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【WEB漫画】オモコロ連載中の「バルディッシュ・ホテル」第4話が良すぎて悲しい【ネタバレ注意】

みなさん、漫画家のキューライス先生がオモコロで連載しているカラーWEB漫画「バルディッシュ・ホテル」はお読みになられているでしょうか(⇩)

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連載は順調に進み、9/12現在は第6話まで公開中なのですが。私は最新話よりも「第4話 雨」を推す。第4話は、小説に例えると連作短編。群像劇というほど各キャラの絡みはないものの、セリフがなくて抒情的なのが良い。キューライス先生の作風は画風:コミカル、内容:シリアス。失礼ながら4コマしか描けないのかと思いきや「チャチャ・チャー子」で長編を描ききり、画力に加えて構成力もお持ちなことを証明。ちょっとシュールな作風だけど面白かったな、この画風と内容の組み合わせは好きだな、と印象に残っていたのですが、他の連載作「シンデレラ」と「すず色のモーニャ」には明らかに元ネタ(シンデレラとオズの魔法使い)があり、やはり完全オリジナル作品は難しいのかと思っていたところで「バルディッシュ・ホテル」の連載が始まりました。これがものすごく良かった。舞台は同じホテルでも、各話で客が異なるのでドラマが生まれる。こういうの、いいな。状況が固定で、主人公が旅をしなくても話が進む物語が好きだと気づかせてくれました。この点だけでも十分に良き出会いだったのですが、第4話「雨」を読んで衝撃を受けます。「セリフがないのに感動的だ!」と。この話は主人公が雨粒なのもすごいし「ニンジン族の屈強な男」はもはやパワーワードだし(屈強なニンジンてなんだよ)、何より美中年ニンジンが登場するし。人外と美中年好きの私にとってニンジン族キャロ家の長カロテ・キャロ氏の容姿は性癖に突き刺さりました。やべえ。見た目は赤みが強い京人参なのに鷲鼻で、ヒゲをはやしているうえに指輪をつけてる。一見すると赤ピクミンを彷彿とさせる外見ながら横顔はハンサムで、スーツの似合うダンディ。おまけに憂いをおびた瞳で息子の身を案じている。美中年のうえに親心もあるとかマジやべえ。ぜひとも家出息子と和解して幸せに…え…どうして!? もしかして、美中年は即退場する法則があるのかこの世界には!? くそ…完全に油断してた。ソファーの達人「ソファマン」がいたり、時の神の名がタイムでもクロノスでもなくカルロスだったり、ヘラクレスがフィットネス系動画配信者だったりするコミカルな世界だから油断してた。人が魔物にされるよりもはるかに悲しいことが起きたじゃないかチクショウ! この悲しみはもう、布教で癒すしかない。みんな、オモコロで「バルディッシュ・ホテル」を読め! 第4話だけでもいいから!(⇩)

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お願い…誰か、この悲しみを共有してくれっ。

 

以上、キューライス先生のカラーWEB漫画「バルディッシュ・ホテル」第4話が良すぎて悲しい件をお送りいたしました。

 

追記:この記事を公開した翌日に第6話が公開されたので本文を微修正しました。それにしてもなんてタイムリーなんだろう。