ロマンというほどでもない

日常以上、ロマン未満のモノを紹介するブログ。たまに私見も書きます。

マンガ『映像研には手を出すな!』読んでみた。金森さんに表情がある!【追記あり】

⇧5巻セットへのリンク

アマゾンで本のまとめ買いキャンペーン中だったので、マンガ『映像研には手を出すな!』の単行本を5巻セットで買って読んでみました。私はアニメ版を鑑賞した後なので、マンガ版金森さんの表情が豊かなことに驚きました。アニメ版の金森さんは怒っている時か説教している時ぐらいしか表情がない印象だったのですが、マンガ版の金森さんには怒っていない時にも表情がある! これは驚き! 特に4巻P41の5コマ目の金森さんの表情は必見。珍しく目を見開いているうえに一筋の汗を流している。それというのも浅草氏が埋蔵金をみつけたらしいから。「マジで有ったのかよ! しかもおまえがみつけたのかよ!」と言わんばかりの表情。めったにない明らかな動揺顔をみせた金森氏はこの直後に浅草氏の襟首を両手でひっつかんで締め上げます。絵面だけなら完全に強請。通りすがりの人が見たら、通報はされなくてもケンカに間違われて止められそうな勢いです。マンガ版の金森さんは金が絡むと必死になるんだなあ。可愛い。これだけでも読んだ価値があった。しかも次のページの「…何考えてるんです」と言ってるコマは正面顔なんだけど美人に見えるし。何気ない正面顔が何気なく美人に見えるなんて、金森さんの顔は奇跡の造形ですね。いいな。私もこういう何気ない美人になりたい。普段から飛び抜けてあからさまに美人なわけではないけど、ふとした瞬間にすげえ美人に見える顔になりたい。でもこういう顔はたぶん美容整形でたどり着ける顔ではなくて生き様が現れた顔だから、人相が凛々しくなければ。だとしたら私には一生無理かもしれない。ますます金森さんがうらやましい。…あれ? なんかさっきから金森さんの顔の話しかしてないですね。もっとマンガのストーリーについて触れないと…でも、ぶっちゃけ内容は一次創作系学園部活モノで、映像研が設立されてからは、納期を決める➡アイデアを出す➡制作する➡発表する、のくりかえしで。ストーリーに緩急があるのかときかれると微妙なところ。新キャラが出て映像研の協力者が増えていくのは楽しいのですが。このマンガは「映像研が表現者として成長する過程を見守りたい」とか、あるいはもっと単純に「この3人がわちゃわちゃしてるのをずっと見ていたい」という人しか楽しめないかもしれない。少なくとも、ストーリーに緩急や感動を求める人にはあまりおすすめできません。私の場合はまずアニメを観たので原作が読みたくなったのと、金森さん推しの記事(⇩)を書いたら運営にピックアップされたので

mee6.hatenablog.jp

大童先生へのお礼を兼ねてお布施しようと思いながらやっと買ったのでいいのですが。マンガ版で衝撃の設定も知れたし。具体的には5巻P138の4コマ目、百目鬼氏のシャツが半袖で、袖口から見える二の腕(上腕)の色が薄いこと。つまり、マンガ版百目鬼氏の褐色肌は生まれつきではなく後天的な日焼けである。これは衝撃的でしょう? まあ、日本人ぽい名前なのに褐色肌なのはなぜなのか疑問だったので、わずか1コマで疑問が解消されたのはありがたかったですが。褐色肌好きとしてはちょっと悲しいけど、ソワンデさんの肌色は生まれつきだと信じてます。まだ解消されてない疑問としてはソワンデさんは両耳にイヤリングつけてるんだけど校則違反ではないのかという点ですね。マンガ版では校則違反じゃないんだろうけど。制服さえ着てればOK? だとしたら自由な学校だな。もしかしたら許可制で、申請すればアクセサリーも着用可なのかも。ああ。こういう細々したこと考えてたら時間がいくらあっても足りない。これがオタクの言う「考察」か…百目鬼氏の半袖の他に興味深かったのは、4巻のP74がこの作品「映像研には手を出すな!」の解説になっている、とも解釈できるところ。創作欲はあるが根が臆病で非社交的な浅草氏を、あとの2人がひっぱっていくことでこのマンガは成立しています。だからこのページは、このマンガ自体の構造解説でもある。やっぱりマンガ買ってよかったなあ。本文中ではわざわざ金森さんの目の虹彩と瞳孔の色を変えて瞳の色の薄さを表現しておきながら、単行本カバーの髪色は水崎氏とほぼ変わらない色で塗られていたりして。私は断然アニメ版の青っぽくてブルベっぽい金森さんが好きだけど、茶髪の金森さんもこれはこれで良きかな。

さて。ちょっと長くてまとまりのない記事になってしまいましたが、最後に。いつか大童先生が無事に「映像研」を完結させてくれますように。

 

以上、マンガ『映像研には手を出すな!』を読んでみたら、金森さんに表情があることに驚いた件をお送りしました。

 

⇩6巻セットはこちら。

 

追記:この記事の公開後に読者様が増えました! 登録ありがとうございます! 匿名かつ不定期更新ですが、末永くおつきあいいただければ幸いです。

追記2:6巻も読みました! 桜田氏が気の毒すぎますね(笑) 逃げようとしてマンホールから出たら先回りされてるシーンとかホラー漫画みたいな構図で。今までの映像研は「設立されたばかりで理解者が少ない少数派の被害者」って感じで「公共の敵」というのは大げさな誤解だと思っていたのですが。桜田氏を後ろ手に縛っているシーンを見てしまうと、映像研が冗談抜きで「公共の敵」に見えてきました。6巻ではメンバーの精神が金森氏なみに強くなっている! 突入の気配がしたら常人は退避するものですが、彼らは迎撃してしまうのです。そして部室は要塞化してしまいました。あと他に面白かったのは「木の根vsうさぎ」ですね。全然ドラマチックな絵面にならなそうなのに、なぜこれを作りたいのか謎です。それにしても浅草氏はアイデアのストックが多いなあ。プロデビューしたら多作な監督になりそうですね。

追記3:7巻も読みました! この巻では読者が二次創作で描いていそうな展開がちらほら。具体的には金森&ソワンデのモデル撮影とか、気絶した金森氏を運ぶ浅草氏とか。ここからは私の妄想ですが、ボートで目を覚ました金森さんが「気絶したんですね。我ながらうかつな・・・迷惑料として、今日のラーメンは私がおごります」「そんなこと言って、また現金ないって言うんじゃろ」という会話があったりしたんじゃないかな。一番でかい人が気絶するとマジ面倒だし。しかし水崎氏におぶわれていた浅草氏が金森氏を運んであげるようになるとは。体力も精神も成長してますな。