ロマンというほどでもない

日常以上、ロマン未満のモノを紹介するブログ。たまに私見も書きます。

【ポケモン】博士たちは並行世界を認識してる説【考察】

まずはじめに、この記事は2バージョン商法を責めているわけではないことをおことわりしておく。2バージョン商法のおかげで収益が上がり、次回作を開発できているのならファンとしては文句のつけようがない。ファンの一番の願いはシリーズを長く続けてもらうことなのだから。こうなればもういっそ半永久的に、せめて日本国が存在する間はシリーズを続けてほしいところである。

なんでまたこんな「おことわり」を冒頭に書いたかというと「んなこと現実的に考えればすぐにわかるじゃん、商売だからだよ(笑)」とつっこまれないためである。私だってそんなことは百も承知で書いている。そう説明したほうが簡単なのだから。なんのことかというと「なぜ、その世界に生息しないポケモンまで地方図鑑に登録できるのか?」だ。全国図鑑ならば「他の地方で生息や目撃が報告されているので、それを統合したもの」だと説明できる。では、たとえばサファイア版では登場しないタネボー系までサファイア版のホウエン地方図鑑に記載されているのはなぜなのか? あなたは考えたことがあるだろうか。今回はこの問題をあえてフィクション的(当事者的)に考えてみる。

まず大前提として、サファイア世界線で暮らす住民はホウエン地方タネボーを見たことはないはずだ。同じくルビーの世界線で暮らす住民はハスボーを見たことはないだろう。だったら、主人公にホウエン地方図鑑を与えたオダマキ博士はなぜ、両方の存在を知っているのか? この問いに対する単純な答えは「過去には生息していたが、現在は絶滅していることが報告されていないから」だろう。サファイア版ではタネボーが、ルビー版ではハスボーが絶滅しているが、それが学会に報告されていないため、オダマキ博士はその両方がまだホウエン地方に生息していると思い込んでいる。だから主人公に与えるホウエン地方図鑑には両種の登録が求められるのである。そこで主人公は「他のバージョンとポケモンを交換する」という並行世界をまたにかけた主人公特権により、ありえないはずのホウエン地方図鑑を完成させてしまい、どちらのバージョンのオダマキ博士も「ハスボータネボーともにホウエン地方に生息している」という思い込みが訂正されない。

どうだろうか。あなたは、上記の「そのバージョンに生息していない種は、過去にその地方に生息していた」説は、現実的すぎてつまらないと思わないだろうか。少なくとも私にとってはつまらない。こんな常識的な説は、わざわざ一記事をさいて書くほどの説ではない。だから、新たな説を提唱したい。それはポケモン博士は並行世界を認識している」説である。ホウエン地方オダマキ博士は、ルビー・サファイア両方の世界線を認識しており「ハスボーがいるかわりにタネボーがいないホウエン地方」と「タネボーがいるかわりにハスボーがいないホウエン地方」があることを知っている。そして、博士自身の力では、いない種を図鑑に登録することができない。博士たちは並行世界と連絡をとることはできるが、ポケモンのやりとりはできない。そこで博士は、並行世界を認識してポケモンの交換を成し遂げる人物を探す。そうして白羽の矢が立ったのが「主人公」である。

どうだろうか。私がもっとも思い入れのあるのがホウエン地方なのでたとえが古くなってしまったが。要するにポケモンシリーズにおいて「主人公」を「主人公」たらしめているのは、並行世界を認識し、なおかつポケモンを交換できることである。バッジを集めて殿堂入りすることは、あの世界の住民なら可能なことなのだ。現にグリーンとネモは主人公より先にチャンピオンになってそれを証明している。したがって、博士はチャンピオンになりそうな人物に声をかけているのではない。博士は、すでに並行世界を認識している人物に声をかけているのである。博士たちがどうやって「並行世界を認識している人物」を見分けているのかは不明だが、博士たちの人を見る目が確かだったおかげで各地方の図鑑が完成しているのだと思うと感慨深い。博士たちとジニア先生。私に声をかけてくれてありがとう。

 

以上、ポケモン博士たちは並行世界を認識してる説を提唱しました。