ロマンというほどでもない

日常以上、ロマン未満のモノを紹介するブログ。たまに私見も書きます。

【ネタバレ注意】映画『JOKER』をもう一度観たら、印象が変わった。

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目次

 

劇場でグッズがみつからなかったのでたまたま通りかかった金券ショップでムビチケを買いました。買ったからには台風が近畿地方近くに来る前に使おうと映画『JOKER』をもう一度みてみたら印象が変わったので再びの感想記事を。2回目なのでネタバレありでお送りします。

本作はまず、予告編と本編で印象が違います。天才犯罪者ジョーカーが、バットマンがいない頃のゴッサムで警察を相手に好き放題に暴れまわる話ではありません。予告編ではけたたましく笑うアーサーと、うまく刑事から逃げ、タバコをふかしながら警官とすれ違うジョーカーのシーンが多く映るので派手な犯罪が観られそうに思いますがそんなことはない。派手な犯罪が観たい方には本作はおすすめしません。

さらに印象が変わるのは初見の時と二度目の時だと思います。初見の時の私は宣伝文句に影響されていたので「真面目に社会に馴染む努力をしていたのに失敗して狂った哀れな男がジョーカーになってしまった話」だという印象を受けたのですが、二度目の時には先入観を捨てて観たからか「実は元から破壊的なことが好きだったが生きるために無害な市民を装っていた男がやっと本性を表に出してジョーカーとして解放された話」だと思いました。アーサーは色々と恵まれていないので哀れな男であることには間違いありませんが、可哀想ではない。なぜならアーサーは我慢や努力を放棄することで遠慮なく本性を出せるようになり、母から呼ばれていたように「ハッピー」になるからです。つまり本作はアーサーのバッドエンドではなくジョーカーのハッピーエンドで、ジョーカーからすればやっと表に出られて万々歳なんじゃないかと。アーサーが笑いの仮面をかぶっていたのではなく、ジョーカーが市民の仮面をかぶっていたのが真相である。これが私の大まかな感想です。

この他、私がもう一度観て気がついた・思い出した細かな点をあげると

・アーサーの初登場時にはメイクが完了しているので最初は素顔がわからない

・母親ペニーの「あなたの幸せな笑顔でみんなを楽しませるのよ」は後に現実になっている

・アーサーが冷蔵庫に入って凍死自殺しようとした時、母親ペニーはまだ生きて入院していた

・アーサーは3人を殺したことを「悩むかと思ったけどすっきりした」と言っている

・最後にアーカムで面談を受けているシーンでは机にマイクが置かれている

・赤い足跡をつけて廊下を歩くシーンではズボン右足の裾に赤いシミが広がっている

以上です。以下、それぞれの点について書きます。

 

初登場時にはメイクが完了しているので素顔がわからず親しみを持ちにくい

初登場時のアーサーはメイクが完了しており、最初は素顔がわかりません。素顔からメイクしていくステップが観られるのは終盤です。出勤→到着→同僚に挨拶→メイクを始めるという生活臭のある過程を経てこのシーンに繋がっているはずですが、この過程はまるっと飛ばされて、アーサーのメイクが完了しています。観客の私たちは後のシーンにならないと彼の素顔がわかりません。素顔でない人には感情移入しにくのではないでしょうか。これは、本作では主人公に親しみを持たせる気がないことを表しているのかもしれません。アーサーはロッカーがある部屋でメイクしているので、このメイクは犯罪用ではなく仕事用であり、彼にとっては日常であることがわかります。アーサーが職業ピエロ(パーティークラウン)であることはCMからもわかることですが、あのメイクは仕事用であることを改めて伝えられると興ざめするかもしれません。さらに、終盤になるとアーサーがピエロマスクを見ながらメイクしており、彼のピエロメイクは彼のオリジナルではなく市販品を真似たものであることがわかります。親しみを持ちにくい導入部に加えて彼には独創性がないことを描く終盤。これを見る限りだと本作は主人公アーサーを肯定的に捉えていないようです。

 

「幸せな笑顔でみんなを楽しませる」は後に現実になっている

アーサーは母から「あなたの幸せな笑顔でみんなを楽しませるのよ」と言われて育ったようです。そのくせ母親は彼をいわゆる社会人にさせようとしていたらしいので、この言葉は「辛いことがあっても笑顔を忘れないようにしなさい」という意味だったのでしょう。しかしアーサーは文字通りの意味だと解釈してしまいコメディアンを目指したようです。アーサーのズレた解釈は後に現実になりますが、これはアーサーが当初思い描いていたのとは違った形でした。現実になったのは「ジョーカーとしての幸福な笑みが一部の暴徒を熱狂的に喜ばせる」という形です。皮肉といえば皮肉ですがジョーカーが幸福ならば私は文句なしですね。現実にいたら迷惑を通り越して有害な人なのはわかっておりますが。ついでに言うと、アーサーが自首して刑務所に入り囚人たちを楽しませるというルートを選ばなかったのは、実は彼には他人を楽しませる気がなくて自分が注目されたいだけだからだと思います。コメディアンになることに執着していたのはそのせいかと。だから、コメディアンになり損なって殺人ピエロになってしまっても平気なのでしょう。みんながもてはやしてくれるのですから。こう考えるとアーサーは可哀想というよりは自己中心的な人物に見えます。

 

冷蔵庫を使った自殺未遂は母親の入院中である

ひとりになったアーサーは自宅の冷蔵庫の棚を全部はずして冷蔵庫の中へ入ってしまいます。おまけに上半身には何も着ていません。どうやら冷蔵庫を使って凍死自殺しようとしたようです。このシーンはてっきり母親殺しの後だと思っていましたが、もう一度観たら母親の入院中でした。母親を殺して自暴自棄になったのではなく、母親が入院して世話をする心配がなくなったので心置きなく死のうとしたようです。3人殺したのに自首していないのは母親が心配だったというのもあったのか。この冷蔵庫は二人暮らしだった割には全然食料品が入っていません。家賃その他を払うと食費がろくに残らなかったのか、この家には食料品の買い置きがないようです。こんなシーンでも貧しさが伝わってきてやりきれない。ちなみにこのシーンはアーサー役のホアキンさんのアドリブだったとか。これが脚本にないシーンだったのなら、そもそもアーサーが一度自殺を試みるというアイデア自体がなかったのかもしれません。そうなるとアーサーが死に方を変えるというか、「ショーに出演する来週の木曜日まで生きていないといけなくなったので」気が変わって自分の出自を調べに行ったという流れ自体が、ホアキンさんのアドリブで生まれたことになります。すごいなぁ。

 

3人殺したことを悩まずに「すっきりした」と言っている

3人殺したアーサーが自首しなかった最大の理由は悩まなかったから。「ひどいことをした。悩むかと思ったけどすっきした」と言っています。犯罪であることは自覚していても罪悪感はなかった。アーサーは生まれて初めて人殺しをしたことで自分はムカつく奴を殺しても罪悪感を持たない人間であることを自覚したようです。いくら気が動転していたからといって、その場から逃げたのはともかくトイレでスローダンスを始めてしまう人に罪悪感なんてあるわけがないですもんね。あそこにあったのは罪悪感ではなく高揚感だと思います。最初にこのセリフを聞いた(読んだ)時はアーサーが狂いつつある兆候に見えたのですが、よく考えたら元からこういう性格だったのではないかと。そう思うと印象が変わるセリフですね。アーサーが一度死のうとしたのは自分の邪悪さを自覚したからなのかも。自宅で死んでひっそりと社会から消えようとしたあたり、罪悪感はなくても良心はあったらしい。もっとも、この最後の良心はショーで司会者を撃ち殺した瞬間に消し飛んだようですが。憧れの人を殺して憧れから卒業してしまったようです。

 

アーカムでの面談シーンでは机にマイクが置かれている

ジョーカーは捕まって入院させられたようです。真っ白な病院の壁を背景にして女性医師(?)と面談するシーンでは、机にマイクが置かれています。つまり彼の話は録音されているのですね。これは面談・カウンセリングというよりは取り調べの延長なのかも。しかし作中でアーサーは妄想を持ちうることがわかっているので、この記録は信頼できないという指摘をしている方もいます。私はこのマイクを見るまで、ジョーカーの話が録音されていることがわからず、この物語がアーサーの回想であることに気づいていませんでした。映画を観る際には小道具に気づくかどうかも大切ですね。

 

赤い足跡をつけて歩くシーンではズボンの右足の裾にシミが広がっている

彼がジョークを思いついたと言う→医師が聞かせてと言う→理解できないさと彼が言う→彼が足跡をつけながら廊下を歩くという流れになっているので、彼は面談の後に医師を殺したのではないか。その血をしたたらせながら歩いているのではないかという解釈も見ましたが、彼のズボンの右足の裾に赤いシミが徐々に広がっているのが確認できたのでこの解釈は違うかなと。私は彼が自分で自分の右足首を切ってわざと血をたらしながら歩いているんだと思います。これが、彼が先ほど思いついたジョークなのかは謎ですが。これを見る限り彼は理性のタガが外れており、かなり狂気じみています。そもそも一度も退院しておらず外で暮らしたことも事件を起こしたこともない、というわけではなさそうです。赤いスーツに緑の髪のジョーカーは現実に英雄になっていることでしょう。それならば、いつか支持者たちがアーカムを襲撃して彼が逃がされる未来もありえるのかもしれません。というか、実現してほしい。

 

以上。とりとめのない記事になりましたがひとまずここまで。いつか3回目に観たらまた感想記事をお送りします。

 

追記:この映画には4通りの見方があるよね。

この映画には4通りの見方があります。アーサーがかわいそうだと思うか否かと、作中のできごとは作り話であるか否かです。ちょっと図解してみます。

まず、アーサーがかわいそうか否かという視点を二つに分け、それぞれをAとBとします。

A:アーサーは何もかもを失って狂った哀れな男であるという視点

B:アーサーは元からジョーカー的な性格を内包していたという視点

次に、作中のできごと(アーサーがアーカムでマイクを前にして話したこと)は、アーサーの作り話であるか否かという視点を二つに分け、それぞれを1と2します。

1:作中のできごとはすべて現実に起きたことである

2:作中のできごとの一部または全ては、アーサーの作り話である

以上の視点を組み合わせは、以下のように考えられます。

A1、A2、B1、B2の4通り。

みなさんはどの組み合わせの感想を持たれたでしょうか。私は初回ではA1、2回目ではB1の感想を持ちました。ブログなどで他の人の感想記事を読む場合は、筆者はこの4通りうち、どの視点によっているのか考えながら読むといいかと。この4通りは感想を語り合ううえでの大前提なので、この部分が共有されていないと話がかみ合わないと思います。お友達と感想を話し合う際のご参考までに。

 

※本記事は、10月12日に加筆しました。

 

映画『JOKER』(2019)を観た。 ありがとうアーサー、おめでとうジョーカー。

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映画『JOKER』にはIMAX版限定で先着順の入場特典があるとのことだったので、近所にユナイテッドシネマがあるのをいいことに公開初日の朝イチで観てきました。入場者特典はA3サイズのポスターです。詳しくは以下のリンク(⬇︎)からどうぞ。

 

wwws.warnerbros.co.jp

 

入手後はとりあえずダイソーに行けば¥200+税でA3サイズの黒い額縁が買えるぞ! 私はさっそく額に入れて飾りました。ポスター写真の背景にもマッチしている不吉な色味でかっこいい!

公開早々にネタバレするのも酷なのでできるだけネタバレしないように気をつけますが、抽象的な感想のみをお送りするだけの語彙もないので所々、作中でどんなシーンがあったか書きます。これすらも嫌だという方はブラウザバックを推奨。あと、パンフレットにはあらすじが9割方書かれているので、ネタバレは絶対に嫌だという方は、鑑賞後にパンフレットを購入したほうがいいかと。

それでは以下、私の感想をお送りします。

 

ありがとうアーサー、おめでとうジョーカー。

観終わって最初に思ったことは、自分の日常が平穏に続いているのはひとつの奇跡なのだということ。些細なことで歯車は噛み合わなくなる。主人公のアーサーが危なっかしくも懸命に維持していた平和な人生は、段々と壊れていく。

観終わった後で、あのシーンは象徴だったのかなと想像したシーンがふたつ。これは観客の私が勝手に想像しただけなのだが。まずは、看板を奪われたアーサーがチンピラを追い、自ら看板に突っ込んで看板を壊してしまうシーン。あれは、アーサーが自分の手で大切だったものを壊していくという、この映画の筋立てを表していたのかもしれない。次に気になったのは、アーサーが母が入院している病院に、自動ドアの出口から無理やり入っていってしまうシーンだ。彼は出口から人が出てきて自動ドアが開いたすきに病院へ入ってしまう。これは、彼がいずれ間違った手段で目的を達するようになることを暗示していたのかもしれない。さらに言うと、この「出口と入口が決まっている自動ドア」は、「社会的に正しい人生」の象徴なのかもしれない。社会(院内)が求めているのはルールを守る人間であって、出口から入ってくるような人間ではない。しかし、たとえ「出口」から入ったとしても、「内」という社会に入ってしまえば目的は達成される。

パンフレットによると、アーサーがアパートに帰るために階段を登ることは、家に帰れば単調な生活が待っていることを象徴しているのだという。最初はその単調さこそが陰鬱で、アーサーがカウンセラーとの定期面談から家に帰るシーンでは暗く重い弦楽の曲が流れる。しかし物語が進むにつれ、いつの間にか私は、彼が外出する度にまた階段を登ってほしいと願っていた。どうか、帰る家までなくしませんようにと。しかし、この願いは無意味である。予告編を観ている観客の私はアーサーがいずれジョーカーになることを知っている。つまり、アーサーはいつか必ず、帰る家を失うのである。パトカーのボンネットの上で目を覚まして立ち上がり、メイクを直した彼は完全にジョーカーであろう。今の彼が、無名のまま貧しく生きることの辛さを訴えることはもうないだろう。そして、二度とあの階段を登ることもない。帰る必要はなくなったのだから。彼は最後に家を出た時に、唯一の友を見送っていた。彼はこの時、人間としてのつながりを持つすべての者と別れた。最期のショーのために身支度を終えて家を出た後の彼は、アーサーと呼ばれることを望んでいなかっただろう。アーサーだった時に少しでも良いおもいでをくれた者にはすでに別れを告げたのだから。

衣装に身を包み階段の踊り場でひとり機嫌よくダンスをしていた彼は、刑事たちにアーサーと呼ばれて我にかえる。この期に及んで彼をアーサーと呼ぶ者など、彼に殺人の容疑をかけて監視している刑事たちぐらいのものだ。

もう出演依頼を受けてしまった。それも、彼がずっと出たいと願っていたショーのだ。出演依頼の電話がかかってきた。アーサーだった時の努力は彼が死を決意した後になって実を結んだ。だから、死に方を変えて、出演するまで生きようと思ったのに。友だちにだって、さっきショーに出るんだと言ってしまった。なんにせよ今さら捕まるわけにはいかない。彼は刑事たちをふりきるべく、もう二度と登らないであろう階段を駆け下る。余計な演出に時間を割いてしまうのは悪役の常なのか。薄幸だった彼が珍しく楽しそうにしているのを見られて、観客の私はうれしくなった。彼の物語の終わりは近い。

彼は刑事たちをまいて無事に会場へ到着する。そして、楽屋へ挨拶に来た司会者マレーに言う。自分のことは本名ではなくジョーカーと紹介してほしいと。彼はカメラの前でアーサーとして死ぬつもりはなかった。最期ぐらいコメディアンでいたかったのだろう。

彼はこの日、カメラの前のジョークで人生を終えるはずだった。出演者いじりに慣れた司会者はまさか、ジョークに合いの手を入れて相手を怒らせることになるとは思いもしなかったのだろう。アーサーだった時に言ったジョークが一度もウケたことがなかった彼はついに言う。面白いか面白くないのかは自分で決めればいいのだと。カメラの前で一暴れした彼の人生はこの日に終わるどころか、彼の存在自体をジョークにしてしまった。生き延びてしまった今の彼は道徳にも社会貢献にも興味はないだろう。元から持っていた脳障害のせいで病院に入れられても彼は気にしない。自分はおかしくなどない。この発作的笑いも含めて自分なのだから。凝ったピエロメイクは落とされてしまったけれど。貧しいなかで用意した衣装は剥ぎ取られてしまったけれど。それでも彼は人生を楽しめることを知っている。病院に閉じ込められていることなど大した問題ではない。職員との追いかけっこは楽しい。アーサーとして私怨を持ちうるすべての人間を消した今の彼には、戻る場所どころか過去さえも必要ない。彼は今、本当に自由になった。

これは、彼の人生にバットマンが現れる前の物語。バットマンが現れるずっと前から彼は楽しくやっていた。彼には入院していながら愉快犯であり続ける才能があるらしい。

人間の変化は少しずつ進むものだ。人殺しなんて大げさなことをしなくてもいい。おとなしかった男がタイムカードの打刻機を叩き落とし「Don’t forget to Smille!」と書かれた標語の「forget to」を塗り潰す。見捨てられてなお、いい子でいる義理などない。この時に顔を出したアーサーの中の悪い子が後のジョーカーなのだろう。このイタズラは彼の不満の表現であると同時にわずかなユーモアが感じられる。この行動も彼にとってはジョークだったのだろう。打刻機は明日には直されて、標語を塗りつぶしたマジックはどうせすぐに落とされるのだから。アーサーが望んでいたのはこんな、ささやかな表現だったのだろう。人を傷つけないような。

彼がボンネットに乗せられるシーンは、ゲーム『アーカム・シティ』へのオマージュだろうか。バットマンに抱えられパトカーのボンネットに横たえられたゲーム版のジョーカーはすでに息絶えていた。彼が死んだことを皆に知らせるために、ゲーム版のバットマンはジョーカーを外へ運び出したのだ。しかし今作の映画では、ジョーカーは死んでいなかった。声援とともに立ち上がり、自分の血で口元のメイクを直した彼は拍手喝采される。この後、愉快そうにピエロマスクたちの暴動を眺めながら鼻歌混じりに歩きだしたのが、入場者特典のポスターになっているシーンなのではないかと想像している。

もしかしたら、このジョーカーは後に『ダークナイト』版のジョーカーになるのかもしれない。今回のジョーカーは口を切り裂かないし、アーサーとしてデータを取られているだろう。しかし、彼が口を切り裂いてデータを消せば、あのジョーカーにもなり得るのではないか。そうなればますます面白い。できることなら私はゴッサムの名もなき一市民になり、ジョーカーの活躍を無責任に眺められるようになりたい。

内心でジョーカーの誕生を、アーサーの不幸を望んでいる非情な観客の前で最後まで踊ってくれたアーサーに心からの感謝を。そして、ジョーカーの誕生に祝福を。

 

以上。

 

※本記事は、10月9日にリンクを加えました。

 

【ネタバレ注意】劇場版アニメ『HELLO WORLD』 これって無限マトリョーシカじゃないの? あと、狐面がかわいい。

目次

 

画像がないと記事がさみしいので公式画像ほしさに公式ビジュアルガイドへのリンクを貼ってみましたが、私が買った関連資料はパンフレットのみ。しかもパンフレットはアマゾンで相変わらずプレミア化(劇場価格比で2倍以上)しているので、流通している今のうちに劇場で購入することを推奨します。

 

9月20日に公開されたオリジナル劇場アニメ『HELLO WORLD』を私も観てきました! 個人的には『天気の子』よりも面白かったです。しかし『HELLO WORLD』のほうがSF色が強いうえに世界が3回もひっくり返るので、鑑賞者の理解力が求められます。『天気の子』ほど一般的向けではありませんでした。ある程度フィクション慣れしているというか、SF慣れしている方向けの作品です。SFが苦手な人は『天気の子』のほうがオススメ。あと、パンフレットでも一部ネタバレしているので、パンフレットの購入は鑑賞後のほうがいいでしょう。パンフレットを鑑賞前に買ってもいいのは、買っても読まずにしまっておけるぐらい意志の強い方のみです。私はいつも鑑賞後にパンフレットの購入を検討するので問題ありませんでしたが。

それでは以下、ネタバレあり感想をお送りしますのでネタバレが嫌な方はブラウザバックを推奨します。ここから先を読んでネタバレを喰らうのは自己責任ですのであしからず。

私の感想は大きく分けて2つ。

1、これって仮想世界が無限にマトリョーシカ状態になっているのでは?

2、保全システムの使い、狐面が不気味かわいい!

以上です。以下ではそれぞれ詳しく書きます。

 

感想1、これって無限マトリョーシカじゃない?

この作品の予告通り、少年直美の世界は仮想世界であることが判明するけど少女は助かるという流れかと思いきや、なんと青年ナオミは少女の一行さんを連れ去ってしまいました。この時点で王道のストーリー展開ではない。本作は初鑑賞だったこともあり、これは期待できるぞとワクワクで残りを観ました。

青年ナオミの目的は仮想の一行さんを救うことではなく、現実の恋人を救うこと。そのために少女一行さんに事故当時の状況を経験させ、精神状態を近づけたうえで、昏睡している恋人イチギョウさんの脳にインストールして、イチギョウさんの意識を戻そうとしていたのです。いやいやいや、それ、目を覚ましても心は高校生だろう!? 記憶は持続していないじゃないか! 君はそれでいいのかナオミくん! おかげでアルタラの研究チームは素晴らしい人材を得たわけですが。ナオミくんがこのチームに入ったのはこれが目的っぽいし。

青年ナオミの裏切りに怒った少年直美が後を追うのは予想通りでしたが、実は青年ナオミがいた世界も仮想世界であることがわかります。なんでこれが判明するかというと、少女一行さんを追って、アルタラの保全システムが「狐面」という使いを送り込んできたからです。狐面は狐のお面をつけた交通整理員のような外見をしており、立体映像ではないらしくイチギョウさんの首をつかんで締め殺そうとします。これはイチギョウさんと少女一行さんが同じ空間にいることが問題だったようで、同一人物が同時に2ヶ所にいるという矛盾を解消しようとした結果だとか。青年ナオミは狐面がイチギョウさんの首を締めた時点で、自分の世界も仮想世界であるらしいことに気がつきますが、とりあえず少女一行さんを元いた世界(アルタラの中)に戻そうと奔走します。一方の研究チームは狐面に質量があることには驚いていないようで、淡々と保全システムのスイッチに向かい、スイッチを切って事態の収拾をはかります。みんな冷静というか、ドライだな。さすがは研究者ですね。

少年直美は少女一行さんを連れて、一路、京都タワーへ。京都タワーへの道中に狐面たちとの追いかけっこあり、少女一行さんが無事に戻ったのもあり、合体した狐面と少年直美のバトルありで私はつい忘れていましたが、この青年ナオミがいた世界も仮想世界です。つまり、青年ナオミの世界にもさらに外側があるのです。青年ナオミはこの外側の世界(月にある都市)で目を覚まし、自分の恋人イチギョウさんに再会します。一見するとハッピーエンドですし、パンフレットの解説によるとこの月面都市が現実の世界ということになっていますが、私はさらに先を想像してしまいました。アルタラの中にある世界にも時間は流れているのですから、いつか科学技術が発展して、アルタラの中にさらにアルタラがつくられることもありえます。一度そうなったら無限に入れ子構造(マトリョーシカ状態)になっていくわけで。というか、もうすでにそうなっているのかもしれない。だとしたらこの月面都市だって仮想世界なのかもしれないわけで。ナオミくんが目を覚ました次の瞬間にまた狐面が登場してその場がパニックになっているんじゃないかと。しかしまあ、たとえ月面都市が仮想世界だったとしても狐面は現れないでしょうが。

アルタラの外側はイチギョウさんがナオミくんを起こすためにつくった仮想世界らしく、仮想世界のナオミくんと昏睡しているナオミくんの年齢差がありません。だから、ナオミくんがしたように記憶がちがう、別人格の直美くんを犠牲にしたわけではない。だから矛盾が発生しないんですね。これなら保全システムにひっかからない。でも、もしかしたら月面都市のどこかで誰かが何かしらの矛盾を引き起こし、やっぱり狐面が登場することになるのかもしれませんが。というか、そうなってほしい。なぜなら私は狐面が好きなので。その理由は次で説明しますね。

 

感想2、狐面が健気で不気味かわいい!

この作品で敵役を演じるのは、アルタラの保全システムの使いである通称「狐面」です。この狐面を派遣しているものには管理者権限があるようですが、アルタラの住民を直接削除することはできないらしい。だから使いを送って、暴力的な手段で解決するんですね。これが人間の組織だと主人公のせいで人員が犠牲になって心が痛みますし、逆に主人公に暴力を振るうと「この人でなしめ!」とか思って、どちらにせよ安心して観ていることができません。しかし今作の敵役はただのプログラムなので、主人公との攻防を心安らかに観ていられます。

この狐面の外見を私は先ほど「狐のお面をつけた交通整理員」と表現しました。この表現がすでに不気味ですが、さらに言うと首はなくて顔はデコルテの位置についており、腕が異常に長く、全員が同じ身長で同じ外見をしています。しかも、目が開いたと思ったらまさかの一つ目だし、実は口も開きます。要するに頭部は妖怪のわけです。妖怪と人間が混ざったような機能と外見をしているんですね。普通の感覚だとこれは不気味以外の何者でもないでしょう。

しかし私はケモノモチーフが好きなので、敵の顔が狐のお面の時点でもう好感度が高い。和風の敵といえば鬼が定番ですし、怖さを追求するなら能面もありだったと思いますが、あえての狐面なんですよね。しかも目を閉じたデザイン。これはあとで怖い感じに開眼するんだろうなという予感を抱かせる素敵なデザインでした。

それじゃあ、こんな奴のどこがかわいいのかと。実は作の狐面は顔もいいですが何より行動がかわいいのです。犠牲をいとわず目的に忠実で主人公の直美くんにいくら攻撃されてもひるまずに、健気にも少年直美くんと少女一行さんを追いかけるんですよ。アルタラ内でトラックに群がって分解していくシーンとか、少年直美くんが生み出したブラックホールも分解しようとして飲み込まれるシーンがすでにかわいい。そして、アルタラの外でがんばって病院の外壁をよじ登っていたり、自転車に乗った2人を捕まえようとして肩車してみたりとか色々と工夫しているのがさらにかわいい! え? おまえの言ってることはさっぱりわからないって? じゃあ、子供の頃に蟻の観察をしていた時の気持ちを思い出してください。あれです。あの気持ちです。なんか小さなものが集団でがんばっているのを見守っている感じ。ゲームで例えるとピクミ○ですね! ね、なんかわかってきたでしょ? いや、そんなわけないか。まあとりあえず、本作の狐面に対して「かわいい」という感想を持つことも可能だということは覚えておいてほしいのです。そして「狐面はかわいい」という先入観を持って本作を観てください。そうすれば狐面の不気味さが減って、怖くなくなるはず!

 

以上。オリジナル劇場アニメ『HELLO WORLD』の感想をお送りしました。つっこみどころがないわけではありませんが、とりあえず狐面がかわいいので観て。

 

※本記事は、2019年10月1日に微加筆してリンクを加えました。また、アルタラをアルテラと勘違いしていたので修正しました。失礼しました。

 

 

 

「ニッケルオデオン」と『25時のバカンス』と「アタゴオル」。短編集っていいよね。

お題「「好きなマンガ」ベスト3」

今まさに好きなマンガということは、売りも捨てもせずに本棚に残っている作品だろう。つまり、現在本棚に残っているラインナップの中に、お題に答えられる作品ベスト3があるはずだ。そう思って自分の本棚をしげしげと眺めてみたが、続きモノの場合はただ物語のオチを知りたいがために新巻を買っていることに気がついた。つまり、何巻も続いていて棚を占めている作品に限ってそんなに好きではないのである。もちろん個人的に面白いと思っているから買っているし読み続けているのだが、改めて好きかときかれるとそうでもなかったりするので、基本的に完結した作品は容赦なく処分している。

だったらどんな作品が好きかというと、ぶっちゃけ短編集が好き。ダラダラと長く連載されている大長編だと設定の矛盾が出てきて整合性がなくなってきたりするし、ツッコミどころや気になる部分が増えていき、素直に楽しめなくなってくるから。あと、登場人物が増えて人間関係が複雑になってくると覚えきれないというのもある。

長編よりも短編のほうが好きなのはわかったが、じゃあなぜ短編が好きなのか説明してみろ、と言われたら嬉々として説明できる。私が考える短編の長所を列挙すればいいだけなので簡単だ。

私が考える短編の長所は以下である。

・気軽に読める

・すぐに読み終わる

・登場人物が少なく人間関係が単純

・芯にあるアイデアが面白い

以上。すべて私の主観なので、読者の脳内で(ことが多い)を付け加えておいてほしいが。

短編集は基本的に1冊に収まっていることが多い。だから、初めて読む作家でも気軽に買って電車の中ででも読み始めることができるし、私なら2時間ほどで読み終わる。短編集はすぐに読み終わって長持ちしないのでコスパが悪く見えるかもしれないが、手元に置いて繰り返し読みたいと思える作品集に出会えれば意外と長持ちするので、むしろコスパがいい。それに、短い話であればあるほど登場人物は少なくなり、アイデア勝負になっていく。少ない情報量と研ぎ澄まされたアイデアが共存するという奇跡を常に起こしているのが短編集なのである。

ここまでつらつらと短編の長所をお伝えしてきたが、結局おまえの好きな作品は何なんだと。いいかげんで知りたいという読者の方もいると思うので、一応、タイトルとちょっとした解説をつけてお送りしよう。以下、作家名は敬称略でお送りする。

 

私(Mee6)が今のところ好きなマンガ、ベスト3

3位、道満晴明作『ニッケルオデオン(赤)』

道満晴明作の「ニッケルオデオン」シリーズには緑・赤・青の3巻がある。久しぶりに3巻とも読み返してみた結果、どの巻にも好きな作品があって迷ったが、今回は赤を選んだ。収録されている13作の中で特に好きなのは、アホみたいにあっけないオチの「ファニーゲーム」と、タイトルの意味が明確な「ウォレン=ウィルソンは二度殺される」、美少女がバラバラになる「回収委員と幻肢痛」の3作である。なにぶん短編なのでこれ以上のあらすじは割愛する。私は他にも「メランコリア」シリーズ上下巻も読んでいるのだが、あちらはメランコリア彗星にむけてパズルのピースがはまっていくのを見る群像劇だと思う。少なくとも「ニッケルオデオン」シリーズほどの変態度はない。道満晴明入門としてはあちらのほうがオススメではあるが、私の推しは断然「ニッケルオデオン」シリーズである。なんといってもこちらのほうが変態度は上だし、何よりカバーの手ざわりがいい。ぜひ紙の単行本をお買い求めください。

 

2位、市川春子作『25時のバカンス』

市川春子作の短編集には他に『虫と歌』があるのだが、私は『25時のバカンス』派である。昼・陸のイメージである『虫と歌』に対して、『25時のバカンス』は夜・海のイメージだ。私は昼夜だと圧倒的に夜が好きなので、この2冊では『25時のバカンス』が好き。「宝石の国」に登場する知的な貝はここから生まれたのではないかと思わせる表題作「25時のバカンス」、土星の衛星パンドラにある女学院が舞台の「パンドラにて」、王子の正体が意外な「月の葬式」の3作が収録されている。個人的には美少女率が高めで実はロボットものの「パンドラにて」が一番好き。何がいいって、女学院の制服のデザインがよすぎる。あと、不良組の制服の着崩し方が個性的で素敵。学院の運営目的が予想外なオチに繋がっているのもいい。市川春子作品は詩的なライトSFだと思う。市川春子作の短編集はカバーに透明で凸凹した特殊な印刷がされており、電子版では表現しづらい美しさがあるので、やはり紙の単行本をおすすめする。

 

1位、ますむらひろし作『アタゴオル』スコラ漫画文庫シリーズ

アタゴオル」シリーズは40年も連載されていたそうだし、私が知るだけで28冊も単行本があるので、ここでは大ざっぱにスコラ文庫版を選んだ。最初に読んだバトル長編シリーズ「キリエラ戦記」は文庫版に収録されていたし、文庫版には絵柄が安定していなかった頃の作品もあって面白い。特に5巻では別人が描いたのではないかと思うぐらいに絵柄がちがい、絵本の挿絵のようにほんわかした画風で線が細く、登場人物がみんな丸みをおびている。おまけにどのコマも全体的に白っぽくて明るい。次の巻(6巻)からシリアスな「キリエラ戦記」シリーズが始まるとは思えない穏やかさである。「アタゴオル」シリーズはメディアファクトリーからも単行本が出ており、判型的にも絵柄的にもあちらのほうが読みやすい。しかし、主要登場人物が初登場するのは文庫版だし、文庫版のほうが作者の感性が凝縮されている感じがするので私は文庫版を推す。文庫版に収録されている中で強いて一番好きな作品をあげると「タルダリ大帝Ⅱ 眠りの岸辺」だ。最終コマが美しいので何度見ても飽きない。このコマを夏に見ると涼しい気分になれるのでオススメ。

 

以上。私の蔵書から好きな漫画ベスト3をご紹介しました。以下は商品リンク集です。

 

アマゾン商品リンク集

マーケットプレイスのみだが意外と安価な3冊セット。

どの巻も甲乙つけがたいのでまとめ買いがオススメ。

  

 やはりあったセット売り。2冊だと金額も知れているので入門にオススメ。

  

こちらもマーケットプレイスのみ。最新巻というと連載中の印象があるので最終巻と表記してほしいところである。 

 

 

 

 

セリアのイエローリップをブラウンリップに重ねてみた結果:発色が強すぎ。素が一番!

今週のお題「わたしの自由研究」

 

目次

 

手順と準備したもの

世間様ではとっくに夏休みが終わっていますが、自由研究のお題に参加させていただきます。今回の実験内容と結論はタイトルの通りです。パラドゥのイエローグロスが生産中止になって久しいですが、今年はセリアでイエローリップをみつけたので思いつきで実験。

手順としましては、

1、手元にブラウン系のリップを3本そろえて開封する

2、色紙に塗りつける

3、上からセリアのイエローリップを重ねて塗る

4、ビフォーアフターを撮影して記事にする

以上です。続きまして用意したもの(⬇︎)の紹介を。

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色紙:トーヨー 単色おりがみ ペールオレンジ

リップ左:コーセー ヴィセ アヴァン リップスティック 025 TRADITION

リップ中:L.A.ガール クリームリップスティック LC551

リップ右:ちふれ 口紅(詰め替え用)748 ブラウン系

イエローリップ:セリア MP パーティ リップスティック 01

ケース入りブラシセット:ダイソー 春姫化粧ブラシセット

以上。これに普段使いの携帯型リップブラシを加えて準備完了です。

 

実験の結果。レンガ色にならない、だと!?

それではさっそく実験だ! ビフォーアフターが一目でわかるように、全リップを2カ所に塗りつけたあと、片方だけにセリアのイエローリップを塗り重ねました。

まずはビフォー。左から順に、セリアのイエローリップ、ヴィセ アヴァン、L.A.ガール、ちふれ です。こうしてみると個性がありますね。025は公式画像もベージュで現物とのギャップはありませんが、LC551の公式画像は赤茶に見えますが現物は赤紫色、748の公式画像はむしろ暗めピンクですが現物は赤茶色です。公式サイトの公式画像ってアテにならないですね。気になったものはとりあえずテスターを使って色味を確認しろって話。

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で、イエローリップを重ねた結果(⬆︎) アフターがこれ。

何この落差。ひどすぎない? 最初の予想ではそれぞれがほどよく黄味がかってレンガ色になると思ってたのに。特に、右端のちふれなんていい感じのテラコッタブラウンになるだろうなって。それがどうよ。写真うつりの問題もあるけど、なんか全体的に汚い。みんな! セリアのイエローリップは意外とがっつり発色するから、重ね塗りには不向きだぞ! 覚えておけ!

 

セリアのイエローリップ開封前(⬇︎)

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やだなにこの子。こんなかわいいパッケージして超威力じゃない。所詮は100均だし、もっとシアーな発色だと思ってなめてかかってたら痛い目を見たわ! 実際の発色はセミマットでした。

 

まとめ。イエベはおとなしくイエベ向きカラーを買え。

実は100均で黒リップも買おうと思ってたんだけど、この結果を見るとまた汚くなりそうなのでやめておきます。イエローリップで失敗してもアイシャドウにすればいいけど、黒で失敗すると塗るところがないし。あと、ブラウン系のリップは無理にカラーチェンジしないほうがいいですね! 唇に塗るのが無理なんだったら、クリームアイシャドウとして瞼に塗ればいいと思います。結論としては、カラーチェンジしたかったらドラッグストアでグロスを買え。あと、イエベはおとなしくイエベ向きカラーを買えってことですね! 

 

以上! セリアのイエローリップをブラウン系に重ねてみた結果をお送りしました。

 

追記

このイエローリップをアイシャドウのかわりに瞼に塗って半日過ごしてみたところ、特に異常はありませんでした。下に塗ったパウダーファンデ(マキアージュ)のおかげなのか。太陽光のような白い照明の下ではめっちゃ黄色く見えますが、黄色い照明の下では目立たず違和感がありません。イエベで色黒の人が繁華街に行く時にはいいかも。ただし、シート系の化粧落としだと落ちにくいので、ポイントメイクリムーバーを使うことをおすすめします。いつものナチュラルメイクのノリで洗顔で落とそうとすると落ちきらないかもしれません。

最後に。気がついたらブックマークをしてもらっていました。ありがとうございます。色々とおすすめ記事を書いていますが、めったにブックマークされないのでちょっとうれしい。誰かが、同じテツを踏まないようにしようと思ってくれたんだ、きっと。

 

ベージュで細いリップをお探しの方に。

このシリーズは本当に細いので唇が小さい人にオススメです。

 

このシリーズはサンキューマートでしか買えないと思いきや、アマゾンでも買える。というか、サンキューマートのリップほしさに通販した。このシリーズは公式サイトで色味を確認して、あたりをつけてから購入したほうがいいかも。公式画像はアテにならないって言っておいてなんだけど、使用イメージすらないメーカーサイトもありますし。リップスティックの色だけで判断するよりはマシかと。

 

※本記事は、2019年9月7日に加筆しました。

BROOKLYN CHARMでワイヤーリングつくってきた。サイズも石も選び放題で最高!

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先日、BROOKLYN CHARMのなんばマルイ店で天然石のリングをオーダーメイドしてきました。上の画像が私のリングです。ワイヤーリング(ゴールド・太)+タイガーアイ(ブラウン)を11号でお願いしました。これでお値段は税込¥2754です。特に安くはないですが、つけたい指のサイズに合わせてくれるうえに、リングのカラーと太さ、石の種類を選べる! しかもワイヤーリングなので一体型のリングよりもつけ心地がよくて着脱しやすいなんて最高!

そもそもBROOKLYN CHARMについて詳しくは以下のリンク(⬇︎)から公式サイトを見ていただければいいのですが、 

brooklyncharmjapan.com

簡単に言うと天然石やモチーフチャームを組み合わせてネックレス・イヤリング・リングなどが手数料無料でオーダーメイドできる、アメリカ発のブランドです。チャーム・石の単品売りもしているので自分で作る派の人でもお買い物できます。

私は友人につきあって行ったのですが、この店に来るのはこれで2回目。前回はまだ構想が固まっていなかったので何もオーダーしなかったのですが、今回はこの石に一目惚れしまして。テゾーロ様推しの私はカーキ色が好きだというのは以前の記事(⬇︎)で書いた通り。

mee6.hatenablog.jp

そんな私はこの石を見て思いました。この石、めっちゃカーキ色(テゾーロ様の髪色)じゃん! この石でゴールドのリング作ったら最高じゃない!? と。そして思わずオーダーしました。本当はオレンジと紫(テゾーロの一味の髪色)の石も足して3色のリングを作りたかったのですが、お値段が跳ね上がるのであきらめました(笑)

え? なんでブラウンの石でオーダーしてるんだって? いや、だって、店の照明下ではカーキ色に見えたんだもの。ウチの照明でもカーキ色に見えるし。上の画像でもそう見えません? ま、誰がなんと言おうが私にとってこの石はカーキ色なんですけどね。商品名がたまたまブラウンなんですよ。

このブランドにはオンラインショップもあるんですが、オーダーメイドしたかったら店頭に行くのがオススメです。惚れたモチーフや石でオーダーしたまえ。それが一番だ。あと、ワイヤーリング以外のものはぶっちゃけパーツクラブでも作れる気がするから、どうせオーダーするなら珍しいワイヤーリングにしておきたまえ。簡単なデザインなら10分ほどで完成するし、手数料は無料だぞ! 店員さんは接客と制作の両方をこなしているわけだ! これはすごいぞ!  店員さんの手元を観察させてもらえるなら買い物しなくても立ち寄る価値がある気がするな。

以上。ワイヤーリングをオーダーしてきた件をお送りしました。お近くに店舗がある方はぜひ。遠方から来る方もお時間があれば。

 

※本記事は、2019年8月26日に微加筆してリンクを加えました。

 

集合住宅住み+ご近所用+小柄な人の自転車なら20インチがオススメ。

今週のお題「わたしと乗り物」

 

自転車圏内の職場をゲットした時、エレベーター内寸を測ってから近所の自転車屋さんに通勤用の自転車を買いに走りました。なんでエレベーターの内寸を測ったのかというと、自転車をエレベーターに乗せるつもりだったから。私は集合住宅住みで、一階の駐輪場は防犯上まったく信用ならない(一度盗られたことがある)ので部屋の前に置いておきたかったからです。幸いにしてウチは角部屋。玄関ドア近くの廊下の端は、法律上は共有部分でありながら他人様は通らないので、自転車を駐めておいても通行の妨げにはならないというすばらしき住環境でして。だから廊下の端に自転車を駐めているんですよ。これなら盗まれにくいだろうと。ホントはいけないのかもしれないから、よい子はマネしちゃいけないぞ! アナタが大家さんに叱られようがご近所トラブルになろうが私は知りませんからね!

で、結局私はどんな自転車を買ったのかというと。カゴ付きで¥18000で20インチでハンドルがまっすぐのヤツ!  要するに小さくて安いヤツですね。自転車のインチ数はタイヤの大きさを表しているらしく、20インチだと一瞬「小学生むけか?」と思うほどに小さいのですが、狭いエレベーターでハンドルを曲げたり斜めに入れたりしなくても乗せられるサイズはこれだけでした。それに、これならサドルを上げれば小柄な大人でも乗れるんですよね。だから身長が155センチ以下の成人なら20インチの自転車もアリだと思うんですよ。ただし、膝が伸ばせるぐらいにサドルを上げないと足が辛いし、タイヤが小さいとたくさんこがないといけなくて疲れやすいしでご近所用にしか使えないんですけどね。

しかし、一番の問題はたくさんこがないといけないことじゃないんですよ。一番の問題は色です! カラーリング! この大きさだとマジで子供むけが多くて、カラーがお子さまっぽいんですよ。ピンクとか水色とかでディ○ニープリンセスとかプリントされてるの。冗談じゃないですよね。いい歳した大の大人がこんなモノに乗れるかってんですよ。だから私は4軒ぐらい自転車屋さんをハシゴをして、ついに理想の自転車をゲットしました! カゴも反射パーツも鍵もスタンドもライトもベルも荷台も全部ついてて、しかもカラーリングが大人っぽいヤツをね!  我ながら奇跡的な出会いでした。※身バレ防止のため、自転車の画像はアップしません。あしからず。

この自転車は「小豆号」と名付けられ、我が家ではアズキちゃんと呼ばれています。今では我が家の一員です。時々クモの糸がついているのをみつけるので、こまめに乗ってあげようと思います。これからもよろしくねアズキちゃん!

以上。集合住宅住み+ご近所用+小柄な人の自転車なら20インチがオススメの件をお送りしました。みなさまにも良き出会いがありますように!

 

追伸:気がついたら読者様が増えていました。登録ありがとうございます!