ロマンというほどでもない

日常以上、ロマン未満のモノを紹介するブログ。たまに私見も書きます。

【サイエンス・アイ新書】『人体の限界』読んでみた。エンタメというより教科書。

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山崎昌廣著『人体の限界』サイエンス・アイ新書SIS-401読んでみました。カバーがポップな感じだったのでエンタメ寄りの内容かと思いきや、第一印象は「教科書みたい」。保健と家庭科の教科書を混ぜた感じ。まえがきによると「できるだけ平易な言葉を使い、わかりやすい内容になるように心がけました」とのこと。一般人を置いてきぼりにしないよう、できるだけ専門用語を使わずに書かれた本です。一口に「限界」と言っても「能力の限界」や「無理の限界」や「許容の限界」など、学問的には様々な「限界」があることが知れて勉強になりました。著者は大学教授とのことなので内容の正確さは保証されていますが、やはりちょっとお堅い。各章が短くて読み飽きないのは良いのですが、もうちょっとエンタメ要素がほしかった。人間の寿命・身長・体重・喫煙・飲酒など量の限界や、短距離走・水泳など速度の限界といった創作のネタに使えそうな項目も少しはあるものの、どうもパンチに欠ける。不眠の限界は266時間ほどで約11日間と書かれているのに、サバイバルネタでよくある絶食の限界(飲まず食わずで何日生存できるか)は書かれていません。まあ、サバイバル術を学びたい人はわざわざこの本を読まないと思うので、絶食については書かなくていいのかも。かわりに、一日に必要なエネルギー量(カロリー量)が書かれています。絶食の限界なんて非常時しか意識しないし「日常生活に役立てる本」というコンセプトなら、一日に必要なカロリー量(性別・年齢別)が書かれているほうが便利で実用的ですね。どうやら本書は、ご家庭の本棚に常備しておくことを想定されているらしい。道理で教科書的な内容だ。この本は一気読みするより、少しずつ読むのにむいています。

実はこの本まだ読みかけなので、もうこれ以上語ることがない…しかしこの記事、ここで終わると文字数が少なすぎる…そうだ。ついでに、Amazonで買った10冊の消化度をご報告しましょう。完読4冊/読みかけ2冊/未読4冊となります。けっこう進んできました。消化しきったらまたネタに困るけど、読む本があること自体に感謝すべきか。

 

以上、サイエンス・アイ新書『人体の限界』読んでみました。Amazonへのリンクはこちら(⇩)

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