ロマンというほどでもない

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【ネタバレ注意】ポケットモンスター「バイオレット」版総評。3つのルートは全て必要だ。

今回はポケットモンスター「バイオレット」版の総評と、ストーリークリアの感想を書きます。まずはストーリーの感想ですが、3つのルートは全て必要なのですね。最終的にひとつのルートに収束するのだと、パルデアの大穴にたどり着いてようやく理解しました。今作のシナリオが3つのルートに分かれたのはシナリオのボリュームを増やすためだけではありません。ポケモンは全18タイプであるにも関わらず、今まではジムリーダー8名+四天王4名+チャンピオン1名=13タイプまでしかフォローされていませんでした。これではプレイヤーにタイプ相性を完璧に覚えさせるには至らないので、18タイプの全てに使い手を用意し、プレイヤーに攻略させたかったのでしょう。それに加えて、主人公に(人間の)仲間たちとの絆を持たせたかったのだと思います。シリーズ恒例のバッジ集め➡ポケモンリーグへ至る「チャンピオンロード」がメインシナリオかと思いきや、まさかの「レジェンドルート」がメインだったとは驚きでしたが。「スターダストストリート」は他の2つのシナリオと比べると重要度は低いですが、ボタンと知り合って信用されるためには必要です。ストーリーの終盤ではネモ・ペパー・ボタンと一緒に「パルデアの大穴」に降りていくことになるので、3本のストーリーは仲間集めとも捉えられます。「チャンピオンロード」でネモと、「レジェンドルート」でペパーと、「スターダストストリート」でボタンとともに過ごし、信頼を得たからこそ大穴の試練を乗り越えられた。当事者ではなくても、画面越しにプレイしているだけのプレイヤーの私でも、そう思えました。博士との戦いが主人公に丸投げされてしまうのはゲームという媒体のせいであって、けして彼らのせいではないのですから。これがゲームでなかったならば、彼らは主人公とともに博士と戦ってくれていたことでしょう。そうすれば主人公はミライドンに指示を出すことに集中できて手持ちの消耗を抑えられたはず。世界の危機を救うのが主人公に丸投げされるのはゲームという媒体のせいです。当事者が傍観者になりがちなのも、私が各地で禍々しい杭を引き抜いてパルデアを第二の危機に陥らせようとしているのも、全部ゲームが悪い(ということにしておく)

それでは続いて、「バイオレット」版のゲーム性について。まず、野生でテラスタルするポケモンをゲットできるのは良いと思います。野生でテラスタルするポケモンは本体と異なるタイプにテラスタルできる個体もいるので戦力的に優秀ですし、野生テラスタルポケモンを集めているだけで図鑑が自然にうまっていきます。私がストーリークリアする頃には200種ほどゲットしていました。途中からは路上でみかける通常種(進化前)はスルーしてオブジェにばかり突撃していましたが、それで200種です。すでに半分うまっていると楽で良い。あとは、ステータスをジャッジする能力も助かりました。今までは特定のNPCに話しかけないと優秀さがわからなかったのでボックスの中でボタンを押すと確認できるのは非常に助かります。レッツゴーでオートバトルも良い。タイプ相性が良い群れにつっこませると、どんどん倒して経験値稼ぎしてくれるのでレベル上げがしやすくてありがたい。

以上は良かったところ。次に不満点を述べます。テラレイドバトルでは、ラスタル演出の時間カウントを一時停止してほしい。演出は強制なのに時間のカウントが進んでいくのはひどい。あとは、ラグが嫌ですね。オートバトル中でも長時間しているとキャラクターの動作が遅くなることがあります。ゲーム機に負荷をかけている実感があり、マシンスペックが足りていないのではないかと不安になりました。おそらく今作がSwitchのスペック限界で、本家シリーズの次回作はもう現行機では動作しないのでは。

最後に総評を。任天堂次世代ゲーム機に期待します。ポケモン本家シリーズはこの路線のままラグとバグをなくし、一作で全地方のギミックを使えるようにしてくれれば完璧だと思います。

 

以上、ポケモン『バイオレット』版の総評でした。

 

追記:いつのまにかボックス数が16に増えていたので本文を編集しました。ボックスを増やしてくださってありがとうございますゲーフリ様。

 

※本記事は2022年12月22日に修正して追記しました。