「レジェンズ アルセウス」をプレイしてた時から思ってたんですが、みなさんは疑問に思われたことはないでしょうか。ポケモンたちはなぜ人間社会の権威に従うのか? ポケモンを従える制度は地方によって異なり、カントー~カロス地方にはジムが、アローラ地方には島巡りがあります。ヒスイ地方にあるのは原住民のキャプテン制とギンガ団の団員ランク制ですね。どうやらポケモンたちは近年になってジムバッジに従うようになっただけでなく、古い制度にも従っていたようです。制度の詳細は異なれど、トレーナー(劇場版では操り人)の強さを証明する制度には従うらしい。群れる生態のポケモンからすれば強い者に従うのは当然であり、自分をゲットしたトレーナーのことを「新しいボス」だと認識すれば問題なさそうです。ゲットされたことで所属する群れが変わったのなら、その群れのボスに従って暮らすことに抵抗を感じることはないでしょう。しかし、社会性が低くて群れる習性がない種のポケモンには、この説明はあてはまりません。では、群れない生態のポケモンまでが人間の権威に従うのはなぜなのでしょうか? これは私の想像ですが、人間とポケモンの間で何らかの契約があるのではないか。シンオウ地方の神話には「ポケモンと結婚した人がいた」という話があります。ポケモンが人間に従うようになった経緯が直接的に説明されているわけではありませんが、ヒントにはなりそうです。人間社会において「結婚」という制度は契約のひとつ。古代ではポケモンと人間の結婚という制度があり、その一帯のヌシに人間の若者をあてがう(嫁がせる)ことで豊穣や平和をお願いしたりしていたのかもしれません。ここからは少し想像が飛躍しますが、その時代の名残がヒスイ地方の原住民によるキャプテン制なのではないか。もしもキャプテンの選定がキング/クイーン側にゆだねられているとしたら。キングやクイーンは自分が選んだ者に腕輪を渡して求愛し、人間はそれを受け取る=結婚することでキャプテンに就任していたのかも。人間側は「自分の人格がポケモンに認められた」と思っており、ポケモン側は「人間の伴侶を得た」と認識している、という哀しいすれ違いでヒスイ地方のキャプテン製が成り立っていたのでは。しかしこの哀しい制度は年月が経つにつれて形骸化し「人間がつくった印に従う」ことだけが現代のポケモンたちに伝わったのではないでしょうか。ヒスイ地方のキング/クイーンはキャプテンを「自分の伴侶」とみなしていたからこそキャプテンの指示に従っていたのでしょうが、現代のポケモンは伴侶を得ることなくただの「印」に従っている。いや、もしかしたら現代でもポケモンはトレーナーと「結婚」しているつもりなのかも。ピクニックで主人公に卵を預けてくれるのは交尾の相手と子育てのパートナーを区別し、主人公を「番の相手」とみなしているからだと考えるとおいしすぎる。異種結婚譚は大好物なんですよね。良いよね異種カプ。異種カプといえばシンジュ団のオオニューラは発情期にはガチでノボリさんに求愛してそうだと思っていました(邪推) しかしノボリさんはトレーナー歴が長いのでポケモンの扱いに長けており、ポケモンの求愛をスルーするスキルもあるので毎年オオニューラの発情期は華麗にスルーしており、オオニューラは毎年「オレは本当に番になったのだろうか?」と疑問に思っている…という状況だとおいしい。体格が違いすぎればあきらめもつき「象徴としての結婚」にも納得がいくでしょうが、オオニューラだけは例外なのではないか。なまじ2足で体の構造が人間に近く、おまけに身長も近いとなると。オオニューラだけはガチでヒトナーになってる、なんてことないかな。なってたらおいしいんだけど…話が逸れた。要するに「ポケモンが人間に従うのは結婚してるつもりになってるから」説です。どうでしょう。ワンチャンないかな?
以上、ポケモンはなぜ人間社会の権威に従うのか考察してみました。