どうやってアウトプット(出力)しているかを語るためにはまず、何をインプット(入力)しているかを語るべきではないのか。だから先に私が自分に入力しているものについて述べようと思う。と言っても私は何の専門家でもないので、日々、専門分野の知識など珍しいものを入力しているわけではなく、今のところはごく一般的な娯楽しか入力していない。たとえばマンガ・映画・ゲーム・小説・コスメ専門サイト・ゲーム専門サイト。あとは一般向けのライトな学術書や、他の方が書いたブログ記事といったところ。似たような方には失礼にあたることを承知で言うが、すげえつまんない奴だ。これはもはや無趣味なのでは? ブログを始めたおかげで私の人生のつまらなさゲージが少し減った気がする。消費オンリーでも人生を楽しめる人がいるのはわかるが、何の出力もなく消費するだけの人生はやはり虚しいと思う。私はブログをやっていてよかった。
入力:他人様の作品➡︎出力:ブログの感想文
じゃあ娯楽を入力して何を出力するのかと言うと、ブログの感想文である。知識0:主観100ぐらいの比率で、誰かの役に立つ保証もない主観タレ流し(汚い表現で失礼)の文章を書く。映画の知識0の私が観る作品を選ぶ基準はだいたい、タイトルとあらすじ。特に好きな俳優や監督がいないので、私の選択基準はものすごく単純だ。この基準はマンガ・小説・新書を選ぶ場合も同じで、知らない作者のものでも面白そうだったら読んでみる。要するにほぼ直感で選んでいる。直感で選んだものは(自分にとって)当たりのことが多く、消費生活が楽しい。ありがとう自分。
こうして選んだ作品や著作物を鑑賞した後に書かれる感想文には鋭い分析も深い考察もないことが多いが、何の責任もなく主観的な文章を書ける場は貴重なので、自分のブログでは思いつくままに感想文を書けばいいと思っている。映画やマンガを選ぶ時にわざわざ他人様のブログを読んでいる人が求めているのは専門家の鋭い分析による批評ではなく、ど素人の素直な感想文ではないのか。専門家による批評が読みたいのならば映画の専門誌を買えばいいのだから。ネットで感想ブログを検索する人が探しているのは、自分と同じぐらいの知識量の人が書いた感想文だろう。自分に近い感性・知識量のブロガーを一人みつけて、その人が書いた記事を参考にすれば、自分のお金と時間を節約できて便利である。面白いのなら鑑賞してみたいと思っている人の場合には「観てごらんよ」と背中を押してあげることになる。どちらにせよ、私の拙い感想文もたまには誰かの役に立つ。そう信じて私はまた記事を書く。これが、他人様の作品を入力した場合の出力である。
ちなみに、私がブログ更新に使っているハードウェアはiPad mini4とロジクールのBluetoothキーボードだ。ポメラで本文を書いてからアップすることも考えたが、リンクや画像はその都度、書きながら入れたいので却下した。自分が話題にしているその瞬間に記事へ挿入しないと臨場感がなく、書いていてイマイチ気分が盛り上がらない。だから当ブログ「ロマンというほどでもない」は主に「はてなブログ」の公式アプリで記事を作成しているが、執筆に集中したい方には、現代のワープロであるキングジムの「ポメラ」をお勧めする。
入力:コスメ専門サイト➡︎出力:自分のメイク
コスメ専門サイトを見る目的は主に、コスメの新作・新色の発売スケジュールを知ることだ。常日頃メイクをする方ならご存じだと思うが、コスメも洋服のようにシーズンごとに新作や新色が出る。コスメ専門サイトにはその情報がいち早く集まるので、消費者は熱心にコスメ専門サイトを見ることになる。私の場合デパコス・海外ブランドの情報はスルーして、プチプラかつドラッグストアで買えるブランドを主にウォッチしている。
コスメ専門サイトで得た情報を自分のメイクにどう活用しているのかと言うと、実はたいして活用されていない。私は手先が不器用だという自負があるので、テクニック系の記事はほとんど読まないのだ。おまけに私は保守的なので、ポイントメイクに使う色味はほぼ固定である。アイシャドウにしろリップにしろ、新色が出たからといって飛びついて買うわけではなく、そのシリーズに自分で使いたい色味が含まれているかどうかラインナップを確認し、さらにはレビュー動画を視聴し、使いたいと思ってから購入する。全く新しい出会いを求めているわけではなく、自分が普段使いする色味のニューアイテムを探しているだけだ。
あなたの知人にはいないだろうか。似たような物を大量に持っている人が。似たような色や形のアイテムを大量に持っていて、一見すると無駄に見えるが、どのアイテムもよく見るとデザインの細部がちがっていて、本人なりに使い分けていると主張する。こういう人はもしかしたらミニマリストになる途中で、自分にとってベストなアイテムをみつけたら、1ジャンルにつき1アイテムだけを残して、あとはごっそりと処分するのかもしれない。逆に言えばこういう人は、自分のベストアイテムをみつけるまでこの状態が続く。これは何も靴や鞄などのファッションアイテムに限った話ではなく、コスメにも当てはまることだ。私は奇抜な色のアイテムを探しているわけではない。普段遣いできる色味の中でベストアイテムに出会うべく、今日もコスメ専門サイトを眺め、プチプラの商品を買っては自分の顔に塗ってトライ&エラーをくりかえし、コスメボックスの中身を更新し、自分のメイクをマイナーチェンジし続ける。そして、たまに友人に会って見せる。これが、コスメ専門サイトを入力した場合の出力だ。
以上。ざっと私のアウトプット方法を述べた。他にも、すごく好きになったキャラクターを入力して書いた誰にも読ませるアテがない二次創作小説や、雑誌に送ったが落選したショートショート作品などがあるのだが、語るほどでもないと思うのでこのへんで失礼しよう。