⇧プレミア化注意。ダウンロード版を推奨します。
みなさんは初代プレステのシューティングゲーム『ハームフルパーク』を覚えているだろうか。シューティングゲームは見る専だった私だが、本作だけは弟と協力プレイした覚えがある。そもそもプレイしてみようと思ったきっかけは、シューティングゲームとは思えない可愛いパッケージデザインと、舞台となる遊園地のポップな世界観だった。背景の景色は遠景まで描き込まれており奥行を感じさせるこだわりがありながら、主人公が撃ち落とす敵キャラはなんとも愛らしいデザイン。おまけに横スクロール。これなら私でも弟の足手まといにならずにプレイできそうだ。シューティングゲームが苦手な私でも2Dならなんとかなりそうだと思った。実際、難易度を低めに設定すれば楽しくプレイできた。ちゃんとクリアしてエンディングを見られたのは良い思い出だ。だからこそ、今こうして記事にしている。
しかしひとつ残念だったのは、ゲームとしては面白かったものの、登場人物が少なすぎて性癖に刺さるキャラがいなかったこと。そもそもステージに現れる敵からして、ガリバーやフランケンシュタインやジャック・オー・ランタンをモチーフにしたと思われるキャラがいたので完全オリジナルとは言えなかったし、登場人物はわずか4名のうえ、悪役の博士は腹の出た男性だった。このキャラデザでは、申し訳ないが刺さらない。登場人物が少ないおかげでストーリーが単純なのはありがたかったが。
どうも自分はキャラクターの話ばかりしてしまう傾向がある。ゲームは遊ぶものであり、まずは独自のシステムがあって、キャラクターや世界観はそれを表現するものだ。せっかくなので、ここからは本作で印象的だったウエポンの話をしよう。本作は敵キャラだけではなくプレイヤーキャラが使うウエポンまでポップだった。お菓子のような形をしていたのだ。具体的にはゼリービーンズをブーメランのように飛ばしてみたり、ソフトクリームからビームを発射したり、スイートポテト型のボムを撃ったりする。ゼリービーンズは追跡タイプの弾なので敵を狙う必要がなくてシューティングゲームの初心者にも優しかったし、動きを見ているだけでカラフルで楽しかった。キャラクターばかり印象に残りがちな私だが、本作は見ているだけで楽しい弾を発明してくれたので天才的だと思う。ウエポンの性能だけではなく外見まで印象に残るシューティングゲームはそうそうない。やはり『ハームフルパーク』は名作だ。
以上、巨大遊園地で戦うポップなシューティングゲーム『ハームフルパーク』についてでした。
paiza特別お題キャンペーン「私がハマったゲームたち」
by paiza