ロマンというほどでもない

日常以上、ロマン未満のモノを紹介するブログ。たまに私見も書きます。

疑い深いから加工食品をおいしく食べられない。

最初にお断りしておくが、私は加工食品を日常的に食べている。何もかもを手作りするほど健康意識が高いわけではない。メーカー不信で安全性に疑問を持っているわけでもなければ、これといったアレルギーも今のところない。加工食品をそのものを食べられないのではなく「おいしく食べる」ことができないだけだ。

食品に対する評価(態度)には大まかに言ってふたつある。ひとつは、パッケージに書かれているうたい文句を信じて自己暗示にかかり、メーカーの目論見通りに「おいしい」と思いながら食べるパターン。これが私の言う「おいしく食べる」ということだ。もうひとつは、大げさなうたい文句を疑いながら調理して「そんなにおいしくない」と思いながら食べるパターン。私の場合は後者が多い。それというのも私が疑い深いからだ。CMで見た商品を食べてみても、素直においしいと思えない。うたい文句が大げさであればあるほど疑い、猜疑心が高まっていく。この状態でものを食べると評価が厳しくなる。だから、市販の加工食品を食べて感動したことが一度もない。

最近の消費生活で発見したのは「〇〇が香る」とか「〇〇風味」とか書かれているものは肝心の〇〇が足らないこと。もちろん〇〇が成分的にまったく入っていなければ詐欺なので少しは入っているのだが、量は少なく香りはわずかで味は薄いと感じることが多い。素直な人間ならばわずかな香りでも「わあ、〇〇の香りがする!」と感動し、薄い味でも「すごい、本当に〇〇風味だ!」と思えるのだろう。しかし、私はそう思えないし思いたくもない。結局のところ私は、メーカーのうたい文句に影響されるような人間になりたくないのだろう。食品メーカーのうたい文句を信じ、機嫌よく食べられるような人を、私はつい「バカじゃないの」と思ってしまう。貧乏舌の愚か者だと思ってしまうのだ。我ながらこの思考はよくないので直したほうがいい。他人の味覚や感性をジャッジする権利なんて誰にもない。ただ私が近所のスーパーで、いつか掘り出し物に、大げさなうたい文句に値する美味な加工食品に出会うことへの期待を捨てればいいだけの話だ。加工されていないもののほうがおいしいし、真に美味なものは産地にしかないのだから。

 

以上、疑い深いから加工食品をおいしく食べられない件をお送りしました。正直な話、下手な冷凍おかずよりもスナック菓子のほうが断然おいしい。