思った。

「なんだこいつ。どういう神経してるんだ?」

このおばちゃんが乗ってきた駅ではまだ隣の席は空いていたのだろうが、出勤ラッシュの時間帯なら、次の駅では隣に誰か座ることぐらい予想できそうなものなのに。それなのになぜ、荷物をそこに置いたままなんだおまえは。どういう判断をしたらそうなるんだ。そんなに他人と隣り合うのが嫌なら、そもそもボックス席に座るな。この電車には一人席もあるのに、どうしてそっちに座らないんだ。わざわざボックス席に座ったうえで隣に荷物を置かなければならない理由なんかあるわけないだろう…あるのか? もしかしてこのおばちゃんには「どうしても出勤ラッシュの時間帯に優先座席に座って隣に荷物を置いて周りに白い目で見られながら終点まで行かなければならない理由」があるのかもしれない。たとえば、通りすがりの悪い魔法使いに「出勤ラッシュの時間帯に優先座席に座って隣に荷物を置いて周りに白い目で見られながら終点まで行かなければ死ぬ呪い」をかけられたとか? だとしたら、今おばちゃんが居眠りをしているのは、席を確保して荷物も置いて安心し、あとはこのまま終点に着くだけでいいと思って気が緩んでいるからなのかもしれない。それなら、私にこのおばちゃんを起こして荷物をどかさせる権利などない。おばちゃんには、このまま終点まで無事に着いてほしいと願うばかりである。周りの人もこのおばちゃんの事情を察しているのかして、居眠りしているおばちゃんを静かに見守っている。「優先座席に荷物を置かないと死ぬ呪い」は実在してるのかもしれない。

以上。